一真
Amile616
DOODLE《我讨厌的你的事情》(30p)作者:灯の本駿
图源:66@上辈子杀人这辈子搞南通
翻译、嵌字:白果啊Amile
密码
世一是永远的公主殿下(拼音首字母大写)➕凯撒洁(罗马音小写)➕99
→共16位
注:世一=41,例:世一真可爱=41zka
⚠️个人汉化⚠️
⚠️仅供同好交流参考⚠️禁止任何形式转载⚠️严禁一切二传二改及商用⚠️禁止将汉化截图到国内外所有公共平台⚠️喜欢请支持原作者⚠️ 30
@rio_danmei
PROGRESS天官晋江原作全巻ネタバレ注意。書きかけで、まだ殿下と一真のやり取りばかりですが花城と一真の話になっていきます。2万5千〜3万字くらいの予定ですが半分くらい書いたところで挫折しそうなので尻叩き兼ねて5千字ほど掲載します😭全然花城と話してくれないよ奇英少年と花城主の7日間(仮題)極細の銀糸が張り詰めているようであった。
それは大気を裂く一閃であり、烈風を巻き起こす斬撃だった。
権一真の目にすら剣戟が糸のように細く見えたのだから、常人にはきっと目に止めることもできないだろう。
これは謝憐であった。
謝憐が新設された太子殿の中庭で修練していたのだ。
奇英少年は彼を見ていた。瞬きもなく開眼し、木陰から太子を食い入るように見つめる。
このキラめかしい視線に気づかない太子殿下ではなく、熱視線を全身に浴びて彼は苦笑した。
「奇英、そんなところで見てないでこっちにおいで」
笑顔で手招きしてくれる太子殿下の元へ一真は駆けていく。
権一真は数歩で謝憐に向かっていき、そして、長い腕を振り上げた。
勢いよく振り下ろされるそれを謝憐は半身でさっと避けたが、当然に何事かとこの少年武神の顔を見た。
5404それは大気を裂く一閃であり、烈風を巻き起こす斬撃だった。
権一真の目にすら剣戟が糸のように細く見えたのだから、常人にはきっと目に止めることもできないだろう。
これは謝憐であった。
謝憐が新設された太子殿の中庭で修練していたのだ。
奇英少年は彼を見ていた。瞬きもなく開眼し、木陰から太子を食い入るように見つめる。
このキラめかしい視線に気づかない太子殿下ではなく、熱視線を全身に浴びて彼は苦笑した。
「奇英、そんなところで見てないでこっちにおいで」
笑顔で手招きしてくれる太子殿下の元へ一真は駆けていく。
権一真は数歩で謝憐に向かっていき、そして、長い腕を振り上げた。
勢いよく振り下ろされるそれを謝憐は半身でさっと避けたが、当然に何事かとこの少年武神の顔を見た。
こうや
REHABILI身内の同人賭け(書け)麻雀の負債支払いです『一真とデートすることになってお姉さんたちが全力でみよちゃんのバックアップする話』
やっぱり天国博士と千尋を書くのは楽しい
ある日の夕方。
綺麗な夕日が水平線に溶けるかどうかの時間帯。今日も一日のお勤めをこなして、自室へと足を向けていた最中、三四はふと前の方の人影に目が留まって、僅かに足を止めた。
一歩分の静止を挟んだあと、少しだけ呼吸を整えて、やがて何ともない顔でまた歩みを続ける。
ととと、と小さな歩幅で、僅かに速く。
向こうも三四の姿に気づいたようで、こちらに振り向いてくれている。
「一真さん、こんにちは。……今帰りですか?」
「ああ。呰上も戻るところだろ? 途中まで一緒に行くか」
こくり、と小さく頷く三四。
いつもの歩みと違って、三四の歩幅に合わせてゆっくり歩く一真。
彼にとってはなんとなしのことだけれど、三四にとっては嬉しいその気遣いに頬が緩みそうになる。それでもそれを表に出すのは恥ずかしいので、頑張って表情筋に意識を向けて取り繕ってはいるけれど。
4857綺麗な夕日が水平線に溶けるかどうかの時間帯。今日も一日のお勤めをこなして、自室へと足を向けていた最中、三四はふと前の方の人影に目が留まって、僅かに足を止めた。
一歩分の静止を挟んだあと、少しだけ呼吸を整えて、やがて何ともない顔でまた歩みを続ける。
ととと、と小さな歩幅で、僅かに速く。
向こうも三四の姿に気づいたようで、こちらに振り向いてくれている。
「一真さん、こんにちは。……今帰りですか?」
「ああ。呰上も戻るところだろ? 途中まで一緒に行くか」
こくり、と小さく頷く三四。
いつもの歩みと違って、三四の歩幅に合わせてゆっくり歩く一真。
