ゼルダ
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DOODLEpixivより引っ越し。リーバルがミファーに約束する話。この勇者はトルネードの便利さに取りつかれて真っ先にリトにやって来た2周目勇者。
飛んでいったスケーリーフット◇
──まったく貝のような奴だ。こじ開けてもいいが、苦労に見合う中身があったものか分からない。空を飛ぶ小鳥を眺めていた方が幾分か有意義だろう。どうせ地べたに転がっているものなら空の支配者に敵う筈もない。と、英傑リーバルは近衛騎士を評した。
◇
某日、ハイラル城下町から徒歩でしばらくのハイラル式典場にて。
ゴロンの英傑の提案で、古の儀式の真似事に英傑一同が会した。連日古代兵器の研究に忙しい姫は慌てて覚えた儀式の祝詞もたどたどしく、黙って跪いているイケ好かない騎士との絵面だけが粛然としていた。公務のために城へ戻る姫に騎士が付き添って広場を離れ、残された英傑たちは各々散開することとなった。
姫と騎士を追って城下町へ戻る者も居れば、とっとと住み処まで帰る者も居る。自分はと言えば、日暮れも近くなり、タバンタまで飛んで帰るのは危ぶまれる為に城下町まで戻るか、鍛練ついでに野宿でもするかと思案して、式典場に留まっていた。
3206──まったく貝のような奴だ。こじ開けてもいいが、苦労に見合う中身があったものか分からない。空を飛ぶ小鳥を眺めていた方が幾分か有意義だろう。どうせ地べたに転がっているものなら空の支配者に敵う筈もない。と、英傑リーバルは近衛騎士を評した。
◇
某日、ハイラル城下町から徒歩でしばらくのハイラル式典場にて。
ゴロンの英傑の提案で、古の儀式の真似事に英傑一同が会した。連日古代兵器の研究に忙しい姫は慌てて覚えた儀式の祝詞もたどたどしく、黙って跪いているイケ好かない騎士との絵面だけが粛然としていた。公務のために城へ戻る姫に騎士が付き添って広場を離れ、残された英傑たちは各々散開することとなった。
姫と騎士を追って城下町へ戻る者も居れば、とっとと住み処まで帰る者も居る。自分はと言えば、日暮れも近くなり、タバンタまで飛んで帰るのは危ぶまれる為に城下町まで戻るか、鍛練ついでに野宿でもするかと思案して、式典場に留まっていた。
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DOODLEpixivより引っ越し。迷える勇者にカッシーワが宮廷詩人の師匠について語る話。「青い鳥は詠うだろう。紅い月夜にも輝き続け、ただ一人の行く道を照らす星に」
※捏造200%※メドーは解放された後~厄災を倒す前のどこか。
ある詩人の事情
◇
彼は詩を紡ぐ。
届かぬことを知っていても。足りないことを知っていても。必要さえないことを知っていても。
想いを刻み付ける術をそれしか知らない。思いを捧げる術をそれしか知らない。
伸ばした手を、途中で止めてしまった心の裏側を理解する術を、それしか知らない。
彼は詩を詠う。
きっと、それこそに意味があると知っていた。
きっと、それが愛だったと知っていた。
彼は詩を紡ぐ。
届かぬことを知っていても。足りないことを知っていても。必要さえないことを知っていても。
想いを刻み付ける術をそれしか知らない。思いを捧げる術をそれしか知らない。
伸ばした手を、途中で止めてしまった心の裏側を理解する術を、それしか知らない。
彼は詩を詠う。
きっと、それこそに意味があると知っていた。
きっと、それが愛だったと知っていた。
◇
──1枚の絵を見つけた。それが私の命の末路を決めた。
いつも美しくも悲壮な覚悟を背負っていたあの人が、まるで少女らしく朋友たちと過ごしている様子が描かれた、唯一無二の絵だ。何もかもが戦禍の灰と消えてしまった王宮で、唯一その炎を逃れ残った亡国の姫君の絵姿。在りし日の日常の絵画。
12752──1枚の絵を見つけた。それが私の命の末路を決めた。
