Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    テキスト

    toma_d2hp

    DONEポイピクさん、テキストも投稿できることにはじめて気づきました…。平和になった世界でのヒュンポプ。ヒュンケルがパプニカを去る日、ポップがヒュンケルに渡したものは…(同人誌からの再録です)水と石の歌


     絶えまなく落下しつづける水の音が、次第に近づいてくる。
     密に茂った樹々の枝をかきわけながら、急な斜面を慎重にくだる。
     やがて目前に、つややかに黒い岩の上を幾重にも分かれて流れ落ちる滝が、姿をあらわした。
     両岸から投げかけられた大きな腕のような梢に守られ、鬱蒼と暗いなかに、水だけは光のように白く流れ落ちていた。
     水面からは、飛沫が霧のようにたちのぼる。
     近づくほどに、落下する水の轟きだけが、身体中を満たす。
     響きにひかれるままに、ここまで来てしまった。
     幼い頃も、遠くこの音を聴いていた。
     石の床に横たわり、見えない水の音を聞きながら眠った。
     触れると滲みだした地下水が冷たく指をぬらした、地底の城の壁の感触がふいに甦る。
     ヒュンケルは、流れに踏み込んだ。水面に突き出した岩を渡り、全ての思考を吹き飛ばすような轟音のなか、豊かに流れ落ちる水に手をのばした。
     水は、激しくヒュンケルの手のひらを打つ。決してとどまることなく。
     ああ、そうだ。こんな場所がいいかもしれない。
     暗い滝を過ぎ、光あるほうへ走り出す水が歌う場所。
     ヒュンケルは水に濡れた手で、首か 4483

    (*ΦωΦ*)

    DOODLEテキストお試し(今更ァ)、文字数オーバーで壁になり損ねたもの。小学生のみつひかちゃん。ユニクロのパジャマ着て寝た時、なんか毛布の感触を身近に感じられるー(?)と思ったと同時に妄想したやつ。どうしてもキスさせたい芸人 椅子の高さが異なる二つの勉強机。それぞれの机に置かれた同色のランドセルの時間割は既に合わせてある。
    「電気消すぞ」
    「うん、お願い」
     入ったばかりのベッドは冷たく、光は縮こまって答えた。電気を消した充もすぐにベッドに潜り込んだ。
     並べた枕に頭を乗せて仰向けに寝転がり、静かに布団が温まるのを待つ。しかし、一星兄弟を包み込む布団はなかなか温まってくれない。
    「ねえ、兄ちゃん」
     光は腕をさすりながら、隣に居る充の方に体を向ける。布団の中で姿勢を変えた意図が、話さずとも分かったらしい。充も光と向き合うかたちに姿勢を変え、何も言わずに光を抱きしめた。
     寒い時抱き合うのはいつものことだ。しかし、いつにも増して温もりを求めていたせいか。しっとりとした肌触りの寝間着、その下の肌を強く意識した瞬間、光は心臓が跳ねた。
    「ん? どうしたんだ、光」
     不思議そうな、少し心配の響きを含んだ充の言葉で、早くなった鼓動が伝わっていたことを知り、今度は耳がじわじわと熱くなる。
     このまま誤魔化していては、頬や額を触られて熱があるのではと心配されるのも時間の問題であろう。
    「えっと、ね? パジャマで抱き合う 1621

    猫灰猫

    DOODLEテキストどんな風なのか実験〜
    アホ話2
    むかしむかしあるところに義母と義姉にいじめられているゼルダがおりました。
    ある日お城で王子様主催のパーティーがあり、義母義姉は一番の宝石を出して着飾ってお城に向かいました。ゼルダもお城に行ってみたかったのですがドレスもありませんし、招待状もありません。

    裏庭の大きな桜の木の下で泣いていると、ブロッコリーみたいなお化けが出てきて、キュルルン♪と言うとゼルダの服を青い素敵なドレスに変えてくれました。そこら辺を歩いていたコログを捕まえて、素敵な白い馬に変え、ナーキンのカボチャ畑からカボチャを一つ失敬して素敵な馬車に変えました。

