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    チョコレート

    Szme_me

    DONEチョコレート・デイ(なんだかやけにそわそわしているな)
     とは、今日の彼女を見て一番に感じたことだった。
     ドアがノックされる度に肩を揺らす。そして入ってきた人間の持っているものがただの書類だと分かれば、傍目から見ても明らかな安堵の溜息。
     しかし、これが箱だの紙袋だのであれば、気にしないようにしながらも横目で様子を窺っている。そして、出てきたものを確認しては「ちがった…」と一言だけつぶやいて、やはりほうっと溜息を吐いていた。
    「─サイン助かるよ、イソップ」
    「…っえ? あ! ああ……いえ……」
     さしあたって今日の仕事はこれぐらいかな、と指折り数えるイライに頷き、観測者と呼ばれる彼に謝意を込めて片手を上げた。が、視界の隅で捉えていた蛍の一挙手一投足に気を取られていたおかげで微妙に空いてしまった返答に笑われてしまう。
    「“観測”は僕の十八番なんだけどなあ!」
     潜めた声でふふ、と笑う単眼鏡がきらりと光った。そういえばここの文面なんだけど、ともう用はないはずの書類を再び広げ、そっと身を屈める。とん、と指先を置くのと同時に、然り気無さを装って近づいた薄い唇から紡がれたのは「今日はとっても良い日になるよ」との 9858

    tumekirihasyuu1

    INFO💓💓💓💓💓凪砂くんとこはちゃんが同棲?同室前提の凪砂くんはこはだよ💓💓💓💓💓💓⚠️こはちゃんがアルコールの入ったチョコレート食べてるので気にする方は見ない方がええで。仕事先の方からチョコレートボンボンを頂いた。
    わしの事、未成年だと知りながらアルコール入ってるの渡すとか神経どないしてん?と思ったけど社交辞令や、ありがたく頂いたわ。
    まぁ法律上飲料では無いから大丈夫やけどな...と想いながら、このチョコをどうするか悩んでいる真っ最中だ。
    棄てるのは勿体無いし、明日にでも燐音はんに渡すか?と思いながらチョコレートの誘惑には勝てない。
    (1個なら大丈夫やろ)
    洒落た包み紙から独特な匂いがする。
    鼻の奥に来るアルコールが脳を刺激してこれだけでも酔ってしまいそうだ。
    1粒、口に含む。
    いつもと違う大人な味が口いっぱいに広がって悪いことをしている気分になる。
    ゆっくり、ゆっくりと舌を使い、チョコレートを溶かしていく。
    (...これ、アルコールちと高くないか?)
    身体がポカポカして意識が遠のいて行くのを感じた。
    ----
    仕事が押してしまって帰るのが遅くなった。最近日付を跨いでしまう事が多いから、茨に相談しようかな。
    そんな事を思いながら小さな声で「ただいま。」といい玄関のドアを開ける。
    「あれ、リビングの電気ついてる?」
    いつもなら寝室で寝ている時間なのにどう 868

    ちえさん

    DONEマレ監を見守る従者たち。
    ※バレンタイン夢ではありませんがチョコレートを楽しく食べているお話。
    設定等は捏造。

    #マレ監 #ツイステプラス
    監督生が突然発熱して寝込んだことは、もちろんその恋人であるマレウスの耳に入っていた。慣れないながらに看病をし、つきっきりで彼女の面倒をみてやるその姿にセベクはしきりに感動し、涙を流していた。
    その一方で、若様の手を煩わせるなど…と拳を震わせていたが。

    症状は、熱だけ。咳や鼻水といった、風邪の症状は全く無い。胃がムカムカするが、食欲が落ちている訳でもないところから消化器官系の症状でも無いと判断して、しばらく考え込んだ後リリアが監督生とマレウスに、こう言った。

    ―これは、魔力酔いじゃな、と。





    とある休日の昼下がり。ディアソムニア寮で、マレウスと監督生のお茶会について議論が行われていた。

    『若様がお強いとは言え、我々は護衛を仰せつかっています。茶会の時も護衛をさせていただかなくては。』

    リリアに必死に訴えるセベクの隣で、シルバーは欠伸を噛み殺していた。昼下がりは酷く怠く眠たい。

    議論の渦中であるマレウスは、嬉々として今日も監督生とのお茶会に出掛けていった。
    彼女とのお茶会は彼が率いるディアソムニア寮生公認で、今日の夜は月が見えるなー、と呑気な寮生に言われる始末である。

    3888

    ほしいも

    DONE■女子高生の猗窩座♀ちゃんと教師の煉獄さん。ひとつ前の話しと同じ世界です。
    ■男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす。(俵/万/智)
    バレンタイン・デーになると思い出す歌です。こちらを女子高生の猗窩座♀ちゃんに贈りたくて書きました。
    ■猗窩煉のオタクが書いています。
    革命とは、いつも弱者が強者に向けて行うものだ。

    *

    「杏寿郎。」
    「どうした、素山。」
    「…、猗窩座だ。」
    「?知っている。」
    「猗窩座と呼べ!」
    「なぜ!」
    「…名前で呼んで欲しいから。」
    「断る。生徒は名字で呼ぶことに統一している。それから君は、せめて呼称に先生と付けるように!」
     それじゃあ、と片手を上げてさっさと職員室へ向かう煉獄杏寿郎の背中は暗にこの話はこれでおしまいだ!と言っているものだった。

     素山猗窩座、良くも悪くも学内で彼女の存在は知れ渡っていた。偏差値がそれなりに高く、中高一貫でほとんどの生徒が顔見知りという狭いコミュニティの当校に、二年生の秋口という中途半端な時期に編入をしてきた転校生。手足が長く、目鼻立ちの整った生徒であると言うこと以上に、全校生徒揃いのブレザーに身を包む中で一人だけこの辺では見掛けない真っ黒のセーラー服に真紅のタイを結った出立ちなのも目を引く要因だった。
     何をしていても自然と目に着いてしまう素山の動向は、当人の意識よりもずっと広く知れ渡っていた。両親が居ないということ、前の学校では暴行事件を起こしたということ、噂の域を出ないあれこれから 4128

    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    クロ←リン/チョコレートに隠された秘密
    Ⅳと創のあいだ
    「教官、少しお時間頂けますか」
    「ん? ああ。構わないぞ」
     教官室で書類仕事を片付けていると、放課後はいつも部活に勤しんでいるはずのアルティナがリィンの元へやってきた。彼女からの頼まれごとは珍しく、一も二もなく了承する。
     一瞬ほっとしたような表情を見せた彼女とともにリーブス第二分校の食堂へと向かった。
    「アル、教官呼んできてくれてありがとう」
    「おふたりとも、お待たせしました」
     食堂へ入るとリィンを先導していたアルティナが、先に来て待っていたらしいユウナとミュゼの元へ駆け出した。
    「ユウナ、ミュゼもいたのか」
    「はい。これ、あたしたちからです。受け取ってくれますよね」
     ユウナの差し出したプレートには、いくつかのチョコレートを使ったお菓子が乗せられている。それぞれ一目で誰がどれを作ったのか分かる見た目をしていた。
    「リィン教官、いつもありがとうございます!」
    「ありがとうございます」
    「私からは愛もたっぷり詰めました」
    「そうか。今日はバレンタインか。ありがとう。大切に食べるよ。この兎のパンケーキはアルティナだろう。みっしぃはユウナだな。ミュゼはこの薔薇の形をしたこれだろう。それ 829