いつも美しくも悲壮な覚悟を背負っていたあの人が、まるで少女らしく朋友たちと過ごしている様子が描かれた、唯一無二の絵だ。何もかもが戦禍の灰と消えてしまった王宮で、唯一その炎を逃れ残った亡国の姫君の絵姿。在りし日の日常の絵画。
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DOODLEpixivより引っ越し。カッシーワとテバが旅に出たい話。古いものなので拙いのはご容赦を。※捏造設定200%※クリア後時間軸
うたう鳥と弓引く鳥◇
──本当は思い出す予定なんてさらさら無かったのだ、ガキの頃の青臭い夢なんて。ただ聴こえてくる詩があんまりにも綺麗な世界を語るものだから、欲が出てしまった。広い世界を見てみたくなってしまった。
俺が無茶をやらかしてハーツが怪我を負い、あの英傑の末裔殿のおかげでメドーが大人しくなってからしばらくして村に歌が響くようになった。初めはあの賑やかな五つ子がまた何かおっぱじめたのかと思っていたがどうもそれだけでは無いらしい。
飛行訓練場から戻りサキに頼まれていた買い物を済ませて家に帰ろうとすると、いつも五つ子たちが歌を練習している広場に見慣れない人影が増えていた。日が沈み茜色に羽毛を染めた子供たちがきゃあきゃあ騒ぎながら足元をわらわらと通り過ぎていくがその人影は動かない。誰だっただろうかとぼんやり考えていると不躾な視線に気付いたのか人影がこちらを振り向いた。
9346──本当は思い出す予定なんてさらさら無かったのだ、ガキの頃の青臭い夢なんて。ただ聴こえてくる詩があんまりにも綺麗な世界を語るものだから、欲が出てしまった。広い世界を見てみたくなってしまった。
俺が無茶をやらかしてハーツが怪我を負い、あの英傑の末裔殿のおかげでメドーが大人しくなってからしばらくして村に歌が響くようになった。初めはあの賑やかな五つ子がまた何かおっぱじめたのかと思っていたがどうもそれだけでは無いらしい。
飛行訓練場から戻りサキに頼まれていた買い物を済ませて家に帰ろうとすると、いつも五つ子たちが歌を練習している広場に見慣れない人影が増えていた。日が沈み茜色に羽毛を染めた子供たちがきゃあきゃあ騒ぎながら足元をわらわらと通り過ぎていくがその人影は動かない。誰だっただろうかとぼんやり考えていると不躾な視線に気付いたのか人影がこちらを振り向いた。
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DOODLEpixivより引っ越し。不思議な夢を見た姫様と、彼女におまじないをかけてやるリーバルの話。青い鳥は敵を打ち砕く力を得たけれど、それでも、彼女を守る役目はあの人間のものだと知っていた。
※捏造200%※時間軸としてはラネールでの修行よりは前のどこか
群青色の姫君 目を開けると、空の中だった。雲の上にいながらさらに上にも雲がある。地上を探しても広がるは青色ばかり。もしかしたら海かもしれない、と目を凝らしたが、潮騒は聞こえず、さざ波も見えない。足はつかず、頭もつかず。ふうわりと水の中にいるようで、呼吸は楽だった。穏やかに金の髪を揺らす風だけが、慣れ親しんだ気配を残していた。
いつもの夢ではないのだろうか。
暗闇の中で手を伸ばしても届かない光が焦らすように明滅する夢。
見ても気分がいいとは言えない夢の内容を思い出してうつむきかけたとき、澄んだ鈴の音のような声が聞こえた。
「あら……お客さん?」
体ごとよじって振り返ると空の中に一人の女性が立っていた。
金の髪。自分と違って真っ直ぐに切り揃えられた前髪が下りている。
7126いつもの夢ではないのだろうか。
暗闇の中で手を伸ばしても届かない光が焦らすように明滅する夢。
見ても気分がいいとは言えない夢の内容を思い出してうつむきかけたとき、澄んだ鈴の音のような声が聞こえた。
「あら……お客さん?」
体ごとよじって振り返ると空の中に一人の女性が立っていた。
金の髪。自分と違って真っ直ぐに切り揃えられた前髪が下りている。
