Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ボス

    sskeq

    DONEレイチュリ🧂🦚

    テーマ「同棲」
    🧂とねぼすけ🦚の話
    いつもの 窓から差し込む柔らかい朝日に頭をやんわりと撫でられて、レイシオは目を覚ます。スッキリした視界で時計を見れば、いつも起きる時間よりも15分遅れて起床したようだった。
     首を動かして体の重みに目をやると、腹の辺りに腕が回されてガッチリと自身の身体を抱きしめていた。腕を辿って顔へと視線を移すと、アベンチュリンの頭が自分の体に埋められている。どうやら、アベンチュリンの寝顔を見ることは叶わないようだ。眠っているというのにレイシオの体を強く抱きしめて、まるで新生児の把握反射だな、とアベンチュリンにこの言葉は届かないと分かっていながらレイシオは独りごちる。
     レイシオの身体に頭を擦り付けられたふわふわの前髪は、反り返って変な形の寝癖と化していた。レイシオは素直なアベンチュリンの髪を優しく撫で、朝日に照らされた髪がキラキラと光の粒を反射するさまを見て美しさに思わず微笑む。頭を撫でようが、体を少し捩ろうがアベンチュリンはぐっすり眠って不動の構えでレイシオを抱き枕にしていた。呆れと同時に熟睡しているアベンチュリンに安心して、治療が実を結びつつあると柔く実感する。
    2539

    すすき

    REHABILI【ブラカイ/🍦🌸】
    この前なこさんとお話してた時に出た、「飲酒運転になるからお持ち帰りして❤️」ってボスに言うカインの話
    でも全然違うやつになった無念
    さすがにそろそろ、とカインが思ったとしても、たぶんバチは当たらないだろう。もうすぐ二か月が過ぎようとしていた。いつから数えて、というと——ブラッドリーとの関係に、恋人という文字が足されてから。
    気持ちを伝えあって、間違いなく恋人同士になった。ブラッドリーの気持ちを疑ったことも、カインが心変わりをしたこともない。ないのだが、今になってもカインはブラッドリーの自宅にさえ足を踏み入れたことがなかった。恋人になる前と同じ上司と部下だと言われてもおかしくないような距離感で、同じような話をする。指先に触れることさえもしていない。
    一向に関係性が変わらない原因は、ここ二か月の間、お互いのオフが被った日が片手で足りる程しかなかったことだと分かっている。上司と部下としてならそれなりに時を過ごしてはいるが、恋人としてはまだまだ新人だ。急ぐ必要なんてなくて、ゆっくり、時間をかけて変わっていけばいい。きっとブラッドリーはそう考えていて、それがたまらなくうれしかった。長く続く時間を少し使うだけだと、そんな事を言われているようで。
    2949