アルベド
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TRAINING800文字(前後)チャレンジ63
アル空 風邪っぴき空くんとお見舞いにくるアルベドくんのお話。現パロ軸です。ゲストに蛍ちゃん。
63 アル空妹の蛍が使う部屋の隣に、空の自室はあった。
室内には勉強で使うデスク、主にゲームの時に活躍するテレビ、お菓子を置くのに重宝するローテーブルがある。そして現在、空が体を潜らせているベッドが、部屋の主人を抱き止めている。
「ああ〜も〜さいあくだ〜」
呻く空の声に反応する誰かはいない。虚しく消えていくじとりと重い言葉に、さらに眉間に皺が寄る。
本当なら今頃、アルベドと映画を観ているはずだったのに。
それがどうして、当日になって風邪なんか引いてるのか。空は自分の身体にずっと悪態をついていた。
ベッドの上で、仰向けになったりうつ伏せになったり忙しなく動きながら、枕元に置いた携帯に手を伸ばす。メッセージの着信は……特にない。知っていて、アルベドとの最後のやりとりを読み直す。
4093室内には勉強で使うデスク、主にゲームの時に活躍するテレビ、お菓子を置くのに重宝するローテーブルがある。そして現在、空が体を潜らせているベッドが、部屋の主人を抱き止めている。
「ああ〜も〜さいあくだ〜」
呻く空の声に反応する誰かはいない。虚しく消えていくじとりと重い言葉に、さらに眉間に皺が寄る。
本当なら今頃、アルベドと映画を観ているはずだったのに。
それがどうして、当日になって風邪なんか引いてるのか。空は自分の身体にずっと悪態をついていた。
ベッドの上で、仰向けになったりうつ伏せになったり忙しなく動きながら、枕元に置いた携帯に手を伸ばす。メッセージの着信は……特にない。知っていて、アルベドとの最後のやりとりを読み直す。
りれい
DONE初めて書いたSS。2.6のバナーでアルベドが稲妻居るのなんなん?!て身内でワーワーなって書いたw(正解は容彩祭でした)2022.03
かわるこころ 「ショー、タイ、、ジョウ」
研究室のテーブルに置いてあった手紙を読み上げたあと、赤い帽子が傾く。
「アルベドおにーちゃんパーティに行くのクレーも行きたい」
キラキラと目を輝かせながらアルベドに尋ねる。周りをピョンピョン跳ねるさまは兎のようだ。
「テーブルのものを勝手に触らないっていう約束を忘れたのかい」
ひょいと手紙を取り上げて、クレーの手の届かない棚の上に置き直す。
ずるいと唸るクレーを宥めていると、実験中のスクロースが横目でアルベドに声を掛ける。
「アルベド先生、まだお返事してなかったんですね」
「なんの招待状なんですか」
賑やかな声に気付いたティマイオスが続けて尋ねる。
「以前、枕玉先生の小説の挿絵を描いたんだけど、その小説が稲妻で賞を取ったようでね。
942研究室のテーブルに置いてあった手紙を読み上げたあと、赤い帽子が傾く。
「アルベドおにーちゃんパーティに行くのクレーも行きたい」
キラキラと目を輝かせながらアルベドに尋ねる。周りをピョンピョン跳ねるさまは兎のようだ。
「テーブルのものを勝手に触らないっていう約束を忘れたのかい」
ひょいと手紙を取り上げて、クレーの手の届かない棚の上に置き直す。
ずるいと唸るクレーを宥めていると、実験中のスクロースが横目でアルベドに声を掛ける。
「アルベド先生、まだお返事してなかったんですね」
「なんの招待状なんですか」
賑やかな声に気付いたティマイオスが続けて尋ねる。
「以前、枕玉先生の小説の挿絵を描いたんだけど、その小説が稲妻で賞を取ったようでね。
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TRAINING800文字(前後)チャレンジ57
アル空 テリトリーの外側(https://poipiku.com/4282409/6640546.html)の翌日、空くんが味噌汁つくってアルベドくんが飲む話。ゲストにトーマがいます。
57 アル空喉の渇きで目が覚める。瞼を押し開くと、あまり見慣れない天井と照明器具が見えて、空はぼんやりと、眠る前の記憶を掘り返した。
容彩祭で絵師として招かれたアルベドと会えたことに浮かれていたのも束の間、彼はウェンティに酒を奢り、そのままずいぶんと長い間、吟遊詩人の話し相手をしていた。
久しぶりに会った恋人の空を蔑ろにしている訳ではない、と理性が呆れて訴えても、やきもきしていたのは事実だった。
いわゆる「やきもち」と呼ばれる感情に引っ張られていたのだが、どうやらアルベドも同じであったことが昨晩明らかになった。
