三人の英雄の設定伯村　藤（はくむら　ふじ）
ヒスイバクフーン♂
見た目年齢20代後半（アイヌ文化が成立したと思われるおおよそ900年くらい前からは生きており、実年齢もそのくらいだと思われる）
三人の英雄と呼ばれた者の一人。あまり力仕事を好まず、山菜採りでなんとか生計を立てていた。両親が病弱だったため、介護もしていた。神様に頼みに行く役を志願したのは故郷の村や他の村のみんなや両親が安心して生きていられるようにしたいため。他の二人と比べると元々の性格も踏まえて、かなり実戦向きではなかったが、試練の時には敵や罠の位置をすぐに掴んだり、母親からもらった山菜取りにも使っていた大地の霊力を燃料として使う提灯を持って安全に道を進んだり、補助としてはかなり役に立っていた。三人の中では一番頭が回るので指示役を蓮（ヒスイジュナイパー）に任された。

縁食う刀　糧を分けることで縁を繋ぐ儀礼は、古き時代より伝わるもののひとつである。満足に腹を満たせぬ頃、それは慈悲であり度量の証であった。
　神であるならばなお、そういった心持ちは強いだろうと思ったところで、ふとお節介な審神者はそれを口にしてしまったのだ。
　与えるということは慈悲で、縁を深くしたいという隠喩でもあるのではないのかと。特に厨に行きがちな刀の二振りにそう問えば、彼らは顔を見合わせた。
　もともと”物神”のような彼らにとって、食事とは知るに遠い娯楽だったはずだ。供儀として血肉を捧げられるような神ならまだしも、刀の付喪神である彼らにとっては縁遠いものようだと。
　ずけずけと神の真意に踏み込まんとする人の子に比べれば、その滑稽さはマシなようでもあったが。

An Eagle's Ariaマリーがラファに『フィガロの結婚』の判事の役を頼んだとき、彼はひどい役者だと言ったそうです。深みのある声だと言われるが、その豊かなバリトンを使ってまともなアリアを歌えるとは誰も知らない。彼は自分の秘密を隠すために、彼はそのことを隠すために、厳格な人格を保つことを好んでいる。

ある暖かい朝、ヴェルサイユの人里離れた場所をパトロールしていたとき、ラファは自分一人だと思って歩きながら小さく歌い始めたが、角を曲がったところにデオンが現れて驚いた。

ラファ「このことは秘密にしておいてほしいんだ、デオン」
デオン「でも、どうして、ラファ？せっかくの才能が世間に認められないのはもったいない」
ラファ 「私の歌の才能を知ったら、部下は私をまともに相手にしてくれなくなる」