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    ラケル

    ゆきや

    MOURNINGポイピクテキスト投稿テストを兼ねつつ、途中まで書いてた髭バソSSを供養。
    パラケルススの怪しい薬のせいで嘘がつけなくなったバソのお話でした。
    今見直したら、1部あたりの設定だったみたい。
    レクリエーションルームで「花札」なるカードゲームをマスターに教わったのが三時間前。
     慣れないゲームとはいえ、あのあどけないマスターに海賊サーヴァントたちが次から次へと負けまくったのが二時間前。
     次こそはと再戦を誓いつつ廊下で別れようとしたその時、手を振ろうと振り返ったマスターが反対側から歩いてきたパラケルススとぶつかったのが一時間前。
     マスターに一番近い位置にいたバーソロミューがマスターと入れ替わるようにして庇い、謎の液体を頭から被って昏倒したために、その場で唯一の男手という理由でデカい図体を技術部まで担がされ、やっと分析結果が出たのが、五分前。
    「……で、早い話が?」
    「思ってることがそのまま口から出るようになっちゃったみたいだね」
     技術局特別名誉顧問は身も蓋もなく述べてからからと笑った。
    「パラケルススが言うには『嘘を見破る薬』を作ったつもりでいたらしいのだけど、狙い通りの効果は得られなかったようだね。ただ、それに類する効果はあったようだ。『嘘がつけない薬』になっちゃったみたい。彼は頭から被った際に誤って少量ほど摂取してしまったのだろう。薬によって霊基が少し書き換えられたせ 1255