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    コーチ

    みしま

    DONEiさん(@220_i_284 )のスコーチ&パルスさんを元に書かせていただきました。いつも通り独自設定&解釈多々。『残り火の膚に』https://poipiku.com/4433645/7767604.htmlは前日譚的なものとなります。
    シグナルレッドの装いを 息を吸う。息を吐く。熱が気道を炙り、何かが焦げるようなきつい臭いが鼻を突く。
     死体。揺らめく炎。その炎に、炎よりも鮮烈な赤が照り返す。
     聴覚が不明瞭な音を拾う。いや、音じゃない。声か?

     不意に、漂っていた意識が引っ張られるように急浮上した。白い光が目の前で明滅している。次第に声がはっきりとしてきて、意味の理解できる言葉だと気づく。
    「パイロット・エンバー、聞こえますか?」
     光がそれると、陽性残像のちらつく人物を視覚が捉えた。IMCのロゴマークがついた白衣を着ている。名札に記されているのは『Dr.ジャンセン』。
     周囲にあるのはコンピュータ端末の置かれたデスクと金属製の棚、隅のパーティション、そして自身が寝ているストレッチャー。少ない要素で構成された飾り気のない小部屋だ。四方を囲む白い壁の一片はガラスになっており、ブラインドカーテンの隙間から白衣や作業着姿の人々、作業用ロボットが行き来しているのが垣間見える。
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    yukino_numa

    DONEルイくんとルイ維持マンションに住む女の子達の話。どちらかといえばほのぼの。ネタバレありのため全話読了後に読むことをおすすめします。彼女達がルイくんに癒されていたように、ルイくんもまた彼女達に心を助けられている部分があったのかな、と思い始めたら止まらなくて一気に描き上げました。ルイくんと彼女達に幸あれ!
     カプ要素はないですが、ルイくんからコーちゃんへのクソデカ感情の描写あります。
    聖域#1

    「私はこれからルイ様なしで生きていかなきゃいけないんですね…」

     何がしかの事情…主に金回りが悪くなったことが理由でこのマンションを出ていく女共は大体総じて同じセリフを吐く。そんなことを言いつつ、お前らは明日からもしたたかに生きていくくせに。今目の前でさめざめと涙を流すこの女はまだ稼ぎが期待できそうだったので一応「金ができたらまた店に来い」と伝えておく。本当にまた店に来る者、もう二度と姿を現さない者、またこのマンションに返り咲く者、それは様々だ。また会うか会わないか、金を落とすか落とさないかの判断一つに俺の命運が少しずつ委ねられているかと思うと、ホストと客の関係性というのは奇妙なものだと改めて思う。
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