アース
睦月椏痢椏(むつきありあ)
PAST魔法騎士レイアースから龍崎海。海ちゃんの誕生日祝絵で描いた。描いてる途中で、絵を見られて上手いと褒めて貰えて嬉しいかったな。その方から別に依頼され、獅堂光、鳳凰寺風も描いてるあげた。huyuhi_0
MOURNING某コピペ、多分分裂アースですマク「スティーヴンが兄弟相姦もののエロ本隠し持ってた……」マク「スティーヴンが、スティーヴンが怖い!」ガタガタ
ステ「誤解だから!誤解だから!」
マク「スティーヴンに犯される!」ブルブル
ステ「やめて!」
ステ「ご、誤解なんだ!」
マク「そうなのか……?」
ステ「うん」
マク「じゃああの本、お前のじゃないのか?」
ステ「いや、それはまあ、僕のなんだけど……」
マク「犯される! スティーヴンに犯される!」ガタガタ
ステ「ち、違うんだ!」
マク「その、お前もいい歳だから、そういう事に興味を持つ事自体は俺も全然否定しない」ビクビク
ステ「……うん」
マク「そういう本を読んだりしてみたくなる事も、全然悪い事だとは思わないし……」ブルブル
ステ「……あの、マーク」
4018ステ「誤解だから!誤解だから!」
マク「スティーヴンに犯される!」ブルブル
ステ「やめて!」
ステ「ご、誤解なんだ!」
マク「そうなのか……?」
ステ「うん」
マク「じゃああの本、お前のじゃないのか?」
ステ「いや、それはまあ、僕のなんだけど……」
マク「犯される! スティーヴンに犯される!」ガタガタ
ステ「ち、違うんだ!」
マク「その、お前もいい歳だから、そういう事に興味を持つ事自体は俺も全然否定しない」ビクビク
ステ「……うん」
マク「そういう本を読んだりしてみたくなる事も、全然悪い事だとは思わないし……」ブルブル
ステ「……あの、マーク」
エース
DONEムンナ マクステ 分裂アース二度目をするにあたって、猶予が欲しくなってしまったスティーヴンのお話。『出来損ないのシェヘラザード』の一応続き。5/3のレカペさんでのご注文でサポートプラスしてくださった方に付けさせて頂いた追加の無配です。
我が儘なかぐや姫 一度経験した事を、もう一度やるとしたら。
一度やったのだからと何てこと無い気持ちで出来る? それともあの経験をもう一度、と思い体が竦んでしまう? 物事によるが、どちらの可能性もあるだろう。それこそ正に人による、と言ったところか。僕はそれなりに度胸がある方だと思う。そりゃ、初めはビビったりする事もあるけれど。
だからそう、二度目なら大丈夫。これもそう言いたいところだった。
僕は今、大変ピンチだ。いや、ピンチっていうと語弊があるのだけれど、そう、もうちょっと、もうちょっと待って欲しい状況だ。
「スティーヴン……」
「ん、ンッ」
ちゅ、ちゅとマークに口を塞がれ、肩を優しく押されてころんとベッドに後ろ向きにひっくり返されながら必死に考える。あと少しだけ、あと少しだけ猶予が欲しいのだけど! と。
3226一度やったのだからと何てこと無い気持ちで出来る? それともあの経験をもう一度、と思い体が竦んでしまう? 物事によるが、どちらの可能性もあるだろう。それこそ正に人による、と言ったところか。僕はそれなりに度胸がある方だと思う。そりゃ、初めはビビったりする事もあるけれど。
だからそう、二度目なら大丈夫。これもそう言いたいところだった。
僕は今、大変ピンチだ。いや、ピンチっていうと語弊があるのだけれど、そう、もうちょっと、もうちょっと待って欲しい状況だ。
「スティーヴン……」
「ん、ンッ」