彼にとってはなんとなしのことだけれど、三四にとっては嬉しいその気遣いに頬が緩みそうになる。それでもそれを表に出すのは恥ずかしいので、頑張って表情筋に意識を向けて取り繕ってはいるけれど。
こうや
TRAINING身内での賭け(書け)麻雀の負債「男子高校生がちょっと悪い事する話」
辰一ですが付き合ってはいません
未成年なのに煙草吸ってる辰巳とそれを咎める一真の話
……味は率直に言って不味いと感じている。
一番最初に手を出したときは碌に作法もわからず、不用意に吸い込んでゴホゴホとむせて苦しんだことは覚えていた。今では多少なりとも慣れてきたようで、喉を通り肺を汚す感覚だけ楽しんでいた。
苦い。舌に残る感覚はそれだけ。
下げた煙草の先には鈍い灯と、ぼろぼろと崩れていく灰。
換気扇の下で吸って、灰皿代わりのシンクに灰を零して汚していく。
(……灰、流し過ぎたら詰まるんだろうな)
ぼんやりと見下ろしながら、頭の片隅で考える。やめる気はないから、本当にただ思っただけのことだった。
「…………随分と子供っぽい悪事だな」
「今しかできない悪いコトの代表例だろ、こんなの」
煙を吐き切ったその口で笑い飛ばす。
2900一番最初に手を出したときは碌に作法もわからず、不用意に吸い込んでゴホゴホとむせて苦しんだことは覚えていた。今では多少なりとも慣れてきたようで、喉を通り肺を汚す感覚だけ楽しんでいた。
苦い。舌に残る感覚はそれだけ。
下げた煙草の先には鈍い灯と、ぼろぼろと崩れていく灰。
換気扇の下で吸って、灰皿代わりのシンクに灰を零して汚していく。
(……灰、流し過ぎたら詰まるんだろうな)
ぼんやりと見下ろしながら、頭の片隅で考える。やめる気はないから、本当にただ思っただけのことだった。
「…………随分と子供っぽい悪事だな」
「今しかできない悪いコトの代表例だろ、こんなの」
煙を吐き切ったその口で笑い飛ばす。
🌋🏔🏕🌳🍀🌱
DOODLEあるはな げんみ× y/n十陣 ■■■■玖方悠くんとHO1窪寺一真くんの色々です
先生基準で頭身揃えるとやっぱ小学生も結構大きくなるな
お誕そらりなちっちゃくなりすぎたので今後これ基準で行きます! 3
gingareina
DOODLEーBL強めー权引オンリーイベント「師兄、俺です!2」
引玉*世界レイナ / 権一真*うり / P*いしかわ
※ビジュアルはわかばさん( @wakaba1107)の权引をお借りしてコスしております(本人許可済み) 29
gingareina
DOODLEーBL薄めー权引オンリーイベント「師兄、俺です!2」
引玉*世界レイナ / 権一真*うり / P*いしかわ
※ビジュアルはわかばさん( @wakaba1107)の权引をお借りしてコスしております(本人許可済み) 28
みなせ由良
SPOILER何かぐだ子ちゃんによく絡まれるセレシェイラさん特殊軍隊カルデアの中で唯一真人間なモブ職員さん達のニュートラルっぷりがすこだったので、セレシェイラさんが普通の職員だったのが個人的にまじ嬉しい 何気に紙月以降のシナリオでしれっとムニエル氏に並ぶ顔ありモブ職員に昇格してるのも嬉しい(ゴロゴロ 2
ミツバチヤ
DONE权引オンリーおめでとうございます!突然現れる权一真とそれに翻弄される引玉が大好きです!
少し未来と過去(捏造)があります。
二次創作のゆるい視線でお楽しみください。
いつの日かどこかで運命が引き寄せる.
櫛が折れた。
「一真、お前の髪はこの櫛では目が細かすぎて扱いにくいだろう?もう少し目の荒い物を用意しよう」
遠い昔、師兄である引玉がそう言って用意してくれた黒檀の櫛。大事に使い手に馴染み角も丸くなり当時よりずっしりとした色合いになっていた。
とくに何をしたわけでもない。ただ髪を梳かそうとしていただけだったのに。
「お前の髪は癖があるから手で解して、それから櫛で、ほら、上からではなく毛先から……」
面倒を見てもらっていた頃、じぶんで朝の支度をするようになってまもなく髪の毛が結えないといけないと他の人から注意された。その時も引玉はどうすればいいのか優しく丁寧に教えてくれた。
大切に扱ってきた。
引玉が居たときも、居なくなってからも、ずっと使い続けてきた。
3772櫛が折れた。
「一真、お前の髪はこの櫛では目が細かすぎて扱いにくいだろう?もう少し目の荒い物を用意しよう」
遠い昔、師兄である引玉がそう言って用意してくれた黒檀の櫛。大事に使い手に馴染み