    ゼルダは素敵なお姫様のようです。ブロッコリーの送り出されてお城に行くと、その美しさに誰もが目を奪われました。
    その頃、それまで着飾って香水の匂いをプンプンさせて擦り寄ってくる女性たちにうんざりしていた王子様はパーティーをこっそり抜け出して庭の泉に向かいました。そこには今頃、誰もいないでしょうから息抜きにぴったりです。

    ところが、泉の中になんとも可愛らしい少女がカエルを捕まえて遊んでいるではありませんか!
    びっくりした王子は何をしているのか聞きました。
    「このお城 1873

    柳里 碧

    SPOILER刀ステ无伝の配信を見たので叫びたいとこだけ叫びました(テキストです)
    ネタバレご注意ください。再ライブ等で追記していく可能性があります。
    ひとまずサムネ対策で改行↓














    一期一振推しなのでそのことだけ書いておきたかった
    前回の天伝の感想にも書きましたが秀頼の最期は一期一振を持っていたという
    「諸説」があるという話。
    「あの時守れなかった」というセリフから、俺らの刀ステならやりかねないと
    覚悟はしていました。
    なんなら无伝はじまって秀頼様が出てくるたびに腰ばっかり見てましたので
    もうすでに覚悟はしてました。

    ああするか~~~~!介錯か~~~~~!!!しかもねね様に~~~~~
    もうひとりの豊臣秀吉と言ってるねね様に~~~~~~~~
    おまけに!あれって!血の海の中に!いますよね!?!?!?!?
    あのまま火に飲まれたというのですか???????????

    100公演やるってことは、100回斬るのよね…?
    その前に100回護っていて…あのとき守れなかった…って…100回…

    そしてあれは鯰尾でいいんですか短刀には長い?けど脇差にしては短い気も
    でも伝承とか一期一振出してきたのを考えると鯰尾の可能性が高い気もする、
    「冬の陣でよかった、今は秀頼様を守れる」ってセリフが思い出されます…

    尾張藩歴も御物歴もだ 1307

    harkas_

    MOURNINGテキスト投稿テストを兼ねて。
    アルタイル憑依状態のティズ×リングアベルのR-18(導入のみ)。
    肉体的にはティズリンだけど精神的にはアルタイル×リングアベルで、ティズさんに言葉責めして欲しいって書き始めたけど、導入書いてるうちに我に返った。
    【Lunatic】


    不死の国、エタルニア。北方の厳高地にあるこの国は1年を通してほぼ冬のような気候だ。降り積もった雪がそこかしこに残り、春すら未だ訪れていないのかもしれない、そんな気にさせる。
    時間的な要因もあるが市街地にすら人通りはほぼ無く、まばらに見える人影も皆外套と帽子、手袋などの防寒具を身にまとっている。そんな中に1人、異様とも言える風体の男が居た。

    まるで医療施設から逃げ出してきたかのような白い装束。肩も脇腹も丸出しで、所々に千切れたチューブがぶら下がっている。柔らかい栗毛が伸び放題で、寝癖までついたままだ。
    彼の名前はティズ・オーリア。次元管理官である俺の監視対象だ。2年ほど前、カルディスラで突然眠りに落ちたまま、ここエタルニアの魔道プラントで延命措置を受けていた。それがつい先日、神界の魂を封じていると言われる霊石の力を借りて目を覚ましたばかりだ。
    ここ数日、これと言った変化は無かった。だからこそ、深夜突然に宿を飛び出した彼に言い様の無い不安を感じている。

    何かを探すように時折きょろきょろと辺りを見回しながら、市街地を足早に通り抜けていく。俺はそんな彼を見失わない様 2254

    non

    MEMO前のテキストのリオンの遺体に花を供えるディミスの話の補足↓あの話実はかなりご都合主義的に考えた自分が見たいだけの「リオン視点」があって、
    あの教会に魂が残ったリオンが、誰にも存在を気付かれず、ディミスがリオンの為に教会に侵入した人を殺すのもすべて見ていて、触れようとしても触れられずそれでも100年ディミスの側から離れずに、フレンリーゼとの戦いで倒れ、自身の遺骨と共に埋葬されるのも見届けて、
    もしかしたら魂として逢える、と一瞬期待をするも霊魂となったディミスの姿などなく、
    そうか、これからは彼がしてくれたように僕がここを守ろうと自分がいつか消えてなくなるまでその場に留まることを誓うリオン。
    しばらくして生前は足を踏み入れた事のない教会の裏に花畑がある事を知り、あの花はこんなに近くに咲いていたんだ。それなら生きているうちに彼と一緒に見たかったなと花畑に座り込んだ瞬間、地面がリオンの魂を吸い込むように崩れていき、真っ暗な空間に無数の花弁と共に投げ出され、
    気が付けばリオンはディミスの腕の中にいて視界に広がる風景は見慣れない建造物と果てのない空。
    側にはフレンリーゼと小さな女の子、布を被った不思議な生き物?もいて、ママと名乗るその存在に「ようこそ檻へ 751

