ロム
ミヤシロ
DONEバーンと石山のお話。また香水のお話です。先月クロムの匂いがどうのと騒いでいましたので、つい書いてしまいます。実は現在も香水ネタでお話を考えていたり。
彼の香りは 石山タクミが不死原バーンと会う約束をしたその日、バーンは珍しく遅刻してきた。
「すまない。待たせてしまったね」
いつもは早い時間に二人とも待ち合わせ場所に到着しているか、あるいはバーンの方が早いくらいだ。石山は“珍しいな”と意外に思うものの、相手に怒りや苛立ちを覚えはしなかった。バーンはベイバトルの時間には度々遅れていたが、石山との約束の時間を破ったことは今日以外に一度もない。そもそもほんの数分の遅れであってバーンが謝るほどでもないのだ。石山は謝罪をさらりと受け入れ相手が向かいに座るのを見つめる。優美な男性の所作は美しかった。
二人はバーンがマウンテンラーメンを買収して以来定期的に顔を合わせ、互いの近況を報告し合う間柄となっている。彼等の関係は実に良好で、石山のまとう空気も彼が出せるものの中では穏やかである。彼は引退の窮地を救われたがゆえバーンに少なくない恩義を感じている。たかが数分の遅刻で文句を言う気は毛頭なかった。
3166「すまない。待たせてしまったね」
いつもは早い時間に二人とも待ち合わせ場所に到着しているか、あるいはバーンの方が早いくらいだ。石山は“珍しいな”と意外に思うものの、相手に怒りや苛立ちを覚えはしなかった。バーンはベイバトルの時間には度々遅れていたが、石山との約束の時間を破ったことは今日以外に一度もない。そもそもほんの数分の遅れであってバーンが謝るほどでもないのだ。石山は謝罪をさらりと受け入れ相手が向かいに座るのを見つめる。優美な男性の所作は美しかった。
二人はバーンがマウンテンラーメンを買収して以来定期的に顔を合わせ、互いの近況を報告し合う間柄となっている。彼等の関係は実に良好で、石山のまとう空気も彼が出せるものの中では穏やかである。彼は引退の窮地を救われたがゆえバーンに少なくない恩義を感じている。たかが数分の遅刻で文句を言う気は毛頭なかった。
置き場
PROGRESS※5/10更新【IT’s the end】のおまけ。R-18。完成したらpixivにも追加する予定です。
グリップ、ごめんね。ギャグです。
【※ボツネタ】初めてローションを触り、手を洗いにいった黒須エクス
「クロムこれすごくないっ!? お水触ったらまたぬるぬるするの! ほら!」
翌朝の話「ん〜……っ」
ねむ……。 もうあさ……?
ボクのスマホどこ? ……あ、あった。
「え、まだ7時になってないじゃん」
っていうかこれ、クロムのスマホだ。まぁ、いっか。
なんかだるい……。いつ寝たんだろう……覚えてない。
そういえばクロムは? なんだ、まだ寝てるじゃん。
「もっかい寝よ……」
クロム、あったかい……。
なんか寒いなーって思ったらクロム、今日ボクのこと“ぎゅっ”てしてない。
だから寒かったの?
「ん……?」
膝になんか当たった。クロムの手?
服のなかだ……なにこれ? グリップ?
それにしてはおっきいような……。ボクがいつも使ってるやつじゃない。
……。
――えいっ。
「うぇっ!? なにコレっ!?」
553ねむ……。 もうあさ……?
ボクのスマホどこ? ……あ、あった。
「え、まだ7時になってないじゃん」
っていうかこれ、クロムのスマホだ。まぁ、いっか。
なんかだるい……。いつ寝たんだろう……覚えてない。
そういえばクロムは? なんだ、まだ寝てるじゃん。
「もっかい寝よ……」
クロム、あったかい……。
なんか寒いなーって思ったらクロム、今日ボクのこと“ぎゅっ”てしてない。
だから寒かったの?
「ん……?」
膝になんか当たった。クロムの手?
服のなかだ……なにこれ? グリップ?
