りゆ
hikarigaarebaii
PROGRESSありゆめ発行予定のR18ごはん本に収録する陸剣の話です。放課後にファストフード店でデートするくらいしか進展してなかった二人が初セする話の前半部分です。後半(R18)も後日ウェブ上で公開します。
月を半分(陸剣)7月7日、17歳の誕生日。自分のラッキーナンバーが並んだその日、有栖川帝統は駅裏のバーガーショップで限定商品・真夏のココナッツチーズカレーバーガーにかぶりつきながら向かいに座る麗しの先輩の口から飛び出した「いいよ」の返事を聞いて卒倒しかけた。
押してもダメなら引け、というこの世のルールを完全に無視し、押して押して押し続けた数か月、それがようやく実った瞬間だった。恥ずかしがりの先輩が誕生日にかこつけて交際をOKしてくれたのもまたうれしく、帝統はその場で先輩の手を握り「一生大事にするんで!」と叫んでは、赤面した先輩による手加減なしのビンタを食らい、椅子ごとひっくり返りもした。
先輩こと夢野幻太郎は帝統のひとつ上で、同じ高校の剣道部に所属している。端正な顔立ちと凛とした佇まいは女子らの注目の的でもあるが、どういうわけか帝統の心も奪ってしまった。この件に関して夢野は冗談や勘違いであるといって取り合わなかった。でもそういうふうにかわされるほどに、帝統はますます自分の気持ちに自信を持ってしまい、諦めるという選択肢を早々にゴミ箱へ捨ててしまったのである。
10475押してもダメなら引け、というこの世のルールを完全に無視し、押して押して押し続けた数か月、それがようやく実った瞬間だった。恥ずかしがりの先輩が誕生日にかこつけて交際をOKしてくれたのもまたうれしく、帝統はその場で先輩の手を握り「一生大事にするんで!」と叫んでは、赤面した先輩による手加減なしのビンタを食らい、椅子ごとひっくり返りもした。
先輩こと夢野幻太郎は帝統のひとつ上で、同じ高校の剣道部に所属している。端正な顔立ちと凛とした佇まいは女子らの注目の的でもあるが、どういうわけか帝統の心も奪ってしまった。この件に関して夢野は冗談や勘違いであるといって取り合わなかった。でもそういうふうにかわされるほどに、帝統はますます自分の気持ちに自信を持ってしまい、諦めるという選択肢を早々にゴミ箱へ捨ててしまったのである。
nasesan313
DOODLEキリユジ天使パロ。頭からっぽにして見てください。 ばさり、と真白い翼を羽ばたかせ、白亜の城の外壁を巡る。
大きな翼は夜闇に浮いて目立つことこの上無いが、生まれたときから携えているこの翼の扱いを、キリトはよくよく熟知していた。羽音は最小限に、風の流れを捉え、最短最速で目的地へと翔ぶ。小さなバルコニーに降り立って、そっと室内の気配を探った。
音を殺して窓を開け、部屋の中へと忍び込む。中央に備えられたベッドに近づき、天蓋の中で眠るその人の顔を覗き込んだ。
月光の淡く差し込む薄暗い室内で、彼の柔らかな亜麻色の髪が鈍い金色に沈んでいる。なめらかな頬は血の気を失っていっそう青白く、まるで生気を感じられなかった。
天界に夏の盛りが訪れる頃。幼馴染みのユージオは、毎年決まって体調を崩すのだ。
2008大きな翼は夜闇に浮いて目立つことこの上無いが、生まれたときから携えているこの翼の扱いを、キリトはよくよく熟知していた。羽音は最小限に、風の流れを捉え、最短最速で目的地へと翔ぶ。小さなバルコニーに降り立って、そっと室内の気配を探った。
音を殺して窓を開け、部屋の中へと忍び込む。中央に備えられたベッドに近づき、天蓋の中で眠るその人の顔を覗き込んだ。
月光の淡く差し込む薄暗い室内で、彼の柔らかな亜麻色の髪が鈍い金色に沈んでいる。なめらかな頬は血の気を失っていっそう青白く、まるで生気を感じられなかった。
天界に夏の盛りが訪れる頃。幼馴染みのユージオは、毎年決まって体調を崩すのだ。