    non

    MEMO前に投稿したテキストにある、ディミスが檻に来て人間のような体温を持つようになったのをきっかけにリオンに無意識にも性的な欲が芽生える話の、寝落ちで有耶無耶になった続きをあとから考えたやつ↓とはいえ仮にこの先裸で一緒に寝る以上の行為を要求されたとして王子はやっぱり子供で、ただし成長もしないこの方の望みを聞いていいとなる基準はどこだろうと考えを巡らせた結果、
    その後そういう話が出た時に「享年から数えて20歳になったら考えましょう」と返したら「数年後の僕も今の僕もおそらく大差ないよ......だけど、今が一度死んだ僕の......これが、完全に消えてしまう前の一時の夢だったらいつこの時間がなくなってしまうのか分からないから、今きっと僕は......焦っているんだ」
    とか言われてしまって考えあぐね、何らかのタイミングで仲間の誰かにその悩みを零したら「ここにいる半数は故人なわけで、倫理はともかく置かれている状況を考えたら焦るリオンの気持ちもわかってしまうだろう」と返されてしまい、
    暗に一線超えても咎めはしないというお墨付きを貰ってしまうなどしてなんだかんだで最初に提案した20歳を迎えるよりも少し早い時期に関係を持つかもしれない。
    その頃には恋人と言って差し支えない二人の距離(あくまで拙宅世界線上の檻の妄想話)を檻のほとんどの住人が把握してるせいで、だんだんとその手の話が出た時の反 729

    ゆきや

    MOURNINGポイピクテキスト投稿テストを兼ねつつ、途中まで書いてた髭バソSSを供養。
    パラケルススの怪しい薬のせいで嘘がつけなくなったバソのお話でした。
    今見直したら、1部あたりの設定だったみたい。
    レクリエーションルームで「花札」なるカードゲームをマスターに教わったのが三時間前。
     慣れないゲームとはいえ、あのあどけないマスターに海賊サーヴァントたちが次から次へと負けまくったのが二時間前。
     次こそはと再戦を誓いつつ廊下で別れようとしたその時、手を振ろうと振り返ったマスターが反対側から歩いてきたパラケルススとぶつかったのが一時間前。
     マスターに一番近い位置にいたバーソロミューがマスターと入れ替わるようにして庇い、謎の液体を頭から被って昏倒したために、その場で唯一の男手という理由でデカい図体を技術部まで担がされ、やっと分析結果が出たのが、五分前。
    「……で、早い話が?」
    「思ってることがそのまま口から出るようになっちゃったみたいだね」
     技術局特別名誉顧問は身も蓋もなく述べてからからと笑った。
    「パラケルススが言うには『嘘を見破る薬』を作ったつもりでいたらしいのだけど、狙い通りの効果は得られなかったようだね。ただ、それに類する効果はあったようだ。『嘘がつけない薬』になっちゃったみたい。彼は頭から被った際に誤って少量ほど摂取してしまったのだろう。薬によって霊基が少し書き換えられたせ 1255

    柳里 碧

    SPOILER刀ステ天伝の配信を見た一期一振推し審神者の所感。
    テキスト投稿のテストを兼ねて文章感想です。(2021/2/20・2/25追記)
    ステシリーズの考察は、それこそ諸説あるがの、で詳しくはないので、
    一期一振推しが感じたことだけをひとまず書き留めており、いち個人の感想です。
    ネタバレ設定ができないのでしばらく改行ですお気をつけください。