それにしてはおっきいような……。ボクがいつも使ってるやつじゃない。
……。
――えいっ。
「うぇっ!? なにコレっ!?」
ミヤシロ
DONEペンドラゴンのお話。アニメ71話の内容を含みます。お話を書くにあたって香水を購入しました。某ショップではお試し用が販売されていて便利です。
Velvet Orchid(Tom Ford)、Mojave Ghost(Byredo)、Arancia di Capri(Acqua Di Parma)
Velvet~は男性でも使えるらしい。かなり強め。クロムには甘すぎるかも。イメージ香水って難しい。
夢か現か 気がつけばクロムはベッドに寝かされていた。
瞬きをし、ぼんやりとしたまま目を開けると、記憶にない天井が翠の双眸に映る。“お目覚めですか”と声を掛けられそちらに視線を遣れば、線の細い若い男が背を向けて本を読んでいた。穏やかだが隙のない男とは面識がなくクロムは相手の名を知らない。男と会話を交わすものの彼は疲労困憊のあまり意識を保てず、すぐさま再び昏睡状態に陥った。
その後どれほどの時間が過ぎただろうか――再度憶えなき天井を見、クロムはようやく己が連れ去られたのだと理解した。
頂上決戦で倒れた彼は担架に運ばれ、本来ならばXタワーの医務室に搬入されるはずだった。だが正体不明の者の手に落ち、彼は世間的には行方不明という扱いになった。常人ならば事実を知ったならば恐慌をきたすであろう。あるいは警察に訴え出るか。しかし彼は平然とした表情でもって異常事態を受け入れ、得体の知れぬ者に対しても感情の揺らがせはしなかった。
11228瞬きをし、ぼんやりとしたまま目を開けると、記憶にない天井が翠の双眸に映る。“お目覚めですか”と声を掛けられそちらに視線を遣れば、線の細い若い男が背を向けて本を読んでいた。穏やかだが隙のない男とは面識がなくクロムは相手の名を知らない。男と会話を交わすものの彼は疲労困憊のあまり意識を保てず、すぐさま再び昏睡状態に陥った。
その後どれほどの時間が過ぎただろうか――再度憶えなき天井を見、クロムはようやく己が連れ去られたのだと理解した。
頂上決戦で倒れた彼は担架に運ばれ、本来ならばXタワーの医務室に搬入されるはずだった。だが正体不明の者の手に落ち、彼は世間的には行方不明という扱いになった。常人ならば事実を知ったならば恐慌をきたすであろう。あるいは警察に訴え出るか。しかし彼は平然とした表情でもって異常事態を受け入れ、得体の知れぬ者に対しても感情の揺らがせはしなかった。
gyunyu_150_ut
MEMO◤ 𝖢𝖺𝗅𝗅 𝗈𝖿 𝖢𝗍𝗁𝗎𝗅𝗁𝗎ブラッドレッド・インザハイツ ◢
𝗞𝗣𝗖 : 菘牟 雲仙 牛乳
┋ 𝗣𝗖 : 葦田 韻 ひろむさん
◆ 𝗘𝗡𝗗 : 両生還
──────────────── 3
はるあられ
DOODLE2025/05/01AbemaTVでゼクロムとレシラムの映画やってたんで、一周目はゼクロム、二周目レシラム、三周目に同時視聴したら違いがあって面白かった。
映画の見どころ根こそぎビクティニがかっさらっていってて、タイトルの黒と白の伝説のポケモンェ…
それはそうと、ビクティニって伝説のポケモンだったんすね…(無知) 3
麻さばカン
DOODLE【SB69】ラクガキ帳に描いた漫画の一コマ。
そのラクガキ帳は手元から失われ、保存してあったこの画像だけが残る。
内容は『出張から帰ってきたロムニキだが人型になれずミューモン体だけでどう活動するか悩んだ面々だけど、それでも進むのがシンガンだ! とりあえずラーメン食べに行こうぜ!』っていうやつでしたね。懐かしいな。
麻さばカン
PAST【フロムゲー 漫画】フィギュアについて語る漫画。
SEKIROのデフォルメフィギュアは発売延期になり、販売サイトでは発売予定日が更新されていないところもあり、発売してるのか予約なのか混乱した記憶がある。 2
ミヤシロ
DONEクロム視点で『木漏れ日に顔を埋めて』の翌日のお話です。クロムの匂いってどんな匂いなんでしょう? 謎ですね…!
