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    バンド

    片海鏡

    MOURNINGsqsqのバンド結成から休止までの妄想漫画か小説読みたいなーってことで、少しだけ書いてみました。手直しするだろうと思いますが、モブとか勝手な妄想設定盛って、さらにここまでバンドのバの字も無くて、終わりまでが果てしない……供養です
    今のところ無し バンカラ地方の中学校。開校から50年以上が経ち長年の雨水の汚れが黒く滴る白い校舎、歴代の生徒達によって使い古された机と椅子に、埃臭さを感じる教室。放課後の音楽室では、新品のエレキギターを弾く少年が居た。
     群青色のゲソが印象的なイカの少年の名前は、イチヤ。中学2年になりヒト形態が安定した彼は、すぐさまナワバリバトルへと赴き、かき集めた金で念願のエレキギターを購入し、今に至る。最初は鳴らし方すら分からなかったが直ぐに感覚を掴むと、軽快な音を弾き出し、音楽を形成し始める。

    「おっ、やってんな」

     同級生のイカボーイ2人とアジがイチヤの様子を見に来た。

    「新品のエレキギターはどうよ?」
    「すげー楽しい!」

     満面の笑みを浮かべるイチヤを見て、イカボーイ1人とアジは嬉しくなる。イチヤが雑貨店〈竜宮城〉で、エレキギターを眺めては値札を見て悶絶している姿を度々目撃し、影ながら応援していたからだ。
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