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DOODLEpixivより引っ越し。「とりあえずサインください」原作リト師弟が出会う話エピローグ。
リトの戦士の話エピローグ◇
あれから。嵐を乗りこなす一夜を明かしてから。
謹慎明けの最初の朝、テバが行ったのは探し物だった。神獣にぶつからない程度に高く飛んで、上から順に蟻の子一匹見逃さない視線の鋭さで、空を射抜いて落ちた筈の矢を探した。流石に龍の角を切り出し特別に誂えた矢とはいえ、見つかったのは欠片だけだった。
その欠片が今は、テバの白い羽毛に紛れるように首元で揺れている。
普段、装飾に無頓着なテバがアクセサリーを作れと言ったものだから、ハーツにも防具屋のネックにも、やれ熱があるのか、やれ明日は槍が降るだの大層な口振りだった。長い付き合いでも失礼すぎるというもの。
その後、始終を話したサキにまで「嵐の時に、誰か別の人と入れ替わったんじゃありませんよね」と言われたテバがこれからはもう少し身なりに拘りを持とう、とチクチク痛む胸に決意を固めるのは、また別の話である。
2469あれから。嵐を乗りこなす一夜を明かしてから。
謹慎明けの最初の朝、テバが行ったのは探し物だった。神獣にぶつからない程度に高く飛んで、上から順に蟻の子一匹見逃さない視線の鋭さで、空を射抜いて落ちた筈の矢を探した。流石に龍の角を切り出し特別に誂えた矢とはいえ、見つかったのは欠片だけだった。
その欠片が今は、テバの白い羽毛に紛れるように首元で揺れている。
普段、装飾に無頓着なテバがアクセサリーを作れと言ったものだから、ハーツにも防具屋のネックにも、やれ熱があるのか、やれ明日は槍が降るだの大層な口振りだった。長い付き合いでも失礼すぎるというもの。
その後、始終を話したサキにまで「嵐の時に、誰か別の人と入れ替わったんじゃありませんよね」と言われたテバがこれからはもう少し身なりに拘りを持とう、とチクチク痛む胸に決意を固めるのは、また別の話である。
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DOODLEpixivより引っ越し。原作リト師弟が出会う話後編。「浴びるは称賛、仰ぐは空。意にかけるは己のみ。その英雄サマを引っ張り出せたんだ。目に留まる程度には見込みがあるってことだろう?上々だ」
リーバルとテバに師弟してほしかった夢の跡。
リトの戦士は生意気である 後編諸注意
※捏造200パーセント。
※キャラも設定もふわふわしてる。正気を失って読んでください。
※リトの戦士達で師弟してほしい願望だけでできています。
※捏造200パーセント。
※キャラも設定もふわふわしてる。正気を失って読んでください。
※リトの戦士達で師弟してほしい願望だけでできています。
◇
「運命なんかに捕まるはずもないと思っていたけれど、これが中々。一つ進めば右と左がひっくり返るような有り様だ。飛べども翔べども風が肺をねじ切り、空気の膜がゆるりと頭をうだらせる。──光を見ただろ。空を裂き、海に溶け落ちる永遠さ。不思議と思うか、悪夢と思うか、どっちにしろ女神は微笑んだままなんだよ」
そういって、若い戦士は弓を手に取りチラチラと燃える火に斜めに横に透かしてニッと笑う。幾何学的な模様が月明かりに光った。
彼が知る限り、気取った様子を崩したことのない屁理屈屋はいつでもこの調子。
39619「運命なんかに捕まるはずもないと思っていたけれど、これが中々。一つ進めば右と左がひっくり返るような有り様だ。飛べども翔べども風が肺をねじ切り、空気の膜がゆるりと頭をうだらせる。──光を見ただろ。空を裂き、海に溶け落ちる永遠さ。不思議と思うか、悪夢と思うか、どっちにしろ女神は微笑んだままなんだよ」
そういって、若い戦士は弓を手に取りチラチラと燃える火に斜めに横に透かしてニッと笑う。幾何学的な模様が月明かりに光った。
彼が知る限り、気取った様子を崩したことのない屁理屈屋はいつでもこの調子。
