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    ドクター

    まめたろ

    DONE俳優してる🦚×お医者さんの🧂の現パロアベンシオ②
    【私たちドクターのこと応援してますから!】の続きです。

    ※注意※
    ・現パロ
    ・相変わらずモブがよく喋る
    ・最初から最後まで自己満足な妄想がたっぷり
    ・胸糞、流血表現あり
    ・書いてる人に現場の知識はない
    ・何でも許せる人向け
    「愚痴くらいは聞いてやる」「そういえば、君の御家族は見舞いに来たりしないのか?」
     今日もアベンチュリンの見張りという名の食事の世話を焼いていたレイシオが、ふとそんな疑問を口にした。
     入院して以来、彼の元へ来たのは社長であるダイヤモンドと同じ事務所に所属している女優のジェイド、そんな彼女のマネージャーであるトパーズの三人だけ。
     家族が見舞いに来たという様子は一度もなく、触れてはいけないだろうかと思いながらもつい聞いてしまった。
    「僕の家族は皆いないよ。両親は物心がつく前に病気で他界してるし、面倒を見てくれた姉は交通事故で亡くなってるから」
    「それは……すまない、嫌なことを思い出させてしまったな」
     彼の故郷はかなり遠い場所にあるというのはメディアに出ている情報で既に公開されていて、レイシオも認知していた。家族も故郷に住んでいるのなら、彼の元へ見舞いに来るというのは難しいことなのかもしれない。その程度の考えだった。
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    はるち

    DONEドクターの死後、旧人類調技術でで蘇った「ドクター」を連れて逃げ出すリー先生のお話

    ある者は星を盗み、ある者は星しか知らず、またある者は大地のどこかに星があるのだと信じていた。
    あいは方舟の中 星々が美しいのは、ここからは見えない花が、どこかで一輪咲いているからだね
     ――引用:星の王子さま/サン・テグジュペリ
     
    「あんまり遠くへ行かないでくださいよ」
     返事の代わりに片手を大きく振り返して、あの人は雪原の中へと駆けていった。雪を見るのは初めてではないが、新しい土地にはしゃいでいるのだろう。好奇心旺盛なのは相変わらずだ、とリーは息を吐いた。この身体になってからというもの、寒さには滅法弱くなった。北風に身を震わせることはないけれど、停滞した血液は体の動きを鈍らせる。とてもではないが、あの人と同じようにはしゃぐ気にはなれない。
    「随分と楽しそうね」
     背後から声をかけられる。その主には気づいていた。鉄道がイェラグに入ってから、絶えず感じていた眼差しの主だ。この土地で、彼女の視線から逃れることなど出来ず、だからこそここへやってきた。彼女であれば、今の自分達を無碍にはしないだろう。しかし、自分とは違って、この人には休息が必要だった。温かな食事と柔らかな寝床が。彼女ならばきっと、自分たちにそれを許してくれるだろう。目を瞑ってくれるだろう。運命から逃げ回る旅人が、しばし足を止めることを。
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