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    グレイ

    おかゆ

    DOODLE夜中に目覚めるグレイのビリグレ 焦点の合わない視界に、ぼんやりとした灯りと横顔が映る。これが夢なのか現実なのか判断がつかないまま、そこにいるであろう彼の名を呼ぶ。
    「ビリーくん……」
     ほとんどささやきのような声なのに、周りの静寂のせいかいやに響いた。当然彼も聞き留めて、そっとこちらに顔を向ける。
    「……グレイ? 起きてるの?」
     寝言かどうか判断しかねているのだろう。その声は先ほどの自分の呼びかけに負けず劣らずさやかなもの。しかしどんなに小さくても、愛しい人に名を呼ばれれば心臓はとくんと脈打つらしい。
    「ビリーくんこそ……どうかしたの? お仕事?」
     眠りにつく時には隣にいたはずのビリーは今、ベッド横のデスクでノートPCを開いている。目覚めた時にもあると勝手に思っていた温もりが無いことが寂しいことなのだと、またひとつ彼に教わった。
    「ん、ちょっとネ。急ぎで確認しなきゃいけないことができて……。ごめん、起こしちゃったよね」
     暗闇に慣れてきた眼がビリーの表情を捉える。ゴーグル越しでない大きな瞳がこちらを見つめている。暗いから当然といえば当然だ。
     まだモニターの灯りは少し眩しくて、ブランケットを目元まで引き上げる。 1439

    kishios_kindha

    DOODLEアッシュが自覚する話

    アシュ(→)グレ グレイが出ない上にアシュモブ♀の性行為描写有り
    地雷多数だと思うので、気を付けてください
    身代わり人形

    アッシュは基本的に女が絶えることが無いタイプの男である。
    金持ち、見目好し、頭良し。性格は暴力的であったが、女に手を上げるタイプではなく常識的だ。
    それでもアカデミーに在学中、アッシュと恋人関係まで持ち込めた人はいなかった。
    アッシュの周りにいる女は派手な遊び好きタイプが多く、セックスまで出来るガールフレンドは数え切れない。
    「ホテルのレストランで食事でもするか」
    いつもと変わらない手順。女友達はこれに頷くか、「割り勘なら」と断りを入れる。
    だから「えっ、私のこと嫌じゃなかったの」と目をパチクリするその女性に、アッシュは少なからず引っかかりを感じた。
    その日、アッシュが誘いをかけたレイチェルという名の女性はアカデミー時代の同級生で、ウエーブのかかった深緑のショートボブと強く引かれたアイラインが特徴的だ。どちらかと言えば美人な部類で、気立てのやさしいことで有名だった。
    アッシュが嫌う要素は少なくとも無い。
    学生時代になにか黒い噂でもあったか 過去の記憶を辿ってみるが、特に噂話も無かったはずだ。
    「嫌なら誘ってねえ」
    「うそっ、やったあ アッシュくんのオススメって 1875

    わかば

    DOODLEショタ化ビリワ🍭

    ごつサブでビリワがショタ化しました
    庇護欲をばりごりに鷲掴まれたお兄ちゃんグレイに
    なぜか怒られるア🍗パイセン

    たぶんギャグです
    『教育にわるいでしょ!』



     ──────




    「突然だが、サブスタンスの影響で、ビリーが子供になってしまった」

     突如言い渡されたジェイからの宣告に、グレイは硬直した。

    「まぁ、研究チームと医療チームの見解では、およそ2日から……5日あたりで元に戻るそうだ、その間、ビリーの分の仕事も分担して行おう」

    「あァ!?何でクソガキの尻拭いなんざしなきゃならねんだよ!!」

    「しょうがないだろう、体だけではなく、どうやら精神年齢もいくらか逆行しているようだ、俺達のことは薄らと覚えてはいるみたいだが……」

     不機嫌さを隠さずに声を荒らげるアッシュを宥めたジェイが、ふと部屋の入り口に目をやって、

    「あぁ、すまない、怖がらせてしまったかな。入っておいで」

     ジェイにつられるようにして同じく入り口へと視線を向けたグレイの両目に写ったのは、
     およそ小学1年生くらいの、小さな男の子。
     しかしさらさらとした赤茶毛の髪と、海を連想させるような深いブルーの光彩、そして、猫のようにほんの少しつり上がったまなじり。

     おさなごの姿になろうとも、そこに居るのは間違いなく、ビリーであった。

    1072

    わかば

    DOODLEビリグレ空のお散歩&プロポーズ


     一歩違えば落下死に直面するというのに、グレイは自分の全権を、全幅の信頼を、当然と言うかの如く寄せてくる。
     それが、むずがゆくて、あたたかくて、うれしくて、何とも表現しづらいのだが、グレイと出会って初めて覚えたこれが、おそらく『あいしている』という気持ちなのだろう。

    ↑ってビリー・ワイズが言ってました
    山場とか落ちとかは消えた……どこ……
    極東の夜鳥




     消灯時間が過ぎ、日付も越え、辺りがしんと静まる、そんな深い夜。

     ふと、就寝中のグレイは眩しさを感じ、閉じていた目蓋をゆっくりと押し上げる。

    「…………っ」

     開けたばかりの目を、思わず力を入れてもう一度閉じ、眉間にしわが寄った。
     まぶしい、周囲は真っ暗だというのに、

     何故か、まぶしい。

     オプシンを生成して明順応をすればいいのか、ロドプシンを生成して暗順応をすべきなのか。
     まるで両目の機能が混乱しているかのようだ。
     しかしそのまぶしさの中に、ひときわ強く輝くなにかが見えた気がして、グレイは目が光に痛むのを堪えて今一度、目蓋を上げた。




     ────月だ。




     向かい側に位置する太陽の光を反射した、その丸い天体が、地球へと光を注いでいる。

     満月によるものか、過ぎた月明かりは周囲に存在しているはずのいくつもの星々を掻き消し、貴様らの出る幕はないとばかりに夜空を明るく照らしていた。
     建物の陰影がくっきりと伸びる様は昼間の光と混同してしまいそうになる。
     グレイは上体を起こし、布団から出て窓の方へと歩を進め、そっとカーテンの隙間を閉じ… 5660

    わかば

    DOODLEビリワ🍭に片想いするグレイ🧁

    グレイがあんまりに箱を大事にするものだからビリワ気になってそっと覗いてしまって

    「う"ッッすきッッッ……もうちょっと待っててねグレイ……ッッ」

    ってなる本当は両想いのビリグレ
    poor fool...




     本日、グレイは休日である。

     現在地、とあるアミューズメント施設の、とあるゲームコーナー。

     生粋のゲーマーであるグレイは、CSゲーム、オンラインゲームの他にACゲームも嗜んでおり、たまにこうやってゲームセンターへ足へ運ぶことがある。

     ACの腕もまたトップランカーとして店舗ランキングに常時君臨しているが、本日はスコアの更新に来たわけではない。

    「……!、ぁっ、た……!」

     ゲームコーナーをくるくると探して数分、グレイはお目当てのゲームを見つけた。

     それはクレーンゲーム。

     グレイの本日の目的は、クレーンゲームのプライズであった。

    「はゎ、はわ……!僕と並んでる……!ふふっ、うれしい……!」

     クレーンゲームのケースの中を覗き、グレイは思わず頬を染めて、琥珀色の光彩をゆるめる。
     だらしのない顔になっているであろう事にはっとして、グレイは慌ててコインを投入した。

     FPS視点ゲームでのマップ把握など、眼前の様子を上から眺めるように脳内で構築するのが得意であるグレイは、プライズを難なくアームで掴み、何事もなくワンコインでプライズを 1716