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    バレンタインデー

    さらさ

    MOURNING遅刻大魔王によるすったもんだクロリンがバレンタインデーにくっついて分校全体に知られるまで。ポイピク練習も兼ねてる舌先の魅惑


    「え、え~!?クロウくんにチョコレートあげてないの!?」

     トワの素っ頓狂な声が、第Ⅱ分校の食堂に響き渡った。七耀歴1208年、2月。もうすぐバレンタインデーだ、食堂やら寮のキッチンを貸し切っての菓子作りに女子生徒たちが浮足立っている。去年の同時期と言えばクロスベル解放作戦当日だ、直接参加した訳ではないとは言えど親しみある教官と生徒が参加するともなればムードもそれどころではなかった。実質、今年が初めてのトールズ第Ⅱ分校バレンタインデーである。男子生徒も一部落ち着かない様子ではあるが、それも今更と言ってしまえばそれまでなのだが。ともあれ、青春では割とお約束のイベントが差し迫ったことを踏まえ、生徒たちの押しに負けて食堂にやってきたリィンなのだが。

    「えっと、俺はクロウとは何もないですしチョコレートもあげてませんよ?」

    という言葉で冒頭に戻る。指し手であるミュゼでさえ予想外だったその回答に、誰もが頭を抱えた。この朴念仁め、は共通の認識であるが故に誰も口には出さないが。

    「で、でもでも!リィン教官はクロウさんのこととても好きですよね!?」

    ここでもユウナから容赦ない一 4406

    noji_kurage

    DONE漫画にするほど体力がなかったのでSS染みたネズヤロバレンタインデー会話文❤️

    多分妹は今回初登場な気がします
    博多弁はよくわからないので、おかしくてもスルーしてください
    2月某日:ターフタウン
    「さあて、今年も気合入れてネズさんにチョコレートを作りましょう。まずはこのカカオ
    「うららーーーーーーっ!!!!!」
    「ああっモルペコちゃんが彼方から飛んできてぼくが収穫したカカオ豆を全部食べてしまったんじゃ!ど、どういうこと…」
    「その子はあたしのモルペコたい」
    「マリィさん!い、一体なんのつもりなんじゃ…?」
    「ヤローさん、実は話があるとよ」
    「はい、なんでしょうか」
    「アニキの為に今からチョコレートを作るつもりだったんやろ?」
    「そうですが」
    「あんまり凝ったものを作らんで欲しか」
    「えっ」
    「去年贈ったものは覚えてると?」
    「ええと…確かケーキだったかと」
    「そ、ガトーショコラ。ホールの。デコレーションも凝ってたやろ?」
    「そうじゃったか…?無難にミントと砂糖菓子とプレートだけだったような」
    「全部手作りだったやろ?」
    「ええ、まあ、お菓子作り、結構好きですので…」
    「ついでに花も付けたやろ」
    「趣味で育てていた花ですが…何かまずかったでしょうか」
    「アニキには重過ぎたばい」
    「ええっ」
    「あの後しばらく『おれにはこの愛が重過ぎる おれは何もできない駄目 1356