ちゅ、ちゅとマークに口を塞がれ、肩を優しく押されてころんとベッドに後ろ向きにひっくり返されながら必死に考える。あと少しだけ、あと少しだけ猶予が欲しいのだけど! と。
門倉汐里
MAIKINGヒープリ集合絵の下絵。アース登場前に描いたものです。アナログで1人ずつ下描き(1〜3枚目)→スキャンしてサイズ調整&組み合わせ(4枚目)→印刷して加筆・ペン入れ・塗り→またスキャンして仕上げ というなかなかめんどくさい手順を踏んでいます。 4
yuzuho
DOODLE本日ワルキューレ FINALライブツアースタート!というわけで突発でイラスト描きました。
現地でお会いできる方にはこちらのポストカードお渡しします。
なにげワルキューレちゃんはじめて。
hasekura9
DONEオフショに興奮して勢いで書いたヘンドリュー。裏に上げていたものをちょっとだけ直しました。
※独身アース。
※泥酔してたらできないよね〜と思ってるヘンリゴの話。
パスワード→英字3文字。 2
MASAKI_N
DONEインサイダーズ×エクストリーム・ジョブアン・サングとイ・ムべが同じアースにいたら、イ・ムべは元サング派なんじゃないのという妄想でできた小話。
隙あらばイ・ビョンホンとシン・ハギュンをきゃっきゃさせたいだけです。
イ・ムべ、整形前も不細工というわけでは無かったんじゃ?というのを掘り下げてみた。
Visitation「よぉ、元気そうだな」
派手な服と髪型。嘘くさい白い歯と笑顔。アン・サングは何年経っても変わらないその顔で、そう言って座った。
「あんたほどじゃねぇよ」
「嘘つけ。顔面もきれいに元通りになったし、俺と違って五体満足だ。さぞ人気者だろうな」
「うるせぇな。金かけて地道に復元したのによ。あんなマヌケどもにパクられるとは――あんたは片腕落とされて、ちったぁ用心できるようになったかよ。脱獄なんて派手な真似して――シャバに戻ってもまだ部下が残ってたんなら奇跡だな」
落ちぶれた割に、羽振りは良さそうだ。
「てめぇはすぐ見切り付けやがって、ヤクなんかで稼ごうとするからそうなる」
「金と暴力が好きな若ぇの集めたのは、サング派抜けた後だ。古参は残ったろ。良かったな。切られたのが顔面じゃなくてさ」
5557派手な服と髪型。嘘くさい白い歯と笑顔。アン・サングは何年経っても変わらないその顔で、そう言って座った。
「あんたほどじゃねぇよ」
「嘘つけ。顔面もきれいに元通りになったし、俺と違って五体満足だ。さぞ人気者だろうな」
「うるせぇな。金かけて地道に復元したのによ。あんなマヌケどもにパクられるとは――あんたは片腕落とされて、ちったぁ用心できるようになったかよ。脱獄なんて派手な真似して――シャバに戻ってもまだ部下が残ってたんなら奇跡だな」
落ちぶれた割に、羽振りは良さそうだ。
「てめぇはすぐ見切り付けやがって、ヤクなんかで稼ごうとするからそうなる」
「金と暴力が好きな若ぇの集めたのは、サング派抜けた後だ。古参は残ったろ。良かったな。切られたのが顔面じゃなくてさ」
MASAKI_N
DONE非常宣言✕怪物クロスオーバー②副✕元とjwds前提で、ヒョンスとジュウォンがお隣同士に住んでるアースの話です。
一応、片方を観てなくてもネタバレ過ぎることは踏まずに読めるようにはしましたが、両方観た人はあ~ってなるといいな。
友人「お隣に入って行った人、誰だったかなぁ」
パク・ジェヒョクはそう言いながら靴を脱ぎ、部屋の主であるチェ・ヒョンスを振り返った。
「ドンシクさん、ですかね」
ジェヒョクを迎え入れた時、隣家の方でも話し声が聞こえた。多分、彼だろう。
「ん。そう呼ばれてたな」
