ポップ
ななお
DONE陽葉お誕生日おめでとう絵です!元気いっぱいなので全然生まれ変わった方のヒヨって感じですが。ハロウィン近いしヒヨのウルフガール好きだったしって事でこの衣装をチョイス。
手描き感あるポップなハロウィンを目指して描いたんですけど、上手くいったかな…?
ここ最近ヒヨ沢山描けて楽しかったです🐥✨ヒヨはほんと可愛いなぁ 2
海月くらげ
DOODLE【甘い菓子を稼ぐぜ!!】ハロウィンなポッポ君最近、ポッポ君がマイブームなので!ハロウィンなポッポ君です。(鳩化のポップ君)
ダイ君に甘いお菓子を食べさせてやりたくて、色んな人から(愛らしく)強奪します🎃
maruko
DONE「見えない魔法使い」蒼天航路の劉備と趙雲竜のエピソードオマージュ?
ダイ君の語る世界ならポップは見たいと思えるのです・・・
先生の語る世界はもちろん美しいものですが、
先生は大人なので清濁折り合いをつける面があるので
この時点のポップには受け付けられなかったのです。
あとレオナとの成功体験があったからダイくんはあんなに寛容なんだと思ってます。先にポップにあってたら最初は那賀がわるかったかも? 7
なりひさ
DOODLE三角ポップとマトにんげんって…… マトリフは洞窟でぐうたらな午後を過ごしていた。辺鄙な場所で一人で暮らしていると、朝から酒を飲んでも何時間昼寝をしても、誰に憚ることもない。
だがそんなマトリフの洞窟にやって来る者がいた。小さな足音を聞いてマトリフは出入り口に目を向ける。小さな魔物でも迷い込んだのかと思ったからだ。
だがそれは魔物ではなかった。その小さな姿を見てマトリフは目を見開く。それが何なのか見極めようとするものの、マトリフの叡智をもってしても理解できなかった。
それは一見、ポップだった。だが小さい。幼児ほどの大きさだが、幼児ではない。全体的に簡略化されたような見た目で、ちょっと三角だ。
そのポップ的な生き物は洞窟に入って来ると、マトリフを見つけた。その小さな手をこちらに向けて振っている。パッと見は愛くるしいが、正体がわからないから不気味だ。
2258だがそんなマトリフの洞窟にやって来る者がいた。小さな足音を聞いてマトリフは出入り口に目を向ける。小さな魔物でも迷い込んだのかと思ったからだ。
だがそれは魔物ではなかった。その小さな姿を見てマトリフは目を見開く。それが何なのか見極めようとするものの、マトリフの叡智をもってしても理解できなかった。
それは一見、ポップだった。だが小さい。幼児ほどの大きさだが、幼児ではない。全体的に簡略化されたような見た目で、ちょっと三角だ。
そのポップ的な生き物は洞窟に入って来ると、マトリフを見つけた。その小さな手をこちらに向けて振っている。パッと見は愛くるしいが、正体がわからないから不気味だ。
なりひさ
DOODLEポップとマト敬いとは「赤いマントのほうが防御力が高いらしいぜ」
ポップは言いながら真っ赤なマントを掲げて見せた。それをマトリフは疑わしい眼差しで見る。
「聞いたことねえな」
「年寄りなら赤って」
「誰が年寄りだ」
師匠はジジイじゃん、とポップは口を尖らせる。ポップは持ったマントをマトリフの肩にかけてきた。
「保温性はばっちりなんだぜ。遠赤外線が出てるんだって」
ポップはそのマントの営業でもするように利点を挙げていく。吸湿速乾だとか魔除けの効果があるとか、そんな眉唾なことを立板に水の口調で説明した。魔除けはともかく、生地は薄い割に暖かいし手触りも良かった。真っ赤なマントを身につけて出かけることはないだろうが、毛布代わりにはちょうどいい。
1347ポップは言いながら真っ赤なマントを掲げて見せた。それをマトリフは疑わしい眼差しで見る。
「聞いたことねえな」
「年寄りなら赤って」
「誰が年寄りだ」
師匠はジジイじゃん、とポップは口を尖らせる。ポップは持ったマントをマトリフの肩にかけてきた。
