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    モンモン

    kyosato_23

    DONE9章までの展開を下地にしたソロフォルです。
    メンタル弱りまくりモンモンとモンモンに甘すぎる親友なので注意。
    モンモンの弱音を親友に聞いてもらいたい。
    ソロモンの心が摩耗しているのは一目でわかった。
    何があったのか、行動を共にしていなかったフォルネウスにはわからない。
    これまでソロモンはヴィータのか弱い心身では背負いきれないような大きな責任や戦いを潜り抜けてきた。だがどんなに頑強な物質にも永遠はない。いつかは朽ち果てる。限界が来るのだ。

    「……フォルネウス、」
    「うん」

    名を呼ばれる。許容の意志を問う色がある。許容の色を返す。
    それだけでソロモンはホッとした様子で、フォルネウスの手を引いて椅子へ座らせ、その横に自分も腰掛けた。
    座った後もソロモンは繋いだ手を離さなかったので、フォルネウスの方も手を引っ込めずそのままにさせた。フォルネウスの膝の上で二人の手がしばらくの間重なり合う。いつもより体温が低い気がした。

    「……王ってさ、しんどいな。いや、王というより……指輪を持つ者がさ」

    アスモデウスはかつて言った。自分が愛したヴィータは遥か昔のペルペトゥムの民たちだけだと。王になる為に切磋琢磨し、競い合った、多くの民たち。
    彼らはきっと自分よりも強い意志を持ってソロモン王を志したのだろう。
    ソロモンのその言葉にフォルネウスは緩く手を握 2482

    kyosato_23

    DONEソロフォルのキス話です。
    既にくっついている設定の2人。

    普段はモンモンはこういった望みは言わないと思うのですが、フォルネウスには少しわがままを言うところが見たいという気持ちで書きました。
    タイトルに受粉って入れようとしてやめました。
    「春のめばえ」



    その日のソロモンは決意を秘めた目をしていた。それでいて少し浮ついているようにも見えて、ぼんやりとした春先に芽吹く葉を想起させる。
    何を言おうとしているのだろう。フォルネウスはその思考を先読みしようとしたが、すぐに止めた。数秒後にはソロモン自身の口から答えが提示されるのだから素直にそれを待つのが早い。

    「あのさ、……」
    「うん」
    「……お前からもらいたいお返しのことなんだけど」

    相槌を打って促すと、少しの沈黙の末にソロモンの目の中の決意が強まる。それにフォルネウスも口元を綻ばせて返す。
    感謝の気持ちを込めてソロモンがフォルネウスに渡した菓子に対して、あまりに凝った作りの品だったので礼をしないのも悪いからと何がいいか先日尋ねたのだ。ソロモンは当初は謝辞だけで十分だと断ろうとしたがフォルネウスももらうばかりでは収まりが悪い。
    思えばフォルネウスはこれまでもソロモンからいくつも贈り物をもらってはいたがその返礼は主に軍団への助力ばかりで、形のある贈り物をしたことがなかった。フォルネウス自身はそういった形あるものに価値を見出さないがソロモンは恐らくそうではないし、喜んでも 2424

    rito_suzuhara

    DONEおはモン!(再掲)
    モンモンがユーチューバー的な配信する話(モブ視点)
    おはモン!(〆72 現パロ)
    ※モンモンがユーチューバーみたいな配信してる
    (ぶいちゅーばーのふしみがく参考にしました)
    ※モブOL視点

    「おはよう! みんなよく眠れたか?」
     笑顔の眩しい、黒髪の少年が私に向かって挨拶してくれている。スマホの画面越しに。少年はおはようと言っているが、私はまだ寝床の中であった。
    「今日はハムエッグにしようと思ってるんだ」
     健康的に日焼けした、十代半ばのまだあどけなさの残る男の子。それがこの配信の主−−ソロモン君だ。動画サイトで動画を配信する人はいまや掃いて捨てるほどたくさんいる。危険なところに行ったり危ないことをしたりして視聴者を増やすなんてことも行われている界隈。そのなかで彼の動画は、朝の挨拶をして、朝食を作って、食べる。それだけの、何かエンタメ的な要素があるわけでもない、ただの日常の一コマみたいな配信だっった。
     だけど、会社に行って、仕事して、疲れて何もする気が起きなくてスマホを見ていつの間にか眠って、そして朝になって、なんて毎日を繰り返している私には、彼の配信が、なんだかすごく尊いもののように見えたのだ。
    「今日のハムはいつものロースハムじ 1220