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    ソフィア

    hiyoko_2piyo

    DOODLEクロエ、帰還!
    いつぞやの話のものを個人的に読みたくて書いた。うろ覚えと一部妄想で補っております。
    1番のびっくりは男連れて帰ってきたことだと思う(?)

    登場:クロエ、ソフィア、セイさん(お借りしました)、バジルさん(お借りしました)、セバスチャン+使用人達
    ウィリアムズさん達が集合した話「こ、ここっ、イギリスですわよね!?」
    「間違いなくイギリスだね」

    込み上げてくる涙を噛み締めながら、拳を天高くあげる。

    「〜〜〜帰ってきましたわー!!!!!」

    この日、クロエは3年ぶりの故郷への帰還を果たしたのである。

    ーーーーーーーー

    クロエが最後に見たあの日からほとんど変わりない家を見る。見慣れた顔、驚いた顔、私を見て泣く顔、いろんな表情を向けられながらも真っ先に来た妹と執事に、再び涙が出そうになる。こぼれ落ちてくる前に手で拭い、2人と皆に3年振りの笑顔を向ける。

    「ークロエ・ウィリアムズ!ただいま戻りましたわ!」
    「…っ!お姉様!」
    「…おかえり、なさいませ。クロエお嬢様」

    ギュッと2人に抱きしめられる。2人の温かさが、今自分がここに居るという事を実感させられる。およそ3年。短いようで長い日々は、突如としてその終わりを迎えた。
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    DOODLEセオドア・モルスとソフィア・アンブロージア・モルスのはじめましての話。
    ちまちま書き足すと思われる。


    よあけほのかのこ
    夜明仄かの子XXth September 1995
    我らが親愛なる明けの君、セオドア・アンブロージア・モルス様

    夏も過ぎ、空に牡牛座の輝く季節となりました。
    叔父上はいかがお過ごしでしょうか。

    我らが新たに先祖の祝福を受けた子を授かり2年となります。
    来年の春、湖水地方を望むカントリーハウスにて、3歳の誕生日の祝賀会を行うこととなりました。
    ご出席いただける場合は、絵葉書で構いませんので返信をいただけると幸いです。

    それではお待ちしております。

    敬具
    エリック・モルス



    「……ハァ」
    「どうしたのテオ、そんなに封筒を開いたり閉じたりして」

     大法典の教育機関である、アーデンの森に囲まれた魔法学校「学院」。
     その教員用の研究室の一つで、物理天文学を主に担当している魔法使い、セオドア・アンブロージア・モルスは二人掛けソファにもたれかかっていた。指先では今朝方届けられた手紙を弄んでいる。それを尻目に、対面のソファでチェスの駒をいじっているのもまた、学院で教鞭を執る魔法使い、人の世の名前で遊馬柊であった。手慰みにラジオから聞こえるチェスの試合を盤面上で再現していたものの、ゲームクロックを叩く合いの手かのようなため息に質問を投げてみることにした。
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    SSS

    DOODLEセージとソフィア
    カラフルな旗が風に揺れ、空には誰かが手放してしまった風船が舞う。嘲笑うような花火の破裂音。誰もそんなものは気にも留めない。だって今日は年に一度の感謝祭!(タイトル)
    だって今日は年に一度の感謝祭!深い考え事の最中は周囲に目を向けられなくなる。僕の悪い癖だ。だがしかし、本日は非常に幸運。一通り思考が落ち着いた時、僕が存在していたのは、華やかな祭事の真っ只中であった。

    色とりどりの衣装を身に纏った踊り子が、美しい笑顔を街に振りまき、露店には選りすぐりの菓子や果物、軽食が並ぶ。道の端には酒を飲み陽気に騒ぐ者、何やら難しい顔をして話しこむ者、屈託無くはしゃぐ乙女達。

    ふと、一番近くの露店を覗く。恰幅の良い主人が

    「見ない顔だね、旅の人かい?おいしいよ!食べてきな!ほれ、味見して味見して!」

    とまくし立てながら揚げたばかりの商品を眼前に突き出す。手袋を外し、いただきますと一言。一口サイズのそれをぱくりと口に入れる。歯ごたえのあるサクサクの衣に、ふわふわとした魚介類の具の絶妙なバランス。程よい塩気の甘みにじわりと唾液が口に溢れる。脳内の情報が、これがクロケージャという料理だと告げた。一部の地方に伝わる、伝統的な祭事用の食べ物。
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