コーヒーを淹れながら シエルがオレの家に泊まった翌朝、オレはコーヒーを淹れながらシエルに訊いた。
「オレの匂いってどんな匂いなんだ?」
何度か互い家に泊まり合う関係になってから、オレもシエルも相手の家に部屋着を用意している。シエルは昨日の夜が響いたのか、普段よりゆっくり起床して先程着替えを済ませたところだ。部屋から出てきたシエルは体は起きているものの頭は少しぼんやりとしている。彼は柔らかい声で挨拶しながらダイニングリームの椅子に腰かけた。
「おはようございます、クロムさん」
と微笑む彼にオレはコーヒーをついだマグカップを差し出して。シエルがふと口にしたオレの匂いついて問うた。
「ありがとうございます。……クロムさんの匂い、ですか」
2078「オレの匂いってどんな匂いなんだ?」
何度か互い家に泊まり合う関係になってから、オレもシエルも相手の家に部屋着を用意している。シエルは昨日の夜が響いたのか、普段よりゆっくり起床して先程着替えを済ませたところだ。部屋から出てきたシエルは体は起きているものの頭は少しぼんやりとしている。彼は柔らかい声で挨拶しながらダイニングリームの椅子に腰かけた。
「おはようございます、クロムさん」
と微笑む彼にオレはコーヒーをついだマグカップを差し出して。シエルがふと口にしたオレの匂いついて問うた。
「ありがとうございます。……クロムさんの匂い、ですか」
ミヤシロ
DONE77話予告から思いつきました。時系列的には「一歩ずつ前に」の後のお話です。今まで書いた中でいちばんBL要素を含みます。クロムの匂いってどんな匂いなんだ…!?
※高層マンションの描写は私的設定です。
今週金曜エクスとクロムが再会しますね。どんな展開になるのか楽しみです!
木漏れ日に顔を埋めて クロムはシエルを自宅に上げた直後、強く抱きしめた。
青年の腕に成長途中の少年の体が包まれる。抱擁し少年の髪に顔を埋め数秒、クロムは腕の力はそのままに“はっ”と我に返った。
目を瞬かせ状況を鑑みれば腕の中でシエルが固まっている。緊張のあまり体を強張らせる少年は、密着した青年の胸に自身の速い鼓動を伝えていた。
「あの……、クロムさん……」
蚊の鳴くような声で名を呼ぶ少年にクロムは目を見開く。
(オレは……何をしてるんだ?)
彼は何故己が少年を抱いているのか、自分でもわからず頭を真っ白にする。この場面に至るまでの記憶が一瞬飛んだ、その事実に気づいた彼はシエルと同様、全身を硬直させた。
話は数時間前に遡る。龍宮クロムは午前の仕事を終え、昼食を買いに駒刃寿司に立ち寄った。
9600青年の腕に成長途中の少年の体が包まれる。抱擁し少年の髪に顔を埋め数秒、クロムは腕の力はそのままに“はっ”と我に返った。
目を瞬かせ状況を鑑みれば腕の中でシエルが固まっている。緊張のあまり体を強張らせる少年は、密着した青年の胸に自身の速い鼓動を伝えていた。
「あの……、クロムさん……」
蚊の鳴くような声で名を呼ぶ少年にクロムは目を見開く。
(オレは……何をしてるんだ?)