「保温性はばっちりなんだぜ。遠赤外線が出てるんだって」
ポップはそのマントの営業でもするように利点を挙げていく。吸湿速乾だとか魔除けの効果があるとか、そんな眉唾なことを立板に水の口調で説明した。魔除けはともかく、生地は薄い割に暖かいし手触りも良かった。真っ赤なマントを身につけて出かけることはないだろうが、毛布代わりにはちょうどいい。
なりひさ
DOODLEポップとマト夏祭り 賑やかしい空気に釣られるように、ポップはそわそわとしていた。その様子をマトリフは微笑ましく見ている。地元の祭りがあるんだよ、とポップに誘われてランカークスまで来たが、マトリフは歩き疲れてベンチに腰掛けていた。
オレはいいから好きに見てこい、とマトリフは言ったものの、ポップはマトリフに気を使ってか、あまり遠くまでは見に行こうとはしない。さっきも的当てをして得た賞品を持って戻ってきては、師匠にやるよと手渡してきた。スライムの人形なんてどうするんだと思ったものの、ポップから貰ったと思えば不思議と可愛らしくも思う。
マトリフはスライムの人形を手にしたまま、ポップの姿を見ていた。するとポップに声をかける人がいた。それはポップと似た年頃の少年達で、その様子から知り合いだとわかる。きっと同じ村で育った友人なのだろう。
1423オレはいいから好きに見てこい、とマトリフは言ったものの、ポップはマトリフに気を使ってか、あまり遠くまでは見に行こうとはしない。さっきも的当てをして得た賞品を持って戻ってきては、師匠にやるよと手渡してきた。スライムの人形なんてどうするんだと思ったものの、ポップから貰ったと思えば不思議と可愛らしくも思う。
マトリフはスライムの人形を手にしたまま、ポップの姿を見ていた。するとポップに声をかける人がいた。それはポップと似た年頃の少年達で、その様子から知り合いだとわかる。きっと同じ村で育った友人なのだろう。
なりひさ
DOODLEポップはマトの洞窟で「誰か」を感じるそこにいる ポップはカゴに入れたパンや果物が濡れていないかと確かめた。マントに包んできたが、少し湿ってしまったかもしれない。
パプニカに珍しく長雨が続いているとレオナがぼやいていた。もちろんそれは彼女の個人的な不快感ではなく、自国の民を案じての言葉であったから、ポップも真面目な返答を心がけた。だがそうしていても、頭の片隅では自分の師のことを考えていた。不摂生を絵に描いたような人であるから、弟子としては心配が尽きない。
そうしてポップは昼の休憩になるとカゴに食料を詰め込んで、ルーラで海沿いの洞窟を訪れた。
ポップは濡れた髪を払いながらいつものように師匠と呼ぼうとして、ふと言いようのない違和感を覚えた。肌に触れる風のようでありながら、もっと頼りない気配のようなものが、体に触れたような気がしたからだ。
1685パプニカに珍しく長雨が続いているとレオナがぼやいていた。もちろんそれは彼女の個人的な不快感ではなく、自国の民を案じての言葉であったから、ポップも真面目な返答を心がけた。だがそうしていても、頭の片隅では自分の師のことを考えていた。不摂生を絵に描いたような人であるから、弟子としては心配が尽きない。
そうしてポップは昼の休憩になるとカゴに食料を詰め込んで、ルーラで海沿いの洞窟を訪れた。
ポップは濡れた髪を払いながらいつものように師匠と呼ぼうとして、ふと言いようのない違和感を覚えた。肌に触れる風のようでありながら、もっと頼りない気配のようなものが、体に触れたような気がしたからだ。
なりひさ
DOODLEポップとマトボウリング「ボウリングくらい知ってるよ」
ポップは故郷の村の祭りでやったボウリングを思い出しながら言った。並べたピンに向かってボールを投げて転がし、ピンを多く倒すというゲームだ。
「今からそれをやるぞ」
マトリフは言いながら砂浜を歩く。ポップはそのあとに続いた。
「それが今日の修行なのかい?」