行秋を始め、稲妻で出会った人々となんでもない世間話をしていただけと空は思っていたが、彼にとってはそう単純には映っていなかったらしい。
3322容彩祭で絵師として招かれたアルベドと会えたことに浮かれていたのも束の間、彼はウェンティに酒を奢り、そのままずいぶんと長い間、吟遊詩人の話し相手をしていた。
久しぶりに会った恋人の空を蔑ろにしている訳ではない、と理性が呆れて訴えても、やきもきしていたのは事実だった。
いわゆる「やきもち」と呼ばれる感情に引っ張られていたのだが、どうやらアルベドも同じであったことが昨晩明らかになった。
行秋を始め、稲妻で出会った人々となんでもない世間話をしていただけと空は思っていたが、彼にとってはそう単純には映っていなかったらしい。
バルサミコ
TRAININGアルベドが来てくれてからずっと彼に使ってもらっている 片手剣 シナバースピンドルこれのストーリーの私にあたる人がレインドットなんだろうかって思う(泣ける)
これとりあえず 線画作ってクリスタの素材登録してみた
最近 お花とかよく使うものは素材登録するようにしてる・・人の作ったものよりも自分の絵だと 素材として使ってもなじみやすいと思うのです🌸 2
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TRAINING800文字(前後)チャレンジ55
アル空 バーテンダーイベントで、もしアルベドくんがやってきたら…という話。
55 アル空「滑らかな味わいのフルーツジュースが欲しいな。名前が思い出せないんだけど……スモールサイズでお願い」
「かしこまりました、スイートシードル湖、スモールサイズですね」
「コーヒーと紅茶と……あと、ミルク! それら全てを一気に味わえるようなドリンクはあるかしら? ラージサイズで飲みたいわ」
「晩鐘ですね、かしこまりました」
「濃厚な味わいのコーヒーを飲みたいんだ。サイズはスモールでいいから、とにかく濃くしてほしい。頼んだよ」
「アテネウムでコーヒーを濃いめですね、お待ちください」
ドリンクの正式名称を口にしない客たちから次々にオーダーを受けていた空は、にこやかな表情で接客しつつも、途切れる気配のない列に疲れを感じ始めていた。
4647「かしこまりました、スイートシードル湖、スモールサイズですね」
「コーヒーと紅茶と……あと、ミルク! それら全てを一気に味わえるようなドリンクはあるかしら? ラージサイズで飲みたいわ」
「晩鐘ですね、かしこまりました」
「濃厚な味わいのコーヒーを飲みたいんだ。サイズはスモールでいいから、とにかく濃くしてほしい。頼んだよ」
「アテネウムでコーヒーを濃いめですね、お待ちください」
ドリンクの正式名称を口にしない客たちから次々にオーダーを受けていた空は、にこやかな表情で接客しつつも、途切れる気配のない列に疲れを感じ始めていた。
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TRAINING800文字(前後)チャレンジ54
アル空 センチメンタル空くんとただ聴き役に徹するアルベドくんの話。
54 アル空甘い夢だ。現実ではないことはすぐわかる。
俺の前に、妹がいる。
お兄ちゃん、と昔からたくさん聴いてきた声が鈴のように鳴っている。やっと会えたねと嬉しそうに笑う。目的は達成されたのだ。もうテイワットに用はないから早く行こうと、落ち着きなく旅立ちを待つ妹に、そんなに急くことはないだろうと苦笑する。
『何を言ってるの? お兄ちゃんが全然ここから離れようとしない方がおかしいのに?』
それは、まだ離れ難いというか、みんなにまだ挨拶もできてないし。
『それは改めてしなきゃならないの? もしかして、彼らと別れるときに都度、〝またね〟なんて言っていたの?』
それは挨拶として自然な言葉だろう?
『……ねえお兄ちゃん、私たちは異世界の人間だよ。お互いがたったひとりの家族。忘れてないよね?』
1688俺の前に、妹がいる。
お兄ちゃん、と昔からたくさん聴いてきた声が鈴のように鳴っている。やっと会えたねと嬉しそうに笑う。目的は達成されたのだ。もうテイワットに用はないから早く行こうと、落ち着きなく旅立ちを待つ妹に、そんなに急くことはないだろうと苦笑する。
『何を言ってるの? お兄ちゃんが全然ここから離れようとしない方がおかしいのに?』
それは、まだ離れ難いというか、みんなにまだ挨拶もできてないし。
『それは改めてしなきゃならないの? もしかして、彼らと別れるときに都度、〝またね〟なんて言っていたの?』
それは挨拶として自然な言葉だろう?
