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    一気に

    yomotaka5

    DOODLEひと段落して消防士になったアロとルクと近所の子供 1

    遡らずに一気に読みたいとのことでこちらにも投函
    せっかくだから甘ったるいおまけも添えて
    エリントンのエレメンタリースクール生、ジャックは悩んでいた。
    学校の課題にて「目標にしたい働く大人」が教師から提示されていたが、いかんせん父は海外出張。
    来週までに仕上げてこい。父の帰宅を待っていては1日で取材と作文を書き込むと言う苦行を強いられることになるうえ、いまいち将来像としてピンとこない。
    むしろなぜ目標が既に働くことで大人なんだろう。とちょっと思ったりしながら、ジャックは帰路の真っ最中だった。
    そのため、ちょうどいい人物を探していた時だった。
    刈り上げの頭に、ちょっと寝癖がぴょこりとしているあの頭が、ちょっと遠くに見えた。
    「あっ。ルークじゃん。」
    「ああ、ジャック。学校帰り?」
    「そんなとこ。ルークは今日はコート着てないから、お休み?」
    「まぁね。」
    帰り道、近所の顔馴染みの、警察官の「ルーク」に目が止まった。
    ルークは国際警察にも関わらず、この近辺のひったくりやら盗難など、地域巡査かと言わんばかりの世話焼きをする青年だった。
    昔同じような国家警察の父親がいて、それに憧れて警察官になった。みたいな話もしてくれたことがある。
    いかんせん、大人なのにどこか自分に近しい彼とは、公 4894

    ▶︎古井◀︎

    DONE横書きで一気に読む用
    見えるモさんと祓えるチェのチェズモク洒落怖話
    「あ、」
     それに気付いてしまった瞬間、モクマは気付かなければよかったと心の底から後悔した。
     日の入り、夕暮れ、黄昏時――あるいはマイカでは逢魔が時、なんて呼んだりもする、そんな時間。
     モクマはとある雑居ビルの前で、別件で離れた相棒が戻ってくるのを待っていた。立ち並ぶ無数のビルが照り返す西日が妙にまぶしい。細めた目でふらふらと視線をさまよわせながら、ただ眼前の交差点を行き交う人の流れを追っていた。なんてことはない、相棒が来るまでのただの暇つぶしだ。本当に、それだけのつもりだった。
     最初に違和感を覚えたのは、横っ腹に突き刺さるような視線の濃さだった。多少ハデな風体をしていることもあって、モクマが街中でじろじろと見られること自体は珍しくもない。そんなときは大抵、その視線の主を見つけて目を合わせて、にっこり微笑んでやれば気圧されたようにその無礼者はいなくなるのだ。だからいつも通り、同じように対処しようと考えて、モクマは視線の大元を探してしまった。
     しかし今回に限っては、その行動は完全に誤りだった。探してはいけなかったのだ。そうとも知らず、モクマは送られ続けている視線と気配を手繰って周 5795