エレベーターから一緒だったなら、数分考えても思い出せず、もやもやしているのか。
「知り合いじゃなくて、ニュースか新聞で観たんじゃないですか?ほら、警察庁の――このマンションにもマスコミが来てたから。あなたが好きそうな事件だと思ってました。権力を恐れず汚職を暴く人が好きだったでしょう」
隣家に住むのは件の長官の息子、ハン・ジュウォン。その後の展開も含め、ドラマチックな事件だった。イ・ドンシクはこのところよく、ジュウォンを訪ねて来る。
4801パク・ジェヒョクはそう言いながら靴を脱ぎ、部屋の主であるチェ・ヒョンスを振り返った。
「ドンシクさん、ですかね」
ジェヒョクを迎え入れた時、隣家の方でも話し声が聞こえた。多分、彼だろう。
「ん。そう呼ばれてたな」
エレベーターから一緒だったなら、数分考えても思い出せず、もやもやしているのか。
「知り合いじゃなくて、ニュースか新聞で観たんじゃないですか?ほら、警察庁の――このマンションにもマスコミが来てたから。あなたが好きそうな事件だと思ってました。権力を恐れず汚職を暴く人が好きだったでしょう」
隣家に住むのは件の長官の息子、ハン・ジュウォン。その後の展開も含め、ドラマチックな事件だった。イ・ドンシクはこのところよく、ジュウォンを訪ねて来る。
MASAKI_N
DONE非常宣言✕怪物クロスオーバー①副✕元とjwds前提で、ヒョンスとジュウォンがお隣同士に住んでるアースの話です。
一応、片方を観てなくてもネタバレ過ぎることは踏まずに読めるようにはしましたが、両方観た人はあ~ってなるといいな。
隣人「ジュウォナ、今そこ通った人見た?パク・ジェヒョク氏に似てたね。あの、飛行機の」
ドンシクの言葉にジュウォンは軽く頷いてから、「本人ですよ」と返した。
「え、このマンションに住んでるの」
「いえ。お隣のチェ・ヒョンスさんの部屋に来たんでしょう。ヒョンスさんが、ジェヒョクさんの話をよくしてくれます」
二人とも、つい最近あった大きな事件の功労者の一人だ。
「お隣と仲がいいの?珍しい。どんな人?」
この部屋の主であり法であるジュウォンは、ドンシクが脱ぎかけた上着を奪うように預かる。
「いい人ですよ。年はあなたと近いです。越してきた頃から色々と気づかってくださって――僕が知る中で一番、まともな人かもしれません。ヒョンスさんが家を空ける時にたまに頼みごとをされるので、買ってきて欲しい物をお礼としていただきます」
4779ドンシクの言葉にジュウォンは軽く頷いてから、「本人ですよ」と返した。
「え、このマンションに住んでるの」
「いえ。お隣のチェ・ヒョンスさんの部屋に来たんでしょう。ヒョンスさんが、ジェヒョクさんの話をよくしてくれます」
二人とも、つい最近あった大きな事件の功労者の一人だ。
「お隣と仲がいいの?珍しい。どんな人?」
この部屋の主であり法であるジュウォンは、ドンシクが脱ぎかけた上着を奪うように預かる。
「いい人ですよ。年はあなたと近いです。越してきた頃から色々と気づかってくださって――僕が知る中で一番、まともな人かもしれません。ヒョンスさんが家を空ける時にたまに頼みごとをされるので、買ってきて欲しい物をお礼としていただきます」
わわわ(わらび)
DONE童話・赤ずきんAUのルスマヴェ(赤ずきん×狼)の過去編です。※ルスの出番はほぼありません!
マーヴェリック…グースに助けられた一匹狼
グース…心優しい猟師
キャロル…頼りになるグースの妻
ブラッドリー…グースの息子で幼い頃はキャロル手製の赤いケープをかぶっていた
⚠️グスキャロが生存しているハッピーアースです!
⚠️細かいことは考えずにどうぞ!