    ・全く直感だけの当てにならない一期一振ソムリエですけど、
     虚伝一期と天伝一期はやっぱり別個体だと思います(ずおも)
     軍議であそこまでキレッキレの追い打ちする一期ではないよね??
     あと回想の様子と弟たちとの接し方。
     (殺陣も違いますがここは詳しくないし役者さんも違うしトラブルもあったので…)
     じゃあ、これは、いつの、どこの時点の、一期なんだ??というのは…
     ステ本丸全体の考察になってくると思う…
     まんばちゃん帰ってこないルートって悲伝千秋楽後?
     でも再演は虚伝一期…天伝一期は?
     あと、天伝一期は他の刀と上手くやってるっぽいんですよね。(特にまんばちゃん)
     ゲームでも他の刀のことは弟以外言及しないので(極前)わからないんですが
     虚伝は一線引いてる感強かったというか…それはまんばちゃんもかな?
     虚伝通ってない軸ってことあるのかな??アラウンド 3168

    ゆまさん。

    MAIKING気分が乗らなくて放置してるヤーツ(テキストてすと)パリーンッ
     遠くから何かが割れる音が屋敷の中に響いた。
     この屋敷の主である宿儺は書庫の整理をしているところだった。音の発生源は恐らく台所だろうと推測し、作業の手を止め、その足を台所へと向け歩き始めた。

     問題の場所へ行くと、そこには小さな子供がこちらに背を向けて突っ立っていた。
     「何をしている」
     宿儺がそう声をかけると小さな肩がビクッと跳ね上がり、まるで油を差していないブリキの玩具のようにぎこちなくこちらへと振り向きながら「…ぁ、」と小さく声を漏らした。
     振り向いたその顔はとても青褪めていて、ただでさえ小さな身体が更に小さく見える程に恐縮していた。
     その子供─伏黒恵の足元を見ると一つの湯呑みが床の上で割れていた。先ほど書庫まで聞こえた音の正体はこれだろう。
     「…ご、ごめんなさい……。お、俺、宿儺にお茶淹れようと思って、いつも使ってる湯呑みを出したら手が滑って……、落とし、ちゃった………」
     伏黒はとつとつと経緯を話し始め、最後の方は事の重大さを再認識したのか声量はすぼまり言葉尻は震えていた。
     なるほど。伏黒から語られた経緯を理解し、内心でそう一人ごちた宿儺は割れた湯吞 936

    mame

    DONE🇫🇷とゲの合流後の夜の話
    千ゲン(特殊設定有り)
    くこみさん(@kuko14kuko )のこちらのイラスト(https://twitter.com/kuko14kuko/status/1347537994975113217?s=21)にテキストをつけさせていただきました。
    正直、限界だった。
     夜になってもパンの完成で盛り上がり続ける人の輪からゲンはこっそり抜け出し、森へ足を踏み入れた。
     まだ切り拓かれていない自然のままの森は夜になれば暗い。今日は月明かりがあるので比較的森の姿を捉えられるが、月明かりがない新月の夜などはほぼ何も見えない。ゲンは薄ぼんやりと月に照らされた未整地の道を危なげなく、しかし足取りはおぼつかない様子でふらふらと進み、目的の場所へたどり着いた。
     風で羽織を揺らすゲンが見上げた大木は楠だ。大人4人で手を繋いでもおそらく幹を抱えられないほどの大きな楠。その根上りの前でゲンは汚れることも気にせず膝をつき、暗い穴を覗き込んだ。
     先客はいない。土以外の異物も見当たらない。指先で地面に触れる。地面も吹き溜まった葉も乾いていた。
     ふう、と息を吐きながらゲンはその穴にどさりと倒れるように横たわる。折った膝を抱え体を丸めれば酷く落ち着く。
     頭上を覆う樹々の隙間から覗く夜空を一瞥してからゲンは目を閉じた。この方が集中できる。目を閉じてすぐに地面から身体へ流れ込んでくる精気にほう、と深く息を吐いた。
     風が頬を撫で、身体を覆う倦怠感と、それと反 5507

    えぷと

    MEMO真・女神転生Ⅲのノベライズ本の一つを無理矢理手に入れて読んだので、その感想などの短文雑記です。 自分用のメモでしたが、私自身が人の感想を読むのがけっこう好きなクチなので、テキスト機能のテストを兼ねて同じ趣味の方向けに置いておきます。「真・女神転生Ⅲ NOCTUNE 混沌」 小説感想