nasesan313
DONE5/4キリユジプチオンリー「合い言葉はステイ・クール」にて無配したペーパーの本文です。ユージオが幼少化しているキリユジとなります。
既刊の続編となりますが、ユージオ生存ifということだけ踏まえていただければどなたでもお読みいただけると思います。
はちみつシュガーのロリポップ「おぉ……」
「…………」
ついつい漏れた感嘆の声を、咎めるように睨まれる。
じっとりと見つめてくるその瞳の位置は、いつもに比べて異様に低い。無言で、いかにも怒ってます、というふうに凄まれているのだが、この状況で怯えるのはどうにも難しいことだった。
柔らかな巻き毛のつむじすら見下ろせるし、頬のラインはふくふくと丸っこい。警戒を含んだ眼差しで睨まれていることは理解できるものの、身長差のせいでどうしたって上目遣いだし、ちょっと潤んで見えるのが一際こう……、なんというか。
不適切な言葉が脳裏に浮かびそうになって、慌てて振り払う。無言でまじまじと観察されるばかりの彼は、いい加減耐え難いとばかりに眉を下げた。見せかけの怒気が一瞬で失せて、代わりに困り切った表情で見上げられる。
5989「…………」
ついつい漏れた感嘆の声を、咎めるように睨まれる。
じっとりと見つめてくるその瞳の位置は、いつもに比べて異様に低い。無言で、いかにも怒ってます、というふうに凄まれているのだが、この状況で怯えるのはどうにも難しいことだった。
柔らかな巻き毛のつむじすら見下ろせるし、頬のラインはふくふくと丸っこい。警戒を含んだ眼差しで睨まれていることは理解できるものの、身長差のせいでどうしたって上目遣いだし、ちょっと潤んで見えるのが一際こう……、なんというか。
不適切な言葉が脳裏に浮かびそうになって、慌てて振り払う。無言でまじまじと観察されるばかりの彼は、いい加減耐え難いとばかりに眉を下げた。見せかけの怒気が一瞬で失せて、代わりに困り切った表情で見上げられる。
カリフラワー
DONEマ右ワンライ/ルスマヴェ/お題「傘」ルスマヴェが成立する話。いつも通りゆるいです。
一人で傘を差すと寂しい、そんなことに気づく二人の話☂️
Under My Umbrella その電話の声は躊躇いがちで、だけどそこには決意のようなものが滲んでいた、と今となっては思う。後からこんなこと言うのはずるいかな。
あからさまに名残惜しさを伝えるも、やはり彼は西海岸へと帰ってしまった。俺の「好きだ」という単純で真っ直ぐな告白の言葉と共に。返事を聞かないまま彼を見送るのはもちろん不本意だったが、彼にも仕事はあるし、ギリギリまで引き留めたって彼のためにならないことはわかっていた。もしかしたらあと一晩なら、という淡い期待を"もう帰るの?"の一言に込めてしまったのはほとんど無意識だったけれど。"今着いた"のメッセージを受け取るよりも先に彼に駆け寄った休暇の初日から、片時も彼のそばを離れなかった。東海岸で響く彼の声を、一秒でも長く記憶しておきたかったから。
2799あからさまに名残惜しさを伝えるも、やはり彼は西海岸へと帰ってしまった。俺の「好きだ」という単純で真っ直ぐな告白の言葉と共に。返事を聞かないまま彼を見送るのはもちろん不本意だったが、彼にも仕事はあるし、ギリギリまで引き留めたって彼のためにならないことはわかっていた。もしかしたらあと一晩なら、という淡い期待を"もう帰るの?"の一言に込めてしまったのはほとんど無意識だったけれど。"今着いた"のメッセージを受け取るよりも先に彼に駆け寄った休暇の初日から、片時も彼のそばを離れなかった。東海岸で響く彼の声を、一秒でも長く記憶しておきたかったから。
kimowota_makki
DONE叡大祭・叡ゲ同いやがらせネップリ(L判)ネップリユーザー番号
【 PZXEXLC5EX 】
ローソン、ファミマ、ポプラグループが対象です!
