カイン
𝚊𝚕𝚝𝚊𝚒𝚛 𓅂 𝚝𝚛𝚢
TRAININGデッサンの先生から「君は細かい部分に目が行きがちだから、余分な物を省く為に目を細めて被写体を観察するともっと良くなるし完成も早くなるよ」とアドバイス頂いたのでそれを元にカインさんをモデルにして練習しました。二枚目は着彩前使用画材 シャーペン、不透明水彩IV色 2
かしわ
DOODLE星のカービィ2の印象に残ってる中ボスを描いたよこの2人の名前を今更ながら知りました…大全にも載って欲しかったなぁ…!かわいいフォルムよね…!
イフリーティくんは4-4のイメージが強い…初っ端に出会うからだろうなぁ…。
マスターグリーンくんには3-2でカインに会いたい時にお世話になりました…いっぱい倒しちゃってごめんね! 2
misaka_mh
DOODLEイベ衣装で暗殺会社パロというフォロワーの発案に便乗した話。かイン視点です闇夜の烏 北の城を中心に、街は三つの区画に分かれている。貴族街、平民街、そしてスラム街。身分によって住居は振り分けられ、その境界を超えられるものはほんの一握りと言われている。
平民街とスラム街の境目、闇の濃い路地裏にカインはいた。傍らには同僚の少年の姿がある。身に纏うのは同じ仕事着だ。動きやすさを重視して作られたというそれには隠しポケットがいくつもあって、小型ナイフや爆薬、傷薬などを仕込んである。
「おまえみたいな子供もう前線に出るんだな」
「何?」
少年は気分を害したように眉を上げた。闇の中、少年の赤い目がやけに目立って見えた。それは血の色に似ていた。
「俺は十七だ。子供じゃない」
「そ、そうだったのか。すまない」
4339平民街とスラム街の境目、闇の濃い路地裏にカインはいた。傍らには同僚の少年の姿がある。身に纏うのは同じ仕事着だ。動きやすさを重視して作られたというそれには隠しポケットがいくつもあって、小型ナイフや爆薬、傷薬などを仕込んである。
「おまえみたいな子供もう前線に出るんだな」
「何?」
少年は気分を害したように眉を上げた。闇の中、少年の赤い目がやけに目立って見えた。それは血の色に似ていた。
「俺は十七だ。子供じゃない」
「そ、そうだったのか。すまない」
すすき
DOODLE囚人のブラッドリーと刑事のカイン♀のブラカイ♀よくわからん現パロっぽい話
カインが警察官だけどパラロイじゃないです。
よくある感じの、捜査のために犯罪者に協力を求める警察みたいな図式。
こういうのって浪漫じゃん……???
一回やってみたかったんよ……
扉を開いて中に入る。意外に普通なんだな、とカインはそう思ってしまった。
相手の希望に沿って設けられた面会場所は、小さな会議室のようだった。ブラインドのかかる窓からは、外からの太陽の光が差し込んでいる。白い壁にストライプ模様が出来上がっていた。
飾り気のない机と、パイプ椅子が二脚。部屋にある物はそれだけだった。それでも殺風景に見えないのは、目の前に座る男のせいだろう。
ブラッドリー・ベイン。
世紀の大悪党とも言われた犯罪者。顔の傷はある犯罪シンジケートを一人で潰した時に負ったものだとか、さる国の国宝をも盗んでみせただとか。本当か嘘か分からない噂はよく耳にするが、今重要なのはそんな不確かなものじゃない。
警察を長年出し抜いて逃げおおせていたその頭脳と、裏の事なら知らぬものはないと言うその情報網。男と持つその力を、正義の為に使って貰わなくてはならなかった。
1863相手の希望に沿って設けられた面会場所は、小さな会議室のようだった。ブラインドのかかる窓からは、外からの太陽の光が差し込んでいる。白い壁にストライプ模様が出来上がっていた。
飾り気のない机と、パイプ椅子が二脚。部屋にある物はそれだけだった。それでも殺風景に見えないのは、目の前に座る男のせいだろう。
ブラッドリー・ベイン。
世紀の大悪党とも言われた犯罪者。顔の傷はある犯罪シンジケートを一人で潰した時に負ったものだとか、さる国の国宝をも盗んでみせただとか。本当か嘘か分からない噂はよく耳にするが、今重要なのはそんな不確かなものじゃない。
警察を長年出し抜いて逃げおおせていたその頭脳と、裏の事なら知らぬものはないと言うその情報網。男と持つその力を、正義の為に使って貰わなくてはならなかった。
すすき
DOODLEどむさぶのネロカイを書きました。さぶネロ×どむカイン
前に書いた小ネタに肉付けしたやつなので、冒頭は割とそのまんま。
もっとがっつりプレイさせたかったけど、私の力量じゃ無理でした!!!!
