ゆみ
ponpontatsuta
PASTけあきのあゆみコスプレはいいね!
メイドの日「おい、それは何だ」
「男性サイズのメイド服ですにゃ」
にゃーんと猫又が、何でもないことみたいに言う。KKは青くなったり赤くなったりしながら、刃物みたいな声で言った。
「オレも暁人も着ねぇぞ」
「女狐の格好はするくせにぃ」
「オレはしてねぇし、あれは強いから、いいんだ」
「じゃあ、暁人は? 暁人は着てくれる?」
にゃーんと、可愛く首を傾げられた。そうは言われても。
「KKが嫌がることは、したくないなぁ」
「そんにゃあ」
困り眉の猫又、かわいいな。
でもダメだ。メイド服は二着。このままだとKKまで、メイド服を着る羽目になってしまう。
ちょっと見たいけど、だからってKKが嫌がることは、本当に本意じゃない。だから僕もお断りする。ごめんね。
1303「男性サイズのメイド服ですにゃ」
にゃーんと猫又が、何でもないことみたいに言う。KKは青くなったり赤くなったりしながら、刃物みたいな声で言った。
「オレも暁人も着ねぇぞ」
「女狐の格好はするくせにぃ」
「オレはしてねぇし、あれは強いから、いいんだ」
「じゃあ、暁人は? 暁人は着てくれる?」
にゃーんと、可愛く首を傾げられた。そうは言われても。
「KKが嫌がることは、したくないなぁ」
「そんにゃあ」
困り眉の猫又、かわいいな。
でもダメだ。メイド服は二着。このままだとKKまで、メイド服を着る羽目になってしまう。
ちょっと見たいけど、だからってKKが嫌がることは、本当に本意じゃない。だから僕もお断りする。ごめんね。
ponpontatsuta
PASTけあきのあゆみ僕たちは生きてる
デリシャス・イン・マンション 食べることは生きることだ。生きることは楽しいことだ。
そう思えたのはあの夜のお陰で、それまではただ生きるために食べていた。楽しいなんて思ったこともない。
バイトの掛け持ちや力仕事でたくさん食べてはいたけど、それだけだ。それが変わったのは、変えてくれたのは、ほかの誰でもない、僕の相棒。KK。
「本当によく食うよな」
「うん、美味しくてさ。美味しくて美味しくて、止まらないんだ」
アジトで作った山盛りのチャーハンをかき込む。笑う声がして食べるのをやめると、KKが笑っていた。
「それでどうして太らねぇんだよ、オマエ。腹の中にブラックホールでもあるんじゃねぇのか」
食べ物で一杯になってるお腹を両脇から押さえられて、僕は苦しさよりもくすぐったさで笑った。
948そう思えたのはあの夜のお陰で、それまではただ生きるために食べていた。楽しいなんて思ったこともない。
バイトの掛け持ちや力仕事でたくさん食べてはいたけど、それだけだ。それが変わったのは、変えてくれたのは、ほかの誰でもない、僕の相棒。KK。
「本当によく食うよな」
「うん、美味しくてさ。美味しくて美味しくて、止まらないんだ」
アジトで作った山盛りのチャーハンをかき込む。笑う声がして食べるのをやめると、KKが笑っていた。
「それでどうして太らねぇんだよ、オマエ。腹の中にブラックホールでもあるんじゃねぇのか」
食べ物で一杯になってるお腹を両脇から押さえられて、僕は苦しさよりもくすぐったさで笑った。
ponpontatsuta
PASTけあきのあゆみその記憶は初恋
闇と遊んだ記憶 闇の中で手を引かれて歩いた。僕は多分その時迷子で、右も左も分からなくて。
僕の手を引く大きな手は暖かくて力強くて、僕は勇気をもらったみたいな気持ちで、泣かないでいられた。でも結局、あれは誰だったんだろう。
「分かりますにゃ」
にゃーん、と猫又が営業を仕掛けてきた。碌な事にならないから断れよ、とKKにはいつも言われていたけど、この時は好奇心と懐かしさが勝ってしまった。こっそり貯めていた冥貨を注ぎ込んで、猫又からそれを買う。
記憶はっきりするーん、とか何とか。かなり胡散臭い名前だったけど、僕はその和綴じの冊子のようなアイテムを言われた通りに枕の下に敷いて寝た。