Pass:CPをアルファベット4文字+機体番号 4466
kappa_the_m
PROGRESSにょルスマヴェ急に両方♀になったアース
女の子相手だと普段よりグイグイ行けるようになるマヴと、ただでさえ大好きで美しい人がやわくて細くなってどう触っていいかアワアワしてるうちに口説かれてメロメロになるルス 2
エース
DONEムンナ ジェステ ⚠️にょたステ 分裂アース ハッピーバレンタイン! 妖精に捧ぐ+ダリアの王子様のアースのお話。これだけでも一応読める。リボンを解いて スティーヴンの住むアパートの前に着き玄関を潜る。エレベーターに乗りボタンを押してからポケットに入れてあったスマートフォンを確認した。
すると丁度スティーヴンからメッセージが送られてきた『もうすぐ?』と簡潔なメッセージがピョコン!と表示された。今中々大きなもので片手が塞がっているので右手でタプタプとキーボードを押して『今エレベーター』とだけ返した。それに直様『OK』の意味を示す手の絵文字が送られてきたのを確認して再びポケットにスマートフォンを仕舞った。
タイミングよくエレベーターが到着したのでそのまま降り、一番奥のスティーヴンの部屋を目指した。そろそろ通い慣れつつあるスティーヴンの部屋のベルを鳴らしドアが開けられるまでの十数秒を利用して身嗜みを整える。と言っても手櫛で髪を整える程度だが。
3977すると丁度スティーヴンからメッセージが送られてきた『もうすぐ?』と簡潔なメッセージがピョコン!と表示された。今中々大きなもので片手が塞がっているので右手でタプタプとキーボードを押して『今エレベーター』とだけ返した。それに直様『OK』の意味を示す手の絵文字が送られてきたのを確認して再びポケットにスマートフォンを仕舞った。
タイミングよくエレベーターが到着したのでそのまま降り、一番奥のスティーヴンの部屋を目指した。そろそろ通い慣れつつあるスティーヴンの部屋のベルを鳴らしドアが開けられるまでの十数秒を利用して身嗜みを整える。と言っても手櫛で髪を整える程度だが。
エース
DONEムンナ マクステ 分裂アース初夜を迎えるにあたって、猶予が欲しくなってしまったスティーヴンのお話。1/22~のレカペさんでのご注文でサポートプラスしてくださった方に付けさせて頂いた追加の無配です。
出来損ないのシェヘラザード 今夜、僕はマークと関係を一歩進める。
こういうと何だか大袈裟なことに聞こえるかもしれないがその実、今夜マークと初めて体を重ねようというだけだった。
とは言え、とは言えだ。僕はそもそも恋人が出来たのも、セックスをするのもマークが人生で初めてなのだ。……キスだけは違うけど。
その話は置いておくとして、今大事なのは今夜マークとその、そういう事をしようとしているという事だ。僕にとって今夜は間違いなく初夜と言える。
キスはこれまでマークと何度もしてきた。初めの頃よりは幾分か慣れたけれども、でもまだ深いのには一杯一杯になってしまう。マークのキスはとても丁寧で、ゆっくりしているのに情熱的だ。唇で優しく唇を喰まれ、ツンとした舌で口を開けるようにお伺いを立てられそれに応えるように小さく隙間を開けるとその隙間を割り開かれサッとマークの舌が侵入してくる。
2413こういうと何だか大袈裟なことに聞こえるかもしれないがその実、今夜マークと初めて体を重ねようというだけだった。
とは言え、とは言えだ。僕はそもそも恋人が出来たのも、セックスをするのもマークが人生で初めてなのだ。……キスだけは違うけど。
その話は置いておくとして、今大事なのは今夜マークとその、そういう事をしようとしているという事だ。僕にとって今夜は間違いなく初夜と言える。
キスはこれまでマークと何度もしてきた。初めの頃よりは幾分か慣れたけれども、でもまだ深いのには一杯一杯になってしまう。マークのキスはとても丁寧で、ゆっくりしているのに情熱的だ。唇で優しく唇を喰まれ、ツンとした舌で口を開けるようにお伺いを立てられそれに応えるように小さく隙間を開けるとその隙間を割り開かれサッとマークの舌が侵入してくる。
koimari
DOODLEヘジェ。居候アース。5つ目 若者に押されるかたちでの恋人関係だと思っていたが、確実に絆されている自覚はあった。兄を失い、父親の帰りを冷たい路上で一人待っていたあの少年が、ジェハンの隣で幸せそうにしている。小さなことにも顔を綻ばせる様子を見せられ続けて、胸が暖かくならないわけがない。
そもそも同居人としての相性は元よりよかった、と思う。ヘヨンの気遣いを気遣いと感じさせない心地よさに胡座をかいているわけではないと信じれば。