いつも地獄のような修行ばかりさせられているポップは疑心暗鬼で師の背中を見る。マトリフが楽しいだけの修行なんてするはずがないと確信していた。
「……おまえ言ったよな。オレが出来ることは何でも覚えるって」
「え? まあ言ったけど」
「じゃあやってみせろ」
マトリフは手にヒャドを作った。それをそっと足元へ置く。マトリフは同じように何個もヒャドを作っては砂浜に置いた。マトリフはそれが終わるとポップを指差す。
1790ポップは故郷の村の祭りでやったボウリングを思い出しながら言った。並べたピンに向かってボールを投げて転がし、ピンを多く倒すというゲームだ。
「今からそれをやるぞ」
マトリフは言いながら砂浜を歩く。ポップはそのあとに続いた。
「それが今日の修行なのかい?」
いつも地獄のような修行ばかりさせられているポップは疑心暗鬼で師の背中を見る。マトリフが楽しいだけの修行なんてするはずがないと確信していた。
「……おまえ言ったよな。オレが出来ることは何でも覚えるって」
「え? まあ言ったけど」
「じゃあやってみせろ」
マトリフは手にヒャドを作った。それをそっと足元へ置く。マトリフは同じように何個もヒャドを作っては砂浜に置いた。マトリフはそれが終わるとポップを指差す。
なりひさ
DOODLEメドローア修行中のポップとマト。ガンガさんのことを思い出す火傷 もう二度と誰かにこの呪文は向けまいと思っていた。
だがこの歳になってできた弟子に、授けなければならなくなった。この呪文がなくても勝てるなら教えたくはなかった。この呪文の恐ろしさを背負うには弟子は若過ぎたからだ。
しかしポップはこの呪文を制御した。マトリフが放ったメドローアを両手で受け止めたのだ。同時に二つの呪文を扱えるというだけで並の魔法使いに出来ることではない。だが初めて見たメドローアをポップは受け止めた。
このまま押さえ込めればメドローアは相殺できる。マトリフがそう思った時だった。ポップの右腕が勢いよく炎に包まれた。
ポップが苦痛に声を上げる。マトリフは頭が真っ白になった。
「ポップ!!」
マトリフは思わず叫んでから、ポップが火炎系呪文を得意としていたことを思い出した。双方の威力が合わなければバランスが崩れる。このままではポップは炎にのまれてしまう。
1349だがこの歳になってできた弟子に、授けなければならなくなった。この呪文がなくても勝てるなら教えたくはなかった。この呪文の恐ろしさを背負うには弟子は若過ぎたからだ。
しかしポップはこの呪文を制御した。マトリフが放ったメドローアを両手で受け止めたのだ。同時に二つの呪文を扱えるというだけで並の魔法使いに出来ることではない。だが初めて見たメドローアをポップは受け止めた。
このまま押さえ込めればメドローアは相殺できる。マトリフがそう思った時だった。ポップの右腕が勢いよく炎に包まれた。
ポップが苦痛に声を上げる。マトリフは頭が真っ白になった。
「ポップ!!」
マトリフは思わず叫んでから、ポップが火炎系呪文を得意としていたことを思い出した。双方の威力が合わなければバランスが崩れる。このままではポップは炎にのまれてしまう。
なりひさ
DOODLEポップとマト君の髪を結う マトリフは久しぶりに洞窟へとやってきた弟子の後ろ姿を見る。癖の強い黒髪は随分と長く伸びてその首筋を隠していた。
「ちょっと来い」
その一言でポップはマトリフの座る安楽椅子まで来た。
「なに?」
そう言って少し屈むポップに顔に前髪がかかる。マトリフはちょいちょいと指で示して屈ませた。そうしてから手を伸ばしてポップの伸びた髪に触れる。
「随分と伸びたじゃねえか」
「あー……切るの忘れてた」
苦笑して見せる弟子をマトリフはその場に座らせた。そうして自分は道具箱をひっくり返す。そうして見つけた髪紐を持ってポップの後ろに座った。
「なに? 師匠が切ってくれんの?」
いいや、と言いながらマトリフはポップのバンダナを解いた。