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DOODLEpixivより引っ越し。原作リト師弟が出会う話前編。「僕が一番すごいんだから、みんな僕よりかは下手くそに決まってるだろう?安心して無様に不格好に戦士らしく食い下がるといい!」
リーバルとテバにリト師弟してほしかった夢の跡。
リトの戦士は生意気である 前編諸注意
※たぶんED後時間軸。
※キャラも設定もふわふわしてる。
※リト師弟してほしかった捏造と願望だけでできている何か。
※たぶんED後時間軸。
※キャラも設定もふわふわしてる。
※リト師弟してほしかった捏造と願望だけでできている何か。
──ヘブラの山には龍が棲む。
音を吸い込む白さ。
この世ならぬものが覗いていそうな透明さ。
さあ龍を見てやるぞと、揚々やってきた心をぽっかり食べてしまう鈍色の。
寒気怖気のヘブラの雪山。
命知らずの旅人は言った。
ヘブラの山には登れない。ヘブラの山にゃ龍が棲む。
青い青い龍に一目見られたならば、つまの先から心の底まで凍りつく。
悪運のつよい不幸者は言った。
ヘブラの山には登れない。ヘブラの山にゃ女神に仕える龍が棲む。
白い白い龍が一息風を吹いたならば、向くも返るも銀灰の闇。
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DOODLEpixivより引っ越し。英傑リーバルの話英傑リーバルの事情諸注意
※捏造200%。
※大筋がDLC以前に書いたものなので色々と設定・解釈違い。【2017.8.18】加筆修正【2018.12.6】修正【2019.1.15】加筆修正【2020.7.5】加筆修正
※主だったネタバレはありませんが神獣ヴァ・メドークリア後の閲覧を推奨。
※捏造200%。
※大筋がDLC以前に書いたものなので色々と設定・解釈違い。【2017.8.18】加筆修正【2018.12.6】修正【2019.1.15】加筆修正【2020.7.5】加筆修正
※主だったネタバレはありませんが神獣ヴァ・メドークリア後の閲覧を推奨。
◇
彼は高く飛んだ。
誰よりも何よりも高く。
空の、そのまた上を目指して。
振り返れば、きっと丸く広がった青い目が見えると。
得意気に笑うはずだった。
細めた翡翠は懐かしげだった。
彼は高く空を見上げる。
きっと辿り着くと信じて。
彼は高く飛んだ。
誰よりも何よりも高く。
空の、そのまた上を目指して。
振り返れば、きっと丸く広がった青い目が見えると。
得意気に笑うはずだった。
細めた翡翠は懐かしげだった。
彼は高く空を見上げる。
きっと辿り着くと信じて。
◇
弓に長けるリト族を超えるほどの腕前を持つハイリア人の戦士がいるらしい。あらゆる武器を使いこなし、理想の騎士と皮肉げに尊ばれると聞くそいつに、僕は少しばかりの期待をしていたんだ。
26059弓に長けるリト族を超えるほどの腕前を持つハイリア人の戦士がいるらしい。あらゆる武器を使いこなし、理想の騎士と皮肉げに尊ばれると聞くそいつに、僕は少しばかりの期待をしていたんだ。
こま@準備中
DONEどっちのゼルダショー風タク編さちボイス「ウワアアァァァァァァ!!!!!!」
…海賊のお頭かお姫様か、勇者が選ぶのはDOTCH!?
■バーチャルコンソール目当てで今さら買ったWiiUで
風タクHDクリア記念絵でした。トワプリHDもやる予定
ひやむぎ
DOODLE現パロ4剣アニメのファッション回の感想絵です(幻覚)ゼルダちゃんとお出かけが決まった4人がデートはオシャレに決めるもんだろと言い合いながら悪戦苦闘するイメージ。
紫ちは最もらしいことを言って大ボケしてそう(※個人の妄想です)
Gocom_GameNote
MOURNINGイラストの背景に使おうと思って使わなかったやつ。転載・自作発言・再配布 以外でよかったら好きに使ってください!
JPG、PNGそれぞれ1枚ずつ。あとこんな感じで使えるよというサンプル。 5