彼は何故己が少年を抱いているのか、自分でもわからず頭を真っ白にする。この場面に至るまでの記憶が一瞬飛んだ、その事実に気づいた彼はシエルと同様、全身を硬直させた。
話は数時間前に遡る。龍宮クロムは午前の仕事を終え、昼食を買いに駒刃寿司に立ち寄った。
ミヤシロ
DONEクロムとシエルで葉桜のお話。短めのお話、以前書いた話の話題が少しだけ出ます。もしクロムが行方不明にならなかったらゾディアック戦はどうなっていたのでしょう、なんて考えます。
来年も二人で シエルとクロムが桜並木を通った4月中旬、見る者の目を喜ばせた花は既に花弁を地面に散らして久しかった。
「桜、散っちゃったッスね」
「あっという間だったな」
蕾が膨らみ、花開き、散るまでに二週間ほど掛かっただろうか。今年は開花して間もなく寒い日が続いたため、花の見頃が例年より長く続いた。二人は満開になった桜並木を何度か通り感嘆したものだ。花が咲いて散る、ただそれだけであるにもかかわらず二人は心を奪われた。
地球上に花は数多存在するが、桜は花の中でも特別なのだろうか――二人はすっかり花びらを落とした桜に残念そうに言った。
「この間来たときがいちばん見頃だったッスね。桜吹雪がちょっと怖かったッスけど」
「あのときは君が攫われるんじゃないかと思ったよ」
1193「桜、散っちゃったッスね」
「あっという間だったな」
蕾が膨らみ、花開き、散るまでに二週間ほど掛かっただろうか。今年は開花して間もなく寒い日が続いたため、花の見頃が例年より長く続いた。二人は満開になった桜並木を何度か通り感嘆したものだ。花が咲いて散る、ただそれだけであるにもかかわらず二人は心を奪われた。
地球上に花は数多存在するが、桜は花の中でも特別なのだろうか――二人はすっかり花びらを落とした桜に残念そうに言った。
「この間来たときがいちばん見頃だったッスね。桜吹雪がちょっと怖かったッスけど」
「あのときは君が攫われるんじゃないかと思ったよ」
ミヤシロ
DONE頂上決戦から一ヶ月後、クロムがペンドラゴンに居る世界のお話です。アニメでも髪飾りを再びつけましたので、こちらでも髪飾りにまつわるお話を書きました。
※作中にある「ペンホルダーの石の色は五種類」という記述は私的設定です。
新たなペンドラゴンが平和であってほしいです(切実)
一歩ずつ前に 龍宮クロムの復帰後第一戦となるタイトルマッチは、彼の圧勝をもって終わった。
頂上決戦でのバトルから一ヶ月後、彼は無事ペンドラゴンに復帰した。卒倒の際体を強打した彼は幸い後遺症もなく、休養を経てコンディションを元に戻す。彼が空白期間を置くきっかけたる決戦での振る舞いは放送事故とも呼べるものだったが、人の記憶はあっという間に薄れるもので一ヶ月後には誰も問題にしなかった。彼はチャンピオンチームのリーダーとして多忙な毎日を送っている。もっともマネージャーも専務も少しはあの日を気にしていて、スケジューリングには細心の注意を払っていた。
――クロム選手、チームクリタシアズに三連勝! 流石チャンピオン、圧倒的な実力を見せつけた!
10985頂上決戦でのバトルから一ヶ月後、彼は無事ペンドラゴンに復帰した。卒倒の際体を強打した彼は幸い後遺症もなく、休養を経てコンディションを元に戻す。彼が空白期間を置くきっかけたる決戦での振る舞いは放送事故とも呼べるものだったが、人の記憶はあっという間に薄れるもので一ヶ月後には誰も問題にしなかった。彼はチャンピオンチームのリーダーとして多忙な毎日を送っている。もっともマネージャーも専務も少しはあの日を気にしていて、スケジューリングには細心の注意を払っていた。
――クロム選手、チームクリタシアズに三連勝! 流石チャンピオン、圧倒的な実力を見せつけた!
roinaiori
MOURNINGYES NO枕で本気の枕投げ遊びしたらエクスくんが疲れてそのまま寝ちゃって下心抱えまくってたクロムくんが1人で欲解消したり寝てるエクスくんにイタズラしていいものか(いや、してはいけない)悶々する話、2枚目は文字なし ※出ない 2ぬぬ太郎
SPOILERCoC ✜はりつく✜✜VOID継続✜
-----------
◻︎KP:くろむさん
◻︎PL:magさん
◻︎PC:HO.2✜平和
◻︎PL:ぬぬ太郎
◻︎PC:HO.3✜四十万尊成
-シナリオクリア-
------------
⚠「VOID」「はりつく」のネタバレ注意。 7
ノズル
SPOILERCoC『感情標本』 作: Gnu(げんゆ)様KPC/KP:
アリス・クロイツ@音々恋 さん
PC/PL:
ミカエル・リンドブロム@自分
END Aにて通過致しました。
けつけつ継続です!!この2人とても可愛いいぞ
ハッピ〜!!!!