『……ねえお兄ちゃん、私たちは異世界の人間だよ。お互いがたったひとりの家族。忘れてないよね?』
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TRAINING800文字(前後)チャレンジ50
アル空 空くん独白。眠るアルベドくんとの話。
50 アル空三日前のこと。「この日の十八時、モンドの研究室に来て欲しい」とアルベドから頼まれた空は、定刻通り研究室前に到着していた。手土産にはアルベドが好んで食べるスイーツを選び、それを二人分持ってきている。
「アルベド、来たよー。入ってもいい?」
実験中というプレートはさがっていても、構わず入っておいでと最初に言われている。そのためノックをしつつ室内に向けて声を発するが、中からの応答はなく、扉も開かれないままだった。
珍しいな……と首を傾げた空は、途中スクロースと会った時に、どうやらこの数日間、実験の大詰めでほとんど寝ていない様子だと聞かされていたことを思い出す。効率を重視するアルベドでも、様々な事情があって無理をしていたのかもしれない。それならばおそらく、休憩のため睡眠をとっている可能性もある。
2068「アルベド、来たよー。入ってもいい?」
実験中というプレートはさがっていても、構わず入っておいでと最初に言われている。そのためノックをしつつ室内に向けて声を発するが、中からの応答はなく、扉も開かれないままだった。
珍しいな……と首を傾げた空は、途中スクロースと会った時に、どうやらこの数日間、実験の大詰めでほとんど寝ていない様子だと聞かされていたことを思い出す。効率を重視するアルベドでも、様々な事情があって無理をしていたのかもしれない。それならばおそらく、休憩のため睡眠をとっている可能性もある。
岩久(イワヒサ)
DONEアルベドにエッチな服を着せています⚠️ Albedo in erotic dress🤍🖤衣装→ https://lovememore.kawaiishop.jp/items/42017783 2
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TRAINING800文字(前後)チャレンジ39
アル空 空くんを傷つけたいアルベドくんの話。
39 アル空知らないことを知っていることに変えていく。この作業に終わりはなく、身体が生きることを辞める日まで延々と続くことはすでに理解している。
知らないことを知るのには、知らないことを認識するところから始めなければならない。
そのため周囲の物事へ常に興味関心を向けることが肝要だ。そして同時に己へと問う。『目の前にある物や事象は知っているか?』と、自らの内側に投げかける。
知らない、と返ったなら、予想を立てた後、実験を通して結果を得る。獲得した知識は空きスペースの中に一枚ずつ重ねられていって、身体の一部になっていく。
これまでもこれからも変わらず続く作業の中で、永遠にすべての結果を得られない恐れのある人間と出会った。旅人である空だった。
1583知らないことを知るのには、知らないことを認識するところから始めなければならない。
そのため周囲の物事へ常に興味関心を向けることが肝要だ。そして同時に己へと問う。『目の前にある物や事象は知っているか?』と、自らの内側に投げかける。
知らない、と返ったなら、予想を立てた後、実験を通して結果を得る。獲得した知識は空きスペースの中に一枚ずつ重ねられていって、身体の一部になっていく。
これまでもこれからも変わらず続く作業の中で、永遠にすべての結果を得られない恐れのある人間と出会った。旅人である空だった。
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TRAINING800文字(前後)チャレンジ35
アル空 起きたくないアルベドくんの話。
35 アル空「アルベド、ねえ、起きてるんでしょ」
「……起きてない」
「返事してるじゃん。……ほら、そろそろ支度しよう?」
「……もう少し」
「それ何回目だと思ってるの……」
アルベドの実験を手伝うため、空はモンドにある研究室に出向いた。実験手順の説明を受け、空にわかりやすいように整理されていた器具や薬品についても細かにレクチャーを受ける。一通り聴いた後、アルベドが先導する実験の補佐をやりきった空は、夜も遅くなってしまったからという理由で、アルベドの元で泊まることになった。
シャワーを済ませて、アルベドと同じベッドに潜り込む。客人用としてベッドはもうひとつ準備されていたが、空には最初から別々で寝る頭はなく、当然のことのようにアルベドの隣に寄り添った。
1958「……起きてない」
「返事してるじゃん。……ほら、そろそろ支度しよう?」
「……もう少し」
「それ何回目だと思ってるの……」