    ・人修羅くんの名前は「間薙シン」
    ・原作が無口系主人公なのでそのキャラ付けには賛否両論がつきものだけど、めちゃくちゃかっこいい 後述します
    ・読了感は割と爽やか これ一冊のみの刊行だけど、続き物の第一章の終わりまで、という印象 あくまでも”公式二次創作”ということを念頭に置いて読むもの
    ・思っていたより表現が大人向け 暴力とグロテスク描写が多いのでずっと血の匂いがしてる感じだし(リョナ趣味のひとは嬉しいのかもしれない)、愛とは関係ないチューもする
    ・ゲームの流れと違い、小説版オリジナルキャラがけっこうな数出てくる
    ・それは拾うのかと思うようなゲーム側のネタが入ってくる(遅いぞフォルネウス)
    ・表紙、挿絵、挿絵が世界観にマッチしていてかっこいい
    ・ネコマタとサカハギがかなり描写優遇されている とくにネコマタはヒロイン&解説役枠に大抜擢
    ・文体というかキャラの台詞にクセが強い 口癖を繰り返す
    ・生存者が少しずつおかしくなっていく様子とその理由がちゃんと書かれている
    ・かわいいので忘れがちだが、ジャックフロストが血生臭い現場を前にして拍 1420

    遭難者

    MOURNINGネタバレです、暴走した妄想です!
    以前、魏無羨なんで魂壊れなかったの?って不思議から妄想。
    テキストも上げられるんだ!ということでベッタにあった初文章を
    藍湛誕生日に…内容関係ないけれど!!
    ーーーーーーー

     不可解なことがあった。

     何故、自分の魂はここにあるのか。


     自分が死んだ時、その時のことはあまり覚えてはいない。残っているのは魘されても醒めることなく泥沼でもがいているような嫌な感覚だけだ。
     反噬により肉体がなくなったとしても、魂はどうして今まで持ちこたえていたのか…

     鬼道で纏った陰湿な怨気が動力となり魂を存続させていたのだとしたら、恐らく大暴走しているはずだが、巷に流れる夷陵老祖が起こした事件はあまりにも小さい。…まったく、開祖に失礼なほど小さい。とすると…外に放出されていない怨気は内に籠り、魂を蝕んでいた可能性が高い。

     あの時、甦らせたい人はたくさん居たけれど、自分が今生に戻りたいは思ってはいなかったと思う。来世に生まれ変わりたいとも考えてはいなかっただろう。
     残してきた温家の人々のことさえ頭になかった。
     自分が招いたことではあるが…いや、自分が招いたことだと思いたくなかったから更に意識を狂わせていった。
    …金丹は長いこと無く、霊力は存在すらしない。

     魂は蝕まれ、この世に留まる気は一切なく、精神は傷付き、微々たる霊力すらない。

     魂は 1306

    らんちゅう@skeb受付中

    DOODLEゆるふわ長髪ハーフポニテお兄さんとリーマン俺の夢小説(テキスト投稿テスト週末によく行く飲み屋がある。酒がメインなのだがやけに食事メニューが豊富で美味いので、料理目当てに通う客もそれなりにいる店だ。店主はバーだと言い張るが雰囲気としては居酒屋に近いので、肩肘張らずに飲めるのも気に入っていた。
     店の外観だけは洒落ているので初見の客がよく混乱しているのを見かける。かく言う俺も初めて先輩に連れてこられた時にはだいぶ戸惑った記憶があった。とはいえ店主のママは(男なのだが、ママをママと呼ばない客はこの店にはいられない)気さくで話しやすいし、静かに飲みたい時には適度に放っておいてくれる。何より酒も飯も美味いので、慣れてしまえばとても居心地のいい店だ。
     仕事をようやく終えた週末の帰り道、俺は疲れた足を引きずって一週間ぶりに店を訪れた。酒も飲みたいがとにかく先に何か腹に入れたい。ママは空腹のまま酒を飲むことにあまりいい顔をしないので、何か食べたいと言えばすぐに出来るものを作ってくれる。そういう融通が利くくらいには何度も通って顔馴染みになっていた。
     客引きを避けながら煌びやかなネオン街を抜けて、少し外れた路地に入る。雰囲気のよいバーや居酒屋が点在する一角にその店はあった 4221