1305「ちょっと来い」
その一言でポップはマトリフの座る安楽椅子まで来た。
「なに?」
そう言って少し屈むポップに顔に前髪がかかる。マトリフはちょいちょいと指で示して屈ませた。そうしてから手を伸ばしてポップの伸びた髪に触れる。
「随分と伸びたじゃねえか」
「あー……切るの忘れてた」
苦笑して見せる弟子をマトリフはその場に座らせた。そうして自分は道具箱をひっくり返す。そうして見つけた髪紐を持ってポップの後ろに座った。
「なに? 師匠が切ってくれんの?」
いいや、と言いながらマトリフはポップのバンダナを解いた。
なりひさ
DOODLEポップの頭を撫でるマトなでなで アバンは綺麗な空色の髪をしていた。旅の最中でも手入れがされ、櫛を通した艶のある髪は、触れていても心地よいものだった。その整えられた髪を幼子にするように遠慮もなく撫でれば、アバンはその時だけは年相応の少年らしく照れた笑みを浮かべたのだ。
あるいはずっと昔の、まだ故郷にいる時。自分をやけに慕ってくる青年がいた。黒くて癖のある髪をしていて、撫でつけても収まらないとぼやいていた。いつもは帽子に隠してしまっているその髪をマトリフは気に入っていて、よく帽子を奪っては頭を撫でていた。
その故郷で風に靡いていた薄紫の長い髪は、いつも触れられなかった。手を伸ばしても髪に届く前に叩き落とされる。さらには身体ごと吹き飛ばされて半日も立ち上がれなかった。その髪から太陽の匂いがすると気付いたのはずっと後になってからだった。
1011あるいはずっと昔の、まだ故郷にいる時。自分をやけに慕ってくる青年がいた。黒くて癖のある髪をしていて、撫でつけても収まらないとぼやいていた。いつもは帽子に隠してしまっているその髪をマトリフは気に入っていて、よく帽子を奪っては頭を撫でていた。
その故郷で風に靡いていた薄紫の長い髪は、いつも触れられなかった。手を伸ばしても髪に届く前に叩き落とされる。さらには身体ごと吹き飛ばされて半日も立ち上がれなかった。その髪から太陽の匂いがすると気付いたのはずっと後になってからだった。
なりひさ
DOODLEマトとポップ今日ではない いつか死ぬ日がくる。だが今日ではない。
マトリフは長く生きた。並の人間より長く、己の師よりも長く生きた。
年齢で考えればいつ死んでもおかしくないほどだった。明日の朝に目覚めなかったとしても、次の瞬間に呼吸が止まったとしても、誰もが長く生きたと言うほどの年月だった。
いつか死ぬ。それは避けられない運命だ。だがしかし、それは今日ではないのだ。
海辺の洞窟はお世辞にも住み心地がいいとは言えない。穏やかな気候ではあるものの、海が荒れることもある。潮風は金属を腐食するし、身体を冷やす。そんな洞窟の奥深くの寝室の、ベッドの上に、少年が眠っていた。
少年はベッドに寝転んでだらしなく口を開けて寝ている。少年の名はポップといった。マトリフにとって最初で最後の弟子である。そのポップはいつの間にここへ来たのか、勝手に洞窟に入り込み、ベッドまで占領している。
2419マトリフは長く生きた。並の人間より長く、己の師よりも長く生きた。
年齢で考えればいつ死んでもおかしくないほどだった。明日の朝に目覚めなかったとしても、次の瞬間に呼吸が止まったとしても、誰もが長く生きたと言うほどの年月だった。
いつか死ぬ。それは避けられない運命だ。だがしかし、それは今日ではないのだ。
海辺の洞窟はお世辞にも住み心地がいいとは言えない。穏やかな気候ではあるものの、海が荒れることもある。潮風は金属を腐食するし、身体を冷やす。そんな洞窟の奥深くの寝室の、ベッドの上に、少年が眠っていた。
少年はベッドに寝転んでだらしなく口を開けて寝ている。少年の名はポップといった。マトリフにとって最初で最後の弟子である。そのポップはいつの間にここへ来たのか、勝手に洞窟に入り込み、ベッドまで占領している。