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    イルダ

    omoti_321

    DONE注意事項
    注意事項読んでふんわり苦手かもと思ったら回れ右お願いします

    類+寧々がお話しているだけ
    司とえむはお話しません
    寧々視点

    司とえむは両片思い設定
    このお話の類と寧々の間に恋愛感情はありません
    私はハッピーエンドを望んでる【もう君以外考えられない。例え君が僕を突き放そうとも、僕は君以外を愛せない。だから、どうかこの手を取ってくれないか】


    「けれども姫は、それを受け入れない・・・・・・か」
    「どうしたんだい、寧々。浮かない顔だね」
    「類。浮かないっていうか、複雑な気持ちっていうか」
    「ああ、まさか司がこんな恋愛ものを脚本する日がくるなんて・・・・・・!というところかな?」
    「類が司って呼び捨てにしてると変な感じ」
    「寧々、僕をからかうのはよしてくれ」

    話し合いの結果、次なるステップアップに繋げるために恋愛ものに関するショーにしようという話になった。皆で今まで見てきた作品の中でどんな恋愛が繰り広げられていたかを発言していく。題材がいつもと違う・・・・・・それが例え恋愛の話とはいえ、最高のショーにしたいという気持ちは変わらない。恥ずかしがって事が進まない、なんてことは何より避けたかった。かといって、多少の気恥しさが拭えないのはどうしようもない・・・・・・ごめん、皆。ある程度、話がまとまり方向性も決まったところで司が一度脚本を書き上げてくることになった。読んでみて、演じてみて違和感があったり、展開を変えた方が良いと感じたら脚本に変更を加えるという話だった。だけど、蓋を開けてみたらどうだろう。びっくりした・・・・・・という言葉で片付けていいのかわからない。それほど私は驚いた。まさか、司が。こんな脚本を書くなんて。甘く、切ない、胸が締め付けられるような痛み。
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    𝕤 / 𝕔

    DONE「ジュンらしいね」
    唐突に齎された言葉に茨は顔を上げる。事務所のあるフロアの片隅にひっそりと、というには少々目に付く派手さで飾られた笹の葉に吊るされた一枚の短冊を指先で摘まんで、凪砂が微笑んでいた。短冊に書かれた言葉を視界の端に捉えて、茨も頷く。
    「まったくもって、ジュンらしいですな」

    『あなたのとなりに立つに相応しい人間になりたい』

    なんて。そんなことは願わなくてもとうに叶えているだろうに。
    ミルキーウェイから降り注ぐ ✦ ✦ ✦

     随分カラフルな笹飾りだったね。
     ぼくがそうぽつんと落とせばジュンくんは一瞬なんの話だよという顔をして、思考を巡らせたあと得心がいったように頷いた。ああ、事務所にあった笹の話ですか。そう言い添えて。

     仕事先で貰ってきたのだという笹を担いでCrazy:Bの面々が事務所に帰ってきたときは、あまりのにぎやかさに思わず頭を抱えてしまいましたよ。茨がそんな旨のことを話していた笹は、コズプロの事務所の一角に倒れないように結ばれて、堂々とその腰を据えていた。
     短冊といえば五色であるという思考は元よりなかったみたいで、色とりどりの短冊があちこちに飾られた笹の葉は色の洪水で埋もれていた。Crazy:Bの黄色。2winkのピンクと水色のネオンカラー。Valkyrieのワインレッド──とはいかず、どこかの誰かを彷彿とさせるやわらかな朱鷺色。その他にも、持てる色彩のすべてをここに詰め込みましたといわんばかりの笹飾りで彩られた笹の葉は、重たそうに葉先のこうべを垂れていた。
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