ミヤシロ
DONE露地ランツと龍宮クロム漫画を読んでいないのでアニメのみの情報で書いています。わずかに桜ネタで極々わずかに性的なお話です。
桜の森の 頂上決戦で疲弊し満足に体を動かせぬクロムをよそに、青年は椅子に座りただじっと本に視線を注いでいる。クロムが一旦意識を取り戻して既に二日が経つ。寝台に横たわるだけの生活に飽き、クロムは何気なく青年に向けて口にした。
「お前はいつも本を読んでいるな」
背を向ける青年が穏やかだが目は笑っていない微笑で振り返る。嫌な男だ、と、クロムは出会った当初から変わらぬ感想を胸に湧かせた。
クロムの身辺を世話する男は暇さえあれば読書している。クロムの位置からは文字を判別できないが、縦にびっしりと書かれた文章は読了にそれなりの時間と気合を要するそれに思われた。青年は本好きを通り越して活字中毒とも言えるほど読書に時間を注いでいる。何がそれほど面白いのか、余暇をトレーニングに費やすクロムには青年の嗜好が理解出来なかった。
1590「お前はいつも本を読んでいるな」
背を向ける青年が穏やかだが目は笑っていない微笑で振り返る。嫌な男だ、と、クロムは出会った当初から変わらぬ感想を胸に湧かせた。
クロムの身辺を世話する男は暇さえあれば読書している。クロムの位置からは文字を判別できないが、縦にびっしりと書かれた文章は読了にそれなりの時間と気合を要するそれに思われた。青年は本好きを通り越して活字中毒とも言えるほど読書に時間を注いでいる。何がそれほど面白いのか、余暇をトレーニングに費やすクロムには青年の嗜好が理解出来なかった。
ミヤシロ
DONEエクスが去った後のクロムで桜ネタ。やたら暗い。アニメで凄いことになっていますが、彼はこの先どうなってしまうのでしょうか?
桜の下 桜の下には死体が埋まっているという。
誰が言ったかは忘れたが、そういった話を聞いた記憶がある。おぞましい死体が在るからこそ、桜は美しく咲き乱れるのだ、と。
人は残酷な一面を持っていて――というより、人間は結局ロクな生き物ではないのだろう――そういった後ろ暗い話に惹かれる面がある。だからこそ馬鹿馬鹿しい言い伝えが流布されるのだ。オレはくだらん、と思う一方、そんな話に興味を抱いてしまう。公園の桜の下に、あるいは河川敷の桜並木の根元に。桜の在る場所に。もしかしたら死体が埋まっているのかもしれない、と。
オレはあいつの……黒須エクスのことを考える。頂上に立った途端行方をくらましたあいつは、今何処に居るのだろう。
1171誰が言ったかは忘れたが、そういった話を聞いた記憶がある。おぞましい死体が在るからこそ、桜は美しく咲き乱れるのだ、と。
人は残酷な一面を持っていて――というより、人間は結局ロクな生き物ではないのだろう――そういった後ろ暗い話に惹かれる面がある。だからこそ馬鹿馬鹿しい言い伝えが流布されるのだ。オレはくだらん、と思う一方、そんな話に興味を抱いてしまう。公園の桜の下に、あるいは河川敷の桜並木の根元に。桜の在る場所に。もしかしたら死体が埋まっているのかもしれない、と。
オレはあいつの……黒須エクスのことを考える。頂上に立った途端行方をくらましたあいつは、今何処に居るのだろう。
yanucheese
MEMOCoC《SHOTGUN KIXXING MARRIAGE》KP みなはさん
フィン・フォスター(やぬ)
エドワード・キャンベル(かろむ)
何とか両生還しました!ありがとうございます🙇♀️楽しかった!結婚💍
目隠れキャラが目を晒してるので注意⚠️笑 4