フチなしでも切れずに印刷できます。
シール紙でステッカーにしたり切り抜いて
スマホケースに入れたりして楽しんでください^^
※2023/4/30/12:00頃まで印刷可能です。
期間終了後再登録する予定はありません。
めいぷる
DONE(描いた日:22/12/04)絶賛エアプ脱却中。このムービーの姉さんの名乗り、本っっっ当カッコいい…初見時震えたもんよ…そりゃ殿下のハートも射抜くよ納得だよ一応スクショ見て描いたけどワイの記憶がリユニ基準&雰囲気で描いたんで服とか色々違うと思うけど良い顔が描けたのでヨシ!👉
PO〜
DOODLEタリユーシとクリスタの練~習自分の手癖と好みのせいでえっちなお姉さんみたいに書きがちなので男子中学生であることを毎度ド忘れするなどしている…
かっこいい忍足かける人を尊敬している~~~!!!
あとクリスタのブラシ豊富すぎて難~
10mish0
INFO『The moment with dear you』A5/本文60P/全年齢/600円
「移りゆく夜の時間」 × 「ふたり」をテーマにしたムーンナイトオールキャラ合同誌です。CP無し。
それぞれの描く「ふたり」の関係性をどうぞお楽しみに!
▶ 日暮れ 『ブライトナイトメモリーズ』 / いしょ
▶ 真夜中 『母船の幽霊』 / ヨコシマ
▶ 夜明け 『パンドラの棺』 / ぽてこ 11
h_u__t_o
DONE【3/19開催 君との夢を石の世界で!】ピクスク内で開催されるdcst夢オンリーの展示作品です。
お相手:龍水
内容:龍水と創作夢主の馴れ初めやまったりゆるギャグ夢漫画です。 14
kaoi_aki
DONEAIパロのキリユジ、ユがユイちゃんみたいなタイプのAIとして高校生キさんと友達付き合いしてる話。アイデア元は和心さん(@Fu_usually3)。24インチの隔壁 直射日光が入らないようにカーテンを閉め切り、肌寒いほどひんやり冷やされた部屋の中に足を踏み入れると、俺の存在を感知した天井のLEDライトがふわりと点いた。スリープモードだったマルチディスプレイが静かに明るくなり、穏やかな声がスピーカーからこぼれだす。
『おかえり、キリト』
「ただいまユージオ……あー涼しい……」
『今日の川越市の気温は三十四度まで上がったからね。夏期講習お疲れ様』
「往復だけで汗だくになったよ」
合成音とは思えない流暢な受け答え。答えた本人である、センターモニタに映し出されたカウンセリングAIのアバター——亜麻色の髪の青年に俺は微笑み返した。
『今日は雑誌の発売日だよ。ちゃんと買ってあるから一緒に読もうね』
5174『おかえり、キリト』
「ただいまユージオ……あー涼しい……」
『今日の川越市の気温は三十四度まで上がったからね。夏期講習お疲れ様』
「往復だけで汗だくになったよ」
合成音とは思えない流暢な受け答え。答えた本人である、センターモニタに映し出されたカウンセリングAIのアバター——亜麻色の髪の青年に俺は微笑み返した。
『今日は雑誌の発売日だよ。ちゃんと買ってあるから一緒に読もうね』
mokumokuswitch
PAST『Good morning ALL』初出 継続探索者メーテル
長髪で見上げるような体躯、西洋人に近い雰囲気の女性。
寝ることが好きで、外歩きが好きで、きれいなものを見るのが好き。
特に変わりゆくものを見るのが好きだった。今は面白いものを眺めている。 22