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    ライカ

    ひいらぎ

    DONEライカブWebオンリー開催おめでとうございます!

    「子カブが悪食王に助けられる話」の対になる話です
    夢魔に襲われ、トラウマの最中にいるライオスを宰相補佐になっているカブルーが助ける話です。
    ライオスの過去や、ライオスの村、ライオスとファリンの過去、夢魔などについてかなり自由に描写しておりますのでご注意ください。
    また左右差が少ない話ではありますが、ライカブのつもりでこちらの作品を書いております。
    子ライが宰相補佐を信じる話 やめて、やめろ!
     やめろぉ!

     腕の中の自分より小さな体を覆い隠す。背中に浴びせられるのは罵倒の数々だ。
    「出ていけ!」「魔女め!」「悪魔の手先っ」「消えろ!」「おぞましい!」
     ファリンが一体何をしたというのか。俺を助けるために霊術を使っただけじゃないか!俺を助けなければよかったというならまだわかる。けど彼らは、俺のことは次の村長だからと村に必要な存在のように扱うんだ。それならファリンの霊術だって村のために必要な力だったじゃないか。
     そんなことが何故か彼らにはわからない。不吉で汚らわしいとか、気持ち悪いとか、到底納得できない理由で、ファリンを追い出そうとする。

    「うあ……っ」

     ファリンを抱える腕に痛みが走った。振り返ると、振りかざされた彼らの手に石ころが握り込まれていた。
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    🍭あまき🍬

    DONEリンに家族のそれとは違う特別な感情を抱く喫煙者のアキラが、リンの恋人であるライカンに、その二つの事実を知られる話。

    喫煙者であり、リンへの歪んだ愛のあるアキラという特殊設定の大捏造話です。リンちゃんは不在ですが、ライリン前提なのでライリンです。
    全て受け止められる人向けの自己満話です。良ければ。

    誤字脱字チェックをしてません。後日やります。ご容赦。
    紫煙、朝靄に紛れ。 早朝、その日はうっすらと[[rb: 朝霧 > あさもや]]が川面を覆っていた。ライカンが右手にコーヒー、左にシティ速報を手にしてCOFF CAFE ルミナスクエア店の二階テラスに上がると、アキラがいた。彼は席につくわけでもなく、柵の上に腕を乗せて、ゆったりと体を預け川を眺めていた。その指先には紙タバコが挟まっており、赤く火の灯った先端から細くゆるりとした紫煙が立ち上る。煙は川のほうへと流れ、朝霧の中に混ざっていくようだった。
    「や、ライカンさん。偶然」ライカンに気付き挨拶するやアキラは紫煙をくゆらせた。
    「……これはプロキシ様。本当に偶然でございますね」
     アキラがふっと吐いた息に、ライカンの鼻がひくつく。キツさや重だるさはない。軽めのタバコを彼は吸っていた。ライカンはふと周囲を見回してみたが、どこにも禁煙の張り紙はなかった。
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