アルベドの実験を手伝うため、空はモンドにある研究室に出向いた。実験手順の説明を受け、空にわかりやすいように整理されていた器具や薬品についても細かにレクチャーを受ける。一通り聴いた後、アルベドが先導する実験の補佐をやりきった空は、夜も遅くなってしまったからという理由で、アルベドの元で泊まることになった。
シャワーを済ませて、アルベドと同じベッドに潜り込む。客人用としてベッドはもうひとつ準備されていたが、空には最初から別々で寝る頭はなく、当然のことのようにアルベドの隣に寄り添った。
長(なが)
DOODLEアルベド先生〜首元の✦描き忘れてたので描き足し&加工し直しだけど正直ほぼ見えない…
シナピンが描きたかった たまに武器描きたい欲がすごく出てくるけどそのわりにいざ描くとざっくりしてる🤔
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TRAINING800文字(前後)チャレンジ27
アル空 現パロ軸、魈くんと空くんの会話。アルベドくんは出てこない。ねむたい空くんの話。
27 アル空「眠そうだな、空」
「ん? んー……うん」
「おい、言ってるそばから船を漕ぐな」
「わかってる、そっちの瓶だよね……」
「……瓶? なんの話だ」
「……え、あ、ごめん。……夢の中でも実験の手伝いしてた……」
「実験……アルベドのか?」
「うん。最近は家でもやってて……いや、最近でもないか。割と前から家でも実験はしてたんだけど、その時間がだいぶ増えてるんだ。だから俺にも手伝えることあるか聞いたら、簡単なものを任せてもらって……そしたら、だんだんこっちも楽しくなってきちゃって。他にも出来ること増やしてもらったんだけど、気づいたらその、結構いい時間だったんだよね……」
「のめり込みすぎだろう……」
「んー、でも楽しかったし、アルベドも喜んでくれてたから俺としてはいいかなって。あとね、手際がいいねって褒めてもらったし、忙しいのはアルベドなのに糖分摂取のためにって美味しいスイーツも用意してくれたんだ。それになにより一緒にいられる時間が増えたから、余計舞い上がっちゃってさ」
1151「ん? んー……うん」
「おい、言ってるそばから船を漕ぐな」
「わかってる、そっちの瓶だよね……」
「……瓶? なんの話だ」
「……え、あ、ごめん。……夢の中でも実験の手伝いしてた……」
「実験……アルベドのか?」
「うん。最近は家でもやってて……いや、最近でもないか。割と前から家でも実験はしてたんだけど、その時間がだいぶ増えてるんだ。だから俺にも手伝えることあるか聞いたら、簡単なものを任せてもらって……そしたら、だんだんこっちも楽しくなってきちゃって。他にも出来ること増やしてもらったんだけど、気づいたらその、結構いい時間だったんだよね……」
「のめり込みすぎだろう……」
「んー、でも楽しかったし、アルベドも喜んでくれてたから俺としてはいいかなって。あとね、手際がいいねって褒めてもらったし、忙しいのはアルベドなのに糖分摂取のためにって美味しいスイーツも用意してくれたんだ。それになにより一緒にいられる時間が増えたから、余計舞い上がっちゃってさ」
ロトス
DONE旅人攻ワンドロライ テーマ:小説空ベドです。全年齢ですが、多少癖の強い描写はあります。
アルベド2号が出てきます。和解したものとして進めています。
傾向として受け優位になりがちです。 8554
ロトス
MOURNINGアルベドくんとクレーちゃんのお話まとめ1. 兄
子供は苦手だ。
最近特にそう感じるようになった。
アルベドが師匠の推薦状からモンドにきてしばらく経った。
アリスはアルベド、騎士団にクレーを預けて旅に出てしまった。
アリスがいた頃のクレーは、たまに甘えてくる程度で特に悪い印象はなかった。
自分より小さな女の子って存在が少し珍しくも感じたくらいだ。
しかし、アリスがいなくなってからのクレーはアルベドにとっては悩みの種でしかなかった。
「あうべどおにいちゃ、遊んで!」
アルベドが研究室に籠っていると、毎日必ず彼女がやってくる。
アルベドの行っている実験は時と場合により小さな子供が近づいたら有毒にもなりえる。「勝手に入ってきちゃ駄目じゃないか。」
アルベドはそう叱咤して毎回彼女を部屋から追い出す。
15541子供は苦手だ。
最近特にそう感じるようになった。
アルベドが師匠の推薦状からモンドにきてしばらく経った。
アリスはアルベド、騎士団にクレーを預けて旅に出てしまった。
アリスがいた頃のクレーは、たまに甘えてくる程度で特に悪い印象はなかった。
自分より小さな女の子って存在が少し珍しくも感じたくらいだ。
しかし、アリスがいなくなってからのクレーはアルベドにとっては悩みの種でしかなかった。
「あうべどおにいちゃ、遊んで!」
アルベドが研究室に籠っていると、毎日必ず彼女がやってくる。
アルベドの行っている実験は時と場合により小さな子供が近づいたら有毒にもなりえる。「勝手に入ってきちゃ駄目じゃないか。」
アルベドはそう叱咤して毎回彼女を部屋から追い出す。