それが今夜で、いま、ここは夢の中だ。
「迷子か、ガキ」
1049僕の手を引く大きな手は暖かくて力強くて、僕は勇気をもらったみたいな気持ちで、泣かないでいられた。でも結局、あれは誰だったんだろう。
「分かりますにゃ」
にゃーん、と猫又が営業を仕掛けてきた。碌な事にならないから断れよ、とKKにはいつも言われていたけど、この時は好奇心と懐かしさが勝ってしまった。こっそり貯めていた冥貨を注ぎ込んで、猫又からそれを買う。
記憶はっきりするーん、とか何とか。かなり胡散臭い名前だったけど、僕はその和綴じの冊子のようなアイテムを言われた通りに枕の下に敷いて寝た。
それが今夜で、いま、ここは夢の中だ。
「迷子か、ガキ」
ponpontatsuta
PASTけあきのあゆみレットアスオンリー
ハネムーンサラダ 学内のカフェでコーヒーを飲んでいたら、二人組の女の人に声をかけられた。
「お一人なら、一緒にコーヒー飲みませんか」
顔は真っ赤で、声は震えている。もしかしたら、凄く勇気を出してくれたのかもしれない。そう思うと僕は微笑んで、なるべくやさしく答えを返した。
「連れを待っているので、すみません」
女の人は少しだけ泣きそうな顔をして、すぐ笑顔を作った。きれいな人だな、と思った。もう一人の女の人は、不機嫌な顔を隠さずに僕を睨んでくる。優しい人だな、と思った。
「ごめんなさい。変なことを言ってしまって」
「いいえ、構いませんよ」
「暁人」
ちょうどそこに、KKが来た。不機嫌そうにしていた女の人が口を開く。
「二人と二人でちょうどいいじゃないですか。お話しましょうよ」
723「お一人なら、一緒にコーヒー飲みませんか」
顔は真っ赤で、声は震えている。もしかしたら、凄く勇気を出してくれたのかもしれない。そう思うと僕は微笑んで、なるべくやさしく答えを返した。
「連れを待っているので、すみません」
女の人は少しだけ泣きそうな顔をして、すぐ笑顔を作った。きれいな人だな、と思った。もう一人の女の人は、不機嫌な顔を隠さずに僕を睨んでくる。優しい人だな、と思った。
「ごめんなさい。変なことを言ってしまって」
「いいえ、構いませんよ」
「暁人」
ちょうどそこに、KKが来た。不機嫌そうにしていた女の人が口を開く。
「二人と二人でちょうどいいじゃないですか。お話しましょうよ」
ponpontatsuta
PASTけあきのあゆみ僕はね
煙の行方2 KKに当分一人での仕事は駄目だと言われて、また振り出しに戻ってしまった。でもあの時、あの場で固まって動けなくなってる子猫を見殺しにすることは出来なかった。それにKKはそんな僕を否定するんじゃなくて、僕がもっと強くならなきゃいけないって暗に言ってくれた気もするし、振り出しだけど、少しは前進したと思いたい。
「あれ、KKは」
『仕事だ』
KKはこうして一人での危険な仕事もこなす。その度に僕は腹の底が寒くなるような思いをする。僕がいては足手まといだからと止められたその意図は、危険な目に遭わせないように、だとは分かっているけど。
「早く手伝えるようになりたいです」
『頑張るといい』
エドさんとはこうしてボイレコで会話する。KKには普通に話しかけることもある、と聞いて、物凄い胸騒ぎとソワソワした気持ちが湧いて、焦ったのはつい最近だ。理由は、もう分かっている。
889「あれ、KKは」
『仕事だ』
KKはこうして一人での危険な仕事もこなす。その度に僕は腹の底が寒くなるような思いをする。僕がいては足手まといだからと止められたその意図は、危険な目に遭わせないように、だとは分かっているけど。
「早く手伝えるようになりたいです」
『頑張るといい』
エドさんとはこうしてボイレコで会話する。KKには普通に話しかけることもある、と聞いて、物凄い胸騒ぎとソワソワした気持ちが湧いて、焦ったのはつい最近だ。理由は、もう分かっている。
ponpontatsuta
PASTけあきのあゆみ素直になれば?
