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    オカン

    kirayuya_hs

    PASTずっと前に本にした漫画の原型SS。
    文化祭の合コン喫茶で女子側に座った主人公と、陽介のなんやかんや。
    某所に置いてたのをここにも持ってきました。
    自宅主。


    [名前]
    高階 遥(たかしな はるか)

    [性格]
    のんびりまったりめ。
    理性的かつそこそこ慎重派。ところによりそこはかとなく豪胆。
    微天然。見守り型おかん寄り。
    合コン喫茶で女子を演じた結果親友と軽くケンカする事になった話。 合コン喫茶で女子側に座る事になった。「この中で彼氏にするなら誰?」と訊かれ、気心知れているし実際にいい男だと分かっている陽介の名前を挙げた。ひどく驚かれ嫌がられ、でもまあ俺が頼り甲斐のあるいい男だってのは分かるけどな! みたいなドヤ顔の反応をされ、何だか釈然としない気分になった。

     合コン喫茶のサクラは完全に失敗だった。今振り返れば、女子の数が足りないからって、男がそこに座らなくたって良かったのだ。余った男は、「残念フラれてしまいました」で構わなかった筈だ。だって、この企画自体がお遊びだ。真剣に交際相手を探すお見合い企画じゃない。100%カップルを成立させなければいけない企画じゃない。男女がちょっと突っ込んだ話をしてドキドキして楽しんであわよくば新カップル誕生! 程度の企画だった筈だ。ギャグで構わなかった筈なのだ。
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    sorano_yuume

    DONEプライベートゆるゆる女子と天然オカン月島さんの話③
    Pictsquair内で開催中オンラインイベント『いとしげラブ!』の書下ろしとして製作しました。
    ひとまずここまで!
    作中に出てくる杉元君と宇佐美さんは過去作品『圧倒的太陽属性杉元君』と『圧倒的兄属性宇佐美君』の彼らです。『圧倒的シリーズ』はほんのり世界観がつながってます。
    (プロフィールリンクの短編まとめから読めます)
    圧倒的オカン属性月島さん③【完】「最近雰囲気変わったよね」
    「えっ」
     休憩室で杉元君に言われて持っていた缶をぎゅっと強く握り締めてしまう。同期入社の杉元君は、数少ない私の素を知っている人であり、『外面』を作りすぎてしまった私の良き理解者だ。数ヶ月前に片思いが成就した、と報告してきてくれてから、休憩や飲みの席ではもっぱら彼の惚気を聞いていた。
    「雰囲気?え、そんなに変わった?」
    「あぁいや、『いつもの君』が滲み出てるとかそういうんじゃなくて、最近嬉しそうというか、肩の力抜けてるなーって思う事があるってだけ」
    「肩の力、ねぇ…」
     杉元君の言葉に首を傾げる。自分では変わったと感じることはなく、いつも通りのつもりだったから。
    「別に、普段どおりだけどなぁ」
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    sorano_yuume

    DONEプライベートゆるゆる女子と天然オカン月島さんの話②
    Pictsquair内で開催中オンラインイベント『いとしげラブ!』の書下ろしとして製作しました。
    頑張りすぎる話。彼の握るおにぎりはみちっとしてそうですね。
    ヒロインがちょっとズボラですので、何でも許せる方向けです。
    圧倒的オカン属性月島さん②「おはようございます、これから出勤ですか」
    「お、はようございます!すいませんちょっと急いでるんで…!」
     月島さんが隣人と分かって一ヶ月。出くわした日以降彼と会うことは全くなく、仕事上でもやはり関わりがないので穏やかな日々が続いた。部屋でズボラなのは変わらずだが、時折月島さんが頭によぎって、リビングも寝室も、乱雑な状態にしておくことはなんとなく避けるようになった。変わったのはそれくらいで、すっぴんスゥエットでぐーたらするのは至高のままだ。
     今日、起きたらいつも家から出る時間だった。真っ青になって飛び起きて、『緊急のときにだけする爆速メイク』で顔面を誤魔化し、最低限の身支度で部屋を飛び出した。ら、月島さんにばったり出くわしたのだ。そういえば車出勤と言っていたから、この時間でも余裕で間に合うのだろう。むしろ早いくらいではないか。
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    sorano_yuume

    DONEプライベートゆるゆる女子と天然オカン月島さんの話①
    Pictsquair内で開催中オンラインイベント『いとしげラブ!』の書下ろしとして製作しました。
    出会い編。ヒロインがちょっとズボラですので、何でも許せる方向けです。
    圧倒的オカン属性月島さん①「お先に失礼します」
     定時を数分過ぎたオフィス。自分のデスクから立ち上がり、同僚先輩方ににこりと微笑みながらフロアを出る。本日の自分のノルマはもちろん、頼まれた仕事もある程度のサポートを終えている。今日もしっかり働けた充足感が身体を満たした。
    「あの子、ほんと優秀だよなぁ」
    「ね、仕事もそうだけど身だしなみが乱れてる所とか、疲れている所見たこと無いかも」
    「『完璧』って感じ。きっとプライベートも充実してるんだろうな~羨ましい」
     そんな声が聞こえてくるのも、慣れてしまった。…『完璧』なんて、この世には滅多に存在しない。それは私が一番理解している。

    「たっだいまーっと」
     職場から電車を乗り継いで1時間。都会の喧騒とかけ離れた、閑静な住宅街にあるマンション。知り合いに殆ど合わない場所を探してたどり着いたのがこの場所だった。靴を乱雑に脱ぎ、鞄をその場に投げ捨て、ジャケットを脱いでソファーにバサッとかけてブラウスのボタンを脱ぎ捨て、下着のホックを外した。
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