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    キューピッド

    wombat_kawaii

    PROGRESS書きあがるまで時間がかかりそうなので、プロトタイプを掲載。完成したら加筆修正を行って支部へ。後編のさらに後編。ハスク視点。ヴォックスがたくさんしゃべる。(解釈違いになったら書き直すかも)

    ヴォックスが俺が考える最強のアラスターについて本気で語った結果、風が吹けば桶屋が儲かる方式で、ハスアラのキューピッドになっちゃったかもって話。
    タンゴはひとりじゃ踊れない【ハスアラ】酒屋で購入した安酒をボトルごと口に運ぶ。
    味なんてもはや分からない。ただ、酒の刺激とアルコールによる酩酊が心地よかった。
    アラスターに魂を渡して数年。あの時からハスクに自由はない。
    今思えば、生前、アラスターに出会ったあの瞬間から、ハスクに自由はなかったのかもしれないが。
    そうは言いつつ、地獄ではアラスターはハスクに積極的に関わることはしなかった。時折ハスクを呼び出しては殺した相手の死体掃除をさせたり、くだらない用事を言い渡すくらいでアラスター自身は必要事項のみを伝えるとふらりとその場からいなくなってしまう。
    かつてであれば、他愛ない会話をしながら共に死体の始末をしたものだが、今となってはもはや過去ということだろう。アラスターは一人で楽しむことを最終的には選んだ。そして俺はアラスターについていけなくなった。疲れた。枯れ果てた。ただ、それだけのことだ。
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    warabi0101

    PAST※獣人パロ ※ふたりに子供ができます
    虎獣人悠仁君×山犬獣人脹相です。九十九さんはどの世界線でもふたりのキューピッドであってほしい。
    (過去pixivに投稿したものです)
    「じゃ、この子をよろしく頼むよ!」
     暗い洞窟に似つかわしくない快活な声とともに、ずずい!と目の前に差し出されたしましまの毛玉。
     脹相はとてつもない嫌な予感に眉間にしわを寄せた。

     山犬の獣人である脹相と鷹の鳥人である九十九が出会ったのは、脹相の弟八人が立派に巣立ちしてからしばらくたってからの事だった。ひどい雨の日に脹相が住む洞窟にびしょ濡れで転がり込んでくるや否や「どんな女が好みタイプかな?」とウィンクしてきたのが始まりだった。その時からというもの、鷹であるのに渡りをするこの自由気ままな女との腐れ縁に脹相は辟易へきえきとしていた。
     今日も今日とて突然現れたかと思うと、脹相の前にしましまの毛玉――小さな虎の子を差し出してきたのだった。まだ人型になることはできないのだろう。柔らかい首の皮を九十九に掴まれてゆらゆら揺れる毛玉はまさしく毛皮をまとった虎の子の姿だった。橙のような明るい茶色に白が混ざったふわふわの毛。ころりと丸い頭に、これまた丸い小さな耳。小さな体躯に見合わないずんぐりと太い手足と広い手のひら。首の皮を九十九に掴まれているのに楽しそうにきらきらと輝く青色の瞳と目が合った。脹相と目が合ったことに気づいたその毛玉は、ひどく嬉しそうに目をつむって小さく「きゃぅ!」と鳴いた。
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    azumino_no

    MOURNING『恋のキューピッド』の2人の大学1年生くらいのお話です
    一途な美形攻め×鈍感受け
    恋のキューピッド 小話1 俺の恋人、海老名には嫉妬という概念がないようだ。

     付き合って3年経つけど、嫉妬してる所を見たことがない。
     俺が女子に囲まれている所を見ても、「お前ばっかりモテてずるいな、やっぱ顔かよ」って言ってくるぐらいだ。

     一方で、俺は嫉妬することが多い。
     海老名は自分が嫉妬しないから、俺の気持ちを汲み取ってくれず、他の人と平気で抱き合ったりしている。パーソナルスペースが狭いから、仕方ないと思いたいけど、そういうわけにもいかない。俺が嫉妬でどうにかなりそうだから。

     最近は俺が嫌がるから前よりは他の人とベタベタすることは少なくなったけど、付き合ったばかりの時は本当にひどかった。

     付き合って数日経った頃、朝練が終わった後に会いたいって頼み込んで、朝練が終わる時間くらいに海老名には教室の廊下で待ってもらうことになっていた。海老名は「同じクラスだから廊下で待つ必要なくね?」って言ってきたけど、可愛い恋人が俺のことを待っている姿を見たかったし、なにより俺がいつも朝練から帰ると海老名が教室で他の友達と仲良さそうに話してて、こっちを気にする素振りがなかったから、寂しかった。
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    しらい

    MOURNING拗らせカップルの二人の傍には、知らずのうちにキューピッドがいるんじゃね?と滾ったので。似合わないし本人たちは認めようとしないけど。…いや、古森は言うか( ˘ω˘ )
    治角名のキューピッドになる侑と古森 翌日が休みだから練習終わりに角名の家で呑んでた古森。テレビも飽きたしゲームやろうって言い出して、じゃあなんか賭けるか!ってなって、じゃあ負けた方はこのつまみ食べちゃだめとか軽い賭けをしてて、負け続ける古森が「なんで!?」って訊いたら「友だちに教えてもらった」と笑う角名。「うーわっ、ずる!お前そりゃないわ!」って古森はふざけながら笑うけど、それに角名はちょっと間を置いて「…そうだよ、俺ってずるいやつなの」と自嘲気味に笑う。いつもと違う様子の角名にどうした?って訊くと、忘れてくれたら話すというので頷く古森。

     ─── 高校の時、すっごく好きなやつがいたんだよね。付き合えると思ってなかったから告白されて嬉しかったのに、卒業式の後にこっぴどく振ったの。そんなに好きじゃなかったみたい、って嘘までついて。そいつ、将来のためにこれから忙しくなる時でさ。俺はその邪魔にしかならないから、だから別れたの。俺は関西離れるし、ちょうどいいじゃんって思って。今でも忘れられないくらい好きだけど、でもあの時俺はそいつのこと傷つけちゃったから。だから、あれ以来連絡もとってないんだよね。どの面下げて連絡してきてんだってなるじゃん。顔も見たくないと思うでしょ、普通。
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