煙の行方 単独で祓ってみたいと暁人が言った時、オレは止めなかった。簡単な仕事を振り分けて、札も多めに持たせた。それなのに暁人は、明け方穢れの気配をぷんぷんさせながら帰ってきた。
「暁人」
「ごめん……大詰めって時に、気を抜いちゃって……」
嘘だ。暁人はそんな人間じゃない。理由なんて、誰だって分かりきっていた。
タクティカルジャケットに不自然な膨らみ、それがたまに身動ぎする。
「暁人……オマエそれ」
「あ、うん、その、戦いに巻き込んじゃって……咄嗟に」
大方、犬だか猫だかが戦いの邪気に当てられて硬直したのを、懐に入れて庇いながら戦ったんだろう。優しさは美徳だが、避けきれなかった穢れにこんなに冒されている相棒は、看過できなかった。
1115「暁人」
「ごめん……大詰めって時に、気を抜いちゃって……」
嘘だ。暁人はそんな人間じゃない。理由なんて、誰だって分かりきっていた。
タクティカルジャケットに不自然な膨らみ、それがたまに身動ぎする。
「暁人……オマエそれ」
「あ、うん、その、戦いに巻き込んじゃって……咄嗟に」
大方、犬だか猫だかが戦いの邪気に当てられて硬直したのを、懐に入れて庇いながら戦ったんだろう。優しさは美徳だが、避けきれなかった穢れにこんなに冒されている相棒は、看過できなかった。
ponpontatsuta
PASTけあきのあゆみ彼岸の絆
NOT GUILTY「遠くまできちゃったね」
そういう暁人の手は痩せていて、骨と血管が浮いている。加齢で色素の抜けた肌はいっそ美しく、まるで生まれたてのようなのに、幾重にも皺が刻まれていて、ひどく頼りない。
「オレは、そうでもないみたいだ」
「KKはあの夜のまんま、変わらない」
「暁人」
「それなのに、僕が死んだら死ぬんだね」
「そうだ。それがオマエが招いた呪いだ」
「ごめんね」
微笑みながら謝る顔は幼く、罪悪感など欠片も知らぬかのようだ。いや、罪を感じる必要など、これっぽっちもない。
「オレは幸福だった」
「僕は寂しかった。でも、今、やっと幸せだ」
微笑みが深くなる。
もうすぐ死ぬ、オレの半身。
「KK、手を握ってて」
「オマエこそ、離すなよ」
405そういう暁人の手は痩せていて、骨と血管が浮いている。加齢で色素の抜けた肌はいっそ美しく、まるで生まれたてのようなのに、幾重にも皺が刻まれていて、ひどく頼りない。
「オレは、そうでもないみたいだ」
「KKはあの夜のまんま、変わらない」
「暁人」
「それなのに、僕が死んだら死ぬんだね」
「そうだ。それがオマエが招いた呪いだ」
「ごめんね」
微笑みながら謝る顔は幼く、罪悪感など欠片も知らぬかのようだ。いや、罪を感じる必要など、これっぽっちもない。
「オレは幸福だった」
「僕は寂しかった。でも、今、やっと幸せだ」
微笑みが深くなる。
もうすぐ死ぬ、オレの半身。
「KK、手を握ってて」
「オマエこそ、離すなよ」
ponpontatsuta
PASTけあきのあゆみざざーん
波間の攻防 視線が吸い寄せられる。たかだか素足だ。しかも、親子ほど年の離れた青年の素足。それなのに。
浜辺の砂を蹴りながら、波と戯れている暁人は無邪気そのもので、後ろめたさが募る。
「けーけ! ねぇ、何でそんなに離れてんの」
「水がかかる」
「え、かけてるのに。道理で届かないわけだ。もっと近づいてよ」
「何ニヤニヤしてるんだよ。やらしい顔しやがって」
「やだ、えっち」
それなのに、暁人は屈託なく笑う。
「エッチって、オマエな」
「ふふ、KKの二の腕に欲情してるの、バレた?」
屈託なく、欲望を語る。
「ねぇ、ここに来る前にね、準備してきたんだ」
視線が絡んだ。熱と湿り気を帯びた空気が二人を包む。
「いつでも出来るよ。ここでする? それとも、宿?」
715浜辺の砂を蹴りながら、波と戯れている暁人は無邪気そのもので、後ろめたさが募る。
「けーけ! ねぇ、何でそんなに離れてんの」
「水がかかる」
「え、かけてるのに。道理で届かないわけだ。もっと近づいてよ」
「何ニヤニヤしてるんだよ。やらしい顔しやがって」
「やだ、えっち」
それなのに、暁人は屈託なく笑う。
「エッチって、オマエな」
「ふふ、KKの二の腕に欲情してるの、バレた?」
屈託なく、欲望を語る。
「ねぇ、ここに来る前にね、準備してきたんだ」
視線が絡んだ。熱と湿り気を帯びた空気が二人を包む。
「いつでも出来るよ。ここでする? それとも、宿?」
23togomm
DOODLEゆみれめ落書き❗ちょっと痛そう
「神が隠れていることが不安なのは理解する。…が見ていて気分がいいものでもないだろう」
「そうそう不安不安~」
「お前話聞いてないだろ😡」
🏹の目が今どうなってるかな~って妄想をつめた。
黎明は眼帯なし弓彦を知らないからたまに眼帯取って弓彦の素顔を見て色々考えるけど最後は「しんくん羨ましいな」って嫉妬にシフトしてたら可愛い。
minat111
DONE既に恋仲になってるユミノアで、ノくん成人済み設定の絵と漫画です。CP度高いしノくんに際どめな格好させてたりやや下ネタ?含んでたり煩悩まみれの内容なのでワンクッション入れますが、特に何も始まらないし終わりもしない。
何でも許せる方向けでお願いします…
中途半端な終わりなので続きは気が向いたら描くかもしれない…けど描かないかもしれない…
描きたいユミノアが大渋滞しているので…! 4