身の回りを小綺麗に整え、丁寧な暮らしぶりのヘヨンではあるが、他人に強制することはない。雨の日のチヂミだとか、いいことがあれば牛肉を焼き、季節の魚や野菜を選ぶ。伝統的な韓国料理ばかりかというとそんなこともなく、オムライスやハンバーグ、パンの朝食などもそれなりに作っていた。ジェハンの方でも、以前は素通りしていた小洒落た店に立ち寄り、パンやコーヒーを買ってみたりするようになった。今では新しい雑貨屋や流行りのカフェの噂にすっかり耳敏くなってしまった。
1832そもそも同居人としての相性は元よりよかった、と思う。ヘヨンの気遣いを気遣いと感じさせない心地よさに胡座をかいているわけではないと信じれば。
身の回りを小綺麗に整え、丁寧な暮らしぶりのヘヨンではあるが、他人に強制することはない。雨の日のチヂミだとか、いいことがあれば牛肉を焼き、季節の魚や野菜を選ぶ。伝統的な韓国料理ばかりかというとそんなこともなく、オムライスやハンバーグ、パンの朝食などもそれなりに作っていた。ジェハンの方でも、以前は素通りしていた小洒落た店に立ち寄り、パンやコーヒーを買ってみたりするようになった。今では新しい雑貨屋や流行りのカフェの噂にすっかり耳敏くなってしまった。
Natale_1224
DONEレカペ2301展示 イムアサ小話本編後、少し経ったの二人の話。イームスとアーサーは、まだ付き合ってはいないけれど何度か逢瀬を重ねている…という弊アースの設定があります。(既刊と少しつながっていますが、これだけでも問題なく読んでいただけます)
Pass:fan-●●●●●●●(7文字) 1483
koimari
DOODLEヘジェ。居候アース。4つ目 忘れてくれと思ったが、果たしてヘヨンの記憶は確かだった。頷いてしまった過去は変えられず、居候から恋人に昇格した男は、特に変わりなく日々を過ごしていた。それでも、買い出しであるとか、散歩の付き添いであるとか、日常の細々したことまでデートになってしまった。ジェハンがそう思っているわけではなく、一度ヘヨンが「デートですね」と噛み締めるように呟いていたせいで、殊更意識してしまうようになっただけだ。
それはそれとして、デートらしいところにいった方がいいのだろうか。日用品の買い出しをデートと呼ぶ健気な男は、今日も大して興味もないだろう野球を見ながら隣で機嫌良さそうにしている。
「……遠出しますか?」
若者の間で恋人の記念日というものが細かく設定されていることくらいジェハンも知っていた。そろそろひと月になるのだから、何かした方がいいのだろう。お試し期間のような恋人関係であっても。ヘヨンの湯呑みの中のコーン茶が跳ねて、手に掛かる。熱いだろうにそれどころではないらしい。
1651それはそれとして、デートらしいところにいった方がいいのだろうか。日用品の買い出しをデートと呼ぶ健気な男は、今日も大して興味もないだろう野球を見ながら隣で機嫌良さそうにしている。
「……遠出しますか?」
若者の間で恋人の記念日というものが細かく設定されていることくらいジェハンも知っていた。そろそろひと月になるのだから、何かした方がいいのだろう。お試し期間のような恋人関係であっても。ヘヨンの湯呑みの中のコーン茶が跳ねて、手に掛かる。熱いだろうにそれどころではないらしい。
koimari
DOODLEヘジェ。居候アース。3つ目 チン、と小さく音をたててグラスがぶつかった。それなりに賑わう焼肉屋のざわめきを割いて、「イ刑事、復職おめでとうございます」とヘヨンの声が届いた。汚職に至る全貌とジェハンが濡れ衣を着せられた経緯が明らかになった結果、もう一度働かないかと声が掛かることになったのは意外だった。例外的な対応だぞという戒めを鑑みるに、以前と同じような部署には戻れないのだろう。それでも、定年までの短い期間、細々とであったとしても、もう一度やってみようという気はあった。何よりヘヨンやスヒョンら有志の猛抗議、もとい嘆願もあったと耳に入っていた。
「警部補も、うちに来てそろそろ一年になりますね」
「ありがとうございます」
今日はその祝いも兼ねていたはずだ。会食費は折半するとはいえ、ジェハンの胃に牛肉はもう重いのだから。煙の向こうでにこにこと機嫌よく微笑むヘヨンは、ぱちぱちと炭へと脂を落として焼けていく肉を見ることもなく、ジェハンの顔ばかり見ていた。
1869「警部補も、うちに来てそろそろ一年になりますね」
「ありがとうございます」
今日はその祝いも兼ねていたはずだ。会食費は折半するとはいえ、ジェハンの胃に牛肉はもう重いのだから。煙の向こうでにこにこと機嫌よく微笑むヘヨンは、ぱちぱちと炭へと脂を落として焼けていく肉を見ることもなく、ジェハンの顔ばかり見ていた。