どうしてこうなったのか、ネロには答えられなかった。強い酒精があたりに充満しているような気がする。
自室のベッドの上に散らばる赤茶の髪が、シーツを引っかく指先に絡みついている。見下ろす顔は見たことがないぐらいに真っ赤だ。零れる吐息が荒い。それが一人分ではないことが、理性の声を小さくしていた。
カイン、と呼ぶ声は、自分のものとは思えないぐらいに期待に染まっている。
「なあ、[[rb:命令して > 言って]]」
頭のどこかでは、引き返した方がいいとわかっている。これは冗談だと、そう言ってしまえば済む話だ。だけど、ネロの虚弱な意思の力では、本能敵な欲求を押し殺すことは出来そうにもなかった。[[rb:Dom > カイン]]の[[rb:命令 > 声]]を待ち望んでいる。
1507自室のベッドの上に散らばる赤茶の髪が、シーツを引っかく指先に絡みついている。見下ろす顔は見たことがないぐらいに真っ赤だ。零れる吐息が荒い。それが一人分ではないことが、理性の声を小さくしていた。
カイン、と呼ぶ声は、自分のものとは思えないぐらいに期待に染まっている。
「なあ、[[rb:命令して > 言って]]」
頭のどこかでは、引き返した方がいいとわかっている。これは冗談だと、そう言ってしまえば済む話だ。だけど、ネロの虚弱な意思の力では、本能敵な欲求を押し殺すことは出来そうにもなかった。[[rb:Dom > カイン]]の[[rb:命令 > 声]]を待ち望んでいる。
すすき
DONEパラロお題企画様のお題を元に書かせて頂きました。ブラカイです。
カインのためのピアスを買いに行く話。
お題「瞳の色」
ふと、足が止まる。“宝石展”とでかでかと書かれた看板に引き寄せられるように近づいた。こんなオープンスペースで催されているところなんて初めて見る。天然の宝石が採掘できなくなって早数十年。恐ろしく希少で高価なものとなったそれは、今やハイクラスの中でも一握りの人間にしか手に出来ないものになっている。借金持ちのワーキングクラスであるカインには、望むことさえ出来るはずもない。
だというのに思わず立ち止まってしまったのは、偏にすることがないからだった。一緒にこのショッピングモールに来たはずのブラッドリーは電話が来たからと席を外してしまって、未だに帰ってきていない。仕事を優先するその態度に不満はないけれど、一人で暇をつぶすのにも飽きてしまった。目的もなく歩き回って、そうして見つけた珍しいイベントに、思わず興味を引かれてしまうのも仕方ないことだろう。
2225だというのに思わず立ち止まってしまったのは、偏にすることがないからだった。一緒にこのショッピングモールに来たはずのブラッドリーは電話が来たからと席を外してしまって、未だに帰ってきていない。仕事を優先するその態度に不満はないけれど、一人で暇をつぶすのにも飽きてしまった。目的もなく歩き回って、そうして見つけた珍しいイベントに、思わず興味を引かれてしまうのも仕方ないことだろう。
すすき
DOODLEイベントとは全然関係ない話。ショタ妖狐カインを拾ったネロとブラッドリーがめちゃくちゃに可愛がる話です。
ショタ妖狐かわいすぎて我慢ができなかった
妙な気配を感じ、ブラッドリーは店の座敷に足を向けた。空がようやく白み始めたこの時間、訪れる客がいるわけもないのだが。何か厄介事の匂いがしていただけない。喧嘩は好きだが、朝飯を食いっぱくれるのは御免だった。
顔を出した薄暗い座敷には、見慣れた浅縹の髪が座り込んでいた。目的はその背中の向こうにあるらしい。
ブラッドリーに気づかぬ様子の料理人に近付き、上から覗き込む。びくりと体を揺らしてこちらを見上げる芝翫茶の瞳を通り過ぎれば、ぐったりと目を閉じる小さな妖狐の姿が見えた。年の頃は五つか六つほどだろうか。小さな体躯相応のごく弱い妖力は今にも尽きてしまいそうで、だというのにひどく強烈な気配がする。脳裏に不気味な笑顔の天狐の姿がよぎった。あの男のものによく似ている。いや、似ているというより、あれそのものと言ってもいい。
3624顔を出した薄暗い座敷には、見慣れた浅縹の髪が座り込んでいた。目的はその背中の向こうにあるらしい。
ブラッドリーに気づかぬ様子の料理人に近付き、上から覗き込む。びくりと体を揺らしてこちらを見上げる芝翫茶の瞳を通り過ぎれば、ぐったりと目を閉じる小さな妖狐の姿が見えた。年の頃は五つか六つほどだろうか。小さな体躯相応のごく弱い妖力は今にも尽きてしまいそうで、だというのにひどく強烈な気配がする。脳裏に不気味な笑顔の天狐の姿がよぎった。あの男のものによく似ている。いや、似ているというより、あれそのものと言ってもいい。
𝚊𝚕𝚝𝚊𝚒𝚛 𓅂 𝚝𝚛𝚢
DOODLEカイン独りでは、こんな服は絶対着ないだろうけど親友であるセシルが「たまには良いじゃないか♪」と優しい笑顔で言ってくれたら変なプライドとかどうでも良くなって何でもサービスしてくれそうな気がします。ちなみにカインは飛竜デザインの背びれが付いたセーター、セシルはレポリットが腹部を貫通してるセーターです。なので背中はレポリットのお尻が見えてます。
rnn_pkmn
DOODLEガチ寝れないので実家のネコちゃん模写最近イラストがずーっとスランプで納得いける絵が描けなくて苦しんでたんだけど、写実画の方が得意なことに気づいちゃった。
そりゃ美大入試対策のデッサン死ぬほど頑張ったし当たり前か〜〜今更すぎな〜〜〜がはは〜〜〜!!!!一年半で中退したがな!!!!!
SUZURIとかインスタ始めてみようかな
すすき
DOODLEイベ前妄想妖パロのブラカイアカキツネの求愛行動が、鳴き交わし→追いかけっこ→ダンスというかわいい感じのやつだったのでカインにさせたかっただけの話
唇を塞げば、酒精が舌に絡みつく。燃えるような熱さに、ひどく酔っているのだと知れた。それもそうかと床に転がる酒瓶を見遣る。ブラッドリーとしても少々飲ませすぎたかと後悔する量ではあった。
呼吸がままならないほど笑い転げていた男が大人しくなったのを見て、唇を離す。ぼんやりとした金色と間近で目が合った。嬉しそうに蕩けた声で名前を呼ばれる。
「ブラッドリー」
「何だよ」
返事をしてやれば、カインがくすくすと笑い声を上げる。また名前を呼ばれた。
無視することも出来たが、甘えるように裾を引かれれば仕方ないと思えてしまうのだから、どうしようもない。短く返事をすると、ますます目元が甘く蕩けた。もう一度名前を呼ばれ、返事をし、それを繰り返す。何が楽しいのかと思うが、付き合ってやっている時点でブラッドリーにそれを批判する権利はないも同然だろう。
1286呼吸がままならないほど笑い転げていた男が大人しくなったのを見て、唇を離す。ぼんやりとした金色と間近で目が合った。嬉しそうに蕩けた声で名前を呼ばれる。
「ブラッドリー」
「何だよ」
返事をしてやれば、カインがくすくすと笑い声を上げる。また名前を呼ばれた。
無視することも出来たが、甘えるように裾を引かれれば仕方ないと思えてしまうのだから、どうしようもない。短く返事をすると、ますます目元が甘く蕩けた。もう一度名前を呼ばれ、返事をし、それを繰り返す。何が楽しいのかと思うが、付き合ってやっている時点でブラッドリーにそれを批判する権利はないも同然だろう。
すすき
DOODLE妖パロのネロカイです。イベ前妄想。酔っ払いのカインに振り回されるネロ
前書いたブラカイの紋章設定を使いまわしてますが、話自体は別物として書いてます。
設定→天狗の紋章舐めれば妖力が貰える
ネロ、と名前を呼ばれた。その声の頼りなさにあれ、と思う。作業の手を止めて店の座敷に座る妖狐のところに顔を出した。どろりと蕩けた金の目が嬉しそうに見上げてくる。
「ネロ、こっち」
裾を引かれ、隣を示される。まだ明日の仕込みも終わっていないのだが、どうも振り払うことが出来ずに腰を下ろした。途端に酒精が鼻を衝く。机の上には空いた酒瓶が転がっていた。ネロが出してやったものなのでそれについては特に疑問はないが、問題はその量だ。ここまでぐだぐだになるほどではなかったはずなのだが。
真っ赤に染まったカインの頬がふにゃっと緩んだ。舌足らずに何度も名前を呼ばれる。どこからどう見ても酔っ払いに違いなかった。
「あー……ちょっと待ってろ。水持ってくるから」
1349「ネロ、こっち」
裾を引かれ、隣を示される。まだ明日の仕込みも終わっていないのだが、どうも振り払うことが出来ずに腰を下ろした。途端に酒精が鼻を衝く。机の上には空いた酒瓶が転がっていた。ネロが出してやったものなのでそれについては特に疑問はないが、問題はその量だ。ここまでぐだぐだになるほどではなかったはずなのだが。
真っ赤に染まったカインの頬がふにゃっと緩んだ。舌足らずに何度も名前を呼ばれる。どこからどう見ても酔っ払いに違いなかった。
「あー……ちょっと待ってろ。水持ってくるから」
𝚊𝚕𝚝𝚊𝚒𝚛 𓅂 𝚝𝚛𝚢
TRAININGセシルとカインの二人旅のひととき森で採れたリンゴを手に一休みするとカインはナイフを器用に扱い兎を模したリンゴをセシルに渡すと彼はとても喜んでくれた…
試練の山で鍛錬していた頃にたまたま会得したものでバロンに帰りセシルと再会したらいつか披露してやろうと考えていたらしい…そんなカインのささやかな優しさが表現できたらと思った
リンゴの香りに誘われやって来た二羽の兎もきっと彼らのように仲良しだろう…
Saltymofumofu
DOODLEカインさんを描かないと死んでしまう病なんです。最初はカインさんに嫁が来なくて、親友の息子にもんすんごく愛されて終わったと泣いたな…🥲💦💦
今では微笑ましく思う。
カインさんの周りをチョロチョロしてるセオドア、可愛い。 2
すすき
DOODLEブラッドリーと魔女化したカインが潜入捜査に行く話。書きたいとこだけ書きました。とても楽しかった。
グラスを差し出されて困ってしまった。どう考えてもこれを飲むわけにはいかないが、うまく断れる気がしない。何せ、今のカインはブラッドリーの愛人役としてここにいる。どうしたらいいのかと隣に座る男を見上げた。耳に付けられた揃いのピアスが小さく音を立てる。
弱り切った顔のカインを横目で見遣ったブラッドリーが、おかしそうに笑ってグラスに手を伸ばした。自身の前に置かれたものではなくカインの前のものを持ち上げ、躊躇なく飲み干す。上げそうになった声を寸でのところで飲み込んで、様子を伺った。
今潜入しているのは、おかしな薬を作っていると噂の組織だった。あまりに急速に広範囲に広まっているわりには組織の実態が掴めないからと、こうして内部の調査の為にブラッドリーと二人で薬を買いに来た客を装って来ているのだ。
1502弱り切った顔のカインを横目で見遣ったブラッドリーが、おかしそうに笑ってグラスに手を伸ばした。自身の前に置かれたものではなくカインの前のものを持ち上げ、躊躇なく飲み干す。上げそうになった声を寸でのところで飲み込んで、様子を伺った。
今潜入しているのは、おかしな薬を作っていると噂の組織だった。あまりに急速に広範囲に広まっているわりには組織の実態が掴めないからと、こうして内部の調査の為にブラッドリーと二人で薬を買いに来た客を装って来ているのだ。
𝚊𝚕𝚝𝚊𝚒𝚛 𓅂 𝚝𝚛𝚢
DOODLE三月だというのに雪が降りました…気持ちだけでも温まりたくて描いた落描きです。セシルのニットは彼のイメージであるブルーをベースに柄は白の月の満ち欠けにしました。カインも同様、竜騎士のパープルがベースのシンプルなニットです。個人的にセシルは体温高そうなイメージで、寒さで手を擦り合わせてる人を見たらそっと包み込むように優しく握ってくれそうな気がします…。
すすき
DONEフォロワーさんの最強のネタを元に書かせて頂きました。吸血鬼化の呪いにかかったブラッドリーと、血をあげるカインの話です。
カインが喘いでるけど多分全年齢
スラックスをはぎ取られて押し倒され、驚いて間抜けな声が出てしまった。身じろいでも狭いソファの上では逃げ場などほとんどない。腰を掴まれてしまえば、それ以上動くことは出来なかった。ブラッドリー、と困惑しきった声が零れる。
彼が吸血鬼化の呪いを受けたのは記憶に新しい。何がどうしてそうなったのかカインにはよくわからないが、一つだけ確かなことは、今のブラッドリーは血を欲しているということだった。他の者に手を出すところを見逃せるわけもなく、仲間として力になりたい気持ちもあった。だから血を差し出した。ブラッドリーのリクエスト通りに魔女になって。
未だ呪いは解けていない。
今日も声を掛けられ部屋にやってきたのはいいものの、こうして魔女になる前にのしかかられてしまって戸惑ってしまう。
