ヤンデレのルーンくんに愛されて眠れないCD（）「やぁ、まだ起きてるかい？」

「ごめんね。こんな時間に今日のこと謝っておこうと思ってね」

「どうしても外せない用事があったから、
きみに美味しいご飯を作ってあげられなくて本当にごめんね」

「いいや、気にするよ。だってきみはいつもぼくの晩ごはんを楽しみにしてくれるからね」

「作り置きも考えたんだけど、きみにはやっぱり作りたてのぼくの料理を食べてもらいたかったから」

「でも大丈夫。明日からはちゃんと作るからね」

「別に、きみのこと嫌いになったとかそういうわけじゃないよ。本当だよ！」

「どっちかっていうと…フフッ、ううん何でもない何も言ってないよ。本当に何でもないから」

「あ、そうだ！お昼のお弁当どうだった？いつもと味付けを変えてみたんだけど。

たのしいサーカス『おいで、おいで。良い子、悪い子、よっといで。』
頓珍漢な小太鼓のリズム、調子外れのラッパの音、低い男の声、高い男の声。
色々な音が混じりあって、奇妙で不気味な旋律を奏でる。
『おいで、おいで、楽しいサーカス。良い子、悪い子、よっといで。』
10人ばかりの男達が、チラシと紙吹雪を撒き散らしながら、小さな田舎町の大通りを練り歩く。
怪しい男達は皆一様に道化師の化粧を施し、その目元を仮面で覆っている。
赤や黒の派手な衣装、白塗りの顔、もじゃもじゃの黒い髪の毛。
『おいで、おいで、みーんなおいで。』
街の人々は彼らを遠巻きに眺め、ある者は興味本位でチラシを拾い上げ、ある者は窓の隙間から盗み見、ある者は慌てて子供を連れて家に帰った。