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    キャリー

    Psich_y

    TANG CHẾ祈願でやってきた少し不思議なhorosy(ネームド)が新人妹旅人たちを草国までキャリーする話……になるはずだったものです。

    ※空放前提蛍放
    ※以前書いていたものなので、院祭以降の内容を含んでいません
    ※尻切れトンボの断片

    去年の実装時に細々書いていたものをせっかくなので供養。
    折角だから君と見ることにした その夜、私はパイモンの提案に従い、新しい仲間と縁を繋げられるよう夢の中で祈願していた。
     旅の途中で手に入れた虹色の種――紡がれた運命と呼ぶらしい、夢と希望の詰まった不思議な形の結晶――を手に、祈るような心地で両手の指先を合わせる。前に使ったのは水色の種だったけれど、此方の種はそれよりずっと珍しく、力のあるもののようだったから。
     ――今の私にとって、旅の進行はあまり芳しいものとは言えなかった。失われた力はなかなか戻ってこないし、敵はいつの間にかやたらと強くなってしまっているし、兄の情報も殆どなくて、どこへ行けばいいのかもあまり分からないし。今まで頭脳労働の面で散々兄の世話になってきていたために、私は旅のアレコレが得意という訳ではなかった。私が得意なのは、兄に頼まれたお使いのような頼まれ事を解決することだとか、ただひたすら敵と戦うことだとか、そういう部分で。仕掛けの解き方とか、工夫が必要な分野はこれまですべて、兄がどうにかしてくれていたのだ。
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    deathpia

    vẽ nguệch ngoạc水銀黄金(※機械飜譯)

    Rating:
    -獣殿の遺骸素材、とても好きです。

    Rambling:
    -物語で引用された曲は「Piano Man」です
    -以前にキャリーケースを持つカールを描いた時に書き残したものを完成させました
    The Stranger トランクを引っ張って一人旅をしている男性に出会ったことがある。
    真夜中を過ぎた時刻だった。辺鄙な町の酒場の中は、いつものように人が少なかった。いつもの面の間に陣取り、鼻が曲がるまで密造酒を注ぎ、定められた手順でタバコを巻いて口に含んだ瞬間、ぼんやりとした視界の片隅に、そこにいるはずのない人影が入った。酔っ払って見間違いだと思いつつも、バーテーブルの一番隅の席に焦点を合わせると、そこには本当に何かがいた。周囲の光を吸い込んでいるかのような真っ黒な物体は、よく見るとトラベルバッグだった。ここの酒飲みたちは、十数年間同じ席に座って同じつまみを噛んでいるため、新しいつまみには目がない習慣がすっかり定着してしまったのだが、不思議なことにその時だけは、群衆の誰もあの怪しげな、つまりこれ以上ないほど食欲をそそる荷物を気にしないように、あるいは全く気づかないように、俺のタバコに火を付けてくれるだけだった。
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