1385彼が吸血鬼化の呪いを受けたのは記憶に新しい。何がどうしてそうなったのかカインにはよくわからないが、一つだけ確かなことは、今のブラッドリーは血を欲しているということだった。他の者に手を出すところを見逃せるわけもなく、仲間として力になりたい気持ちもあった。だから血を差し出した。ブラッドリーのリクエスト通りに魔女になって。
未だ呪いは解けていない。
今日も声を掛けられ部屋にやってきたのはいいものの、こうして魔女になる前にのしかかられてしまって戸惑ってしまう。
すすき
DOODLE寝相の悪いカインの話。付き合ってるパラロイのブラカイです
頭に衝撃が降ってきて、カインは驚いて飛び起きた。何か事件かと身構えて、いつもと変わらぬ見慣れたベッドルームが目に入ってほっと息を吐く。緊急事態ではないらしいと胸を撫で下ろし、再びベッドに横になろうとして今度は足を引っぱたかれた。思わず上げた悲鳴に被せるように、地を這うような声が名前を呼んだ。反射的に背筋が伸びる。
「寝ていいなんて言ってねえぞ」
そっと顔を上げれば、ベッドサイドでは不機嫌を隠しもしないワインレッドの瞳がカインを見下ろしていた。さっきは部屋が薄暗くて見えなかったらしい。もしかしたら、恐ろしくて無意識に視界から追いやっていたのかもしれないが。
顔を顰めて腕を組むブラッドリーを前に、ベッドの上で縮こまって考える。だけど全く心当たりがない。初めてベッドを共にして、うれしくて幸せな気分のまま眠りについたことしか思い出せなかった。たぶん、ブラッドリーも同じ気持ちでいてくれた。と思う。少なくとも、ここまで怒らせるようなことはしていない。
1097「寝ていいなんて言ってねえぞ」
そっと顔を上げれば、ベッドサイドでは不機嫌を隠しもしないワインレッドの瞳がカインを見下ろしていた。さっきは部屋が薄暗くて見えなかったらしい。もしかしたら、恐ろしくて無意識に視界から追いやっていたのかもしれないが。
顔を顰めて腕を組むブラッドリーを前に、ベッドの上で縮こまって考える。だけど全く心当たりがない。初めてベッドを共にして、うれしくて幸せな気分のまま眠りについたことしか思い出せなかった。たぶん、ブラッドリーも同じ気持ちでいてくれた。と思う。少なくとも、ここまで怒らせるようなことはしていない。
miyu_me
DOODLEまほやく転生現パロを書きたかった。小説ではない。まほ晶♂口調の間違いとかめっちゃくちゃある。もはやみんな別人。正直書きたかったの序盤と終盤なのでほぼメモ書き。
カインとヒースとスノホワが多く喋る。次に愛憎、次にクロエとルチル、次に仲良し、あとは同じくらい。
流転する運命の中で幼い頃から頻繁に見る、月が落ちてくる夢。
来ないでと懇願しても追い縋る巨大な天体が自らの体を押し潰す。ちっぽけな体はその物量に耐えきれずに弾け飛んで、転がった眼球が世界を覆う程の花の欠片に埋め尽くされていくのを視認して意識が溶けて行く。そうして目が覚める。
逃げても逃げても追いかけられる恐怖より、押しつぶされる痛みより、花欠片によって埋め尽くされた世界から自らの体のみ月によって弾かれる悲しみが全身を襲って、成人を迎えた今になっても涙を伴って目を覚ますのだ。空を見上げても月は朝に姿を映さない。
ーこれは桜に似た花が見せた夢かー
ーそれは瘴気に蝕まれ現のまま見た幻かー
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15421来ないでと懇願しても追い縋る巨大な天体が自らの体を押し潰す。ちっぽけな体はその物量に耐えきれずに弾け飛んで、転がった眼球が世界を覆う程の花の欠片に埋め尽くされていくのを視認して意識が溶けて行く。そうして目が覚める。
逃げても逃げても追いかけられる恐怖より、押しつぶされる痛みより、花欠片によって埋め尽くされた世界から自らの体のみ月によって弾かれる悲しみが全身を襲って、成人を迎えた今になっても涙を伴って目を覚ますのだ。空を見上げても月は朝に姿を映さない。
ーこれは桜に似た花が見せた夢かー
ーそれは瘴気に蝕まれ現のまま見た幻かー
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