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    アタリ

    malsumi_1416

    DONE【元使用人の独白、あるいはある男の告解】
    「テデの日」に寄せて

    ある使用人の目線から見た、幼き日のテランス+ディオンの思い出とそれを踏まえた「彼」の告白

    テデちゃんがお付き合い始めたあたり

    構成成分:
    モブの回想
    弊テデの幼少期の幻覚
    テランスの姓の捏造
    テ君の出番は幼少期のみ

    モブの語りから入ります
    キャプションをご了承の上、お好きな方はどうぞ
    元使用人の独白、あるいはある男の告解

     少し、昔話を致しましょうか。
    懐かしいカモミーユのお茶は如何?
    こちらのお菓子は?
    ええ、あなた様とお会いできるからと今朝方から。焼きたてですのよ。
    ああでも、これが好きだったのは小さなあの子の方でしたわね。
    さて、どこからお聴きになりたいかしら。
    ……あら、そう。
    最初から、と。
    では、改めてわたくしとあの方の馴れ初めでもお話ししましょうか。
    懐かしいこと……あの時の事は今でも憶えてますわ。


     最初の報せが参りましたのは、凍てつく中に春の風が吹き始める頃。
    わたくし達一家が所領の倹しい我が家で、未だ残る寒さに暖炉を囲んでいた時のことですの。
    風ではなく、人の手が扉を打ち付ける音を聞いた従僕が表を確かめに行って、暫くして血相を変えて走り込んできたものですから。
    16006

    sleet_58

    TRAININGFF6ピクリマ再プレイにあたり、遊んでる間に考えたあれこれを話にしてまとめようと思ったものです。不定期連載。マッシュから見た世界のお話です。裏側にエドマがいますが、そっちも別口で不定期連載です。
    マシアス叙事詩 22.【死の隣人】
    ~気付くと死にかけるようなところに進んで向かう人、また、そのような気質の人の例え~


     前回のあらすじ。
     レテ川から流されたマッシュが、東大陸に上陸した。


     流れてきたレテ川を背にあたりを見回すが、どう見ても一軒家があるだけだ。
     一軒家以外何もないという景色に首を傾げながら、マッシュは歩き出した。
     レテ川から生きてここに流れ着いた以上、ナルシェまで行くことを、マッシュは諦めていない。ナルシェまでの道がどれほど遠いとしても、マッシュが何もしない理由にはならない。
     辿り着いた一軒家には、井戸の前に一人、家の前にチョコボに乗った一人しか見当たらない。
     家の中には、頭のおかしな男が一人いるだけだった。物言いは支離滅裂だったが、壊れている時計をそのままにするのも何だったので、出来るだけは直しておいた。マッシュも機械の国フィガロで生まれ育っただけはあり、機械に対する基礎はちゃんと身についている。それ以外については、子供という言葉に過剰反応された末、追い出されたので何も直すことは出来なかった。
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    ちくわ🍢

    MOURNING馴れ初めのときに考えたネタ?プロット?があったので供養
    完全に文字数抑えられないし細々したとこ決めきれなかったし🔞に進められなくなってボツにした😂
    沼三昧のあたりだけ、彼氏彼氏の事情で流用させましたね。なんか使いたかったんだよね。
    あるところに一人の御方を守る小人が八人おりました。硝子の棺に入れられたその人は鮮やかな花とともに詰め込まれていて、お顔しか見ることが出来ません。つるんとした額、二股に分かれた眉、穏やかな目尻、スッと伸びた鼻筋、ふっくらと形の良い唇。
    小人達は気付けばここでこの人を守る仕事をしています。硝子が割れないよう、汚れないよう周囲を整え毎日硝子を拭いてこの人が目覚める時を待っていました。
    「だからキヨは男だろ?」
    「K、Y、カヨさんかもしれませんよ」
    「コヨミちゃんはどうかしら、可愛いわ」
    「くゆりさんに一票」
    「ケー、でいいんじゃないか」
    「Yどこいったァ。キョウだろ」
    「ケーワイ」
    「「それは止めろ」」
    夕食にミートパイとシチューを食べながら今日も小人達はあの人について話しています。彼か彼女かも定かでないあの人の、声を聞いたこともなければ目を開けたところを見たこともない、けれどなぜか守らなければという指名だけを持って小人達はこの地に居るのです。
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    nola_lupinus

    PROGRESS「三度目までは待てないので3」の後にあたるソロモンが引っ越して同棲開始したあたりの話(の途中)です、先が(本番のため)長いんで先に引っ越し当日のイチャ喧嘩パートを小出し
    いやずっとイチャイチャしてるんだけど…
    三度目までは待てないので 番外冒頭 僅かにエアコンが送風する音だけが響く夜のリビング。
    ソロモンがこの部屋に引っ越すことになってから、たった二週間。慌ただしい引っ越し作業がようやく終わり、ソロモンはバラムから空き部屋を借りるという形で今日からここの正式な住人となった。
    「はぁ……やっとだいたい片付いたな……」
    そして、元々あった植物が減って見違えるように広くなったリビングをソファーから見渡していた。
     なんでも、ここを植物の世話という条件付きでバラムに格安で貸してくれている家主が、人間が増えるなら植物が窮屈だろうという理由で部屋にある植物を人に譲り渡すことを許可したのだという。あと、その発言から人間よりも自然が好きなんだろうなと推し量れる家主から、バラムがここの様々な雑用を押し付けられていることを知った。部屋に居たかと思ったらふらっといなくなったりしていたのも、どうやら管理業務の一部を請け負っていたかららしい。その時間の多くは屋上の植物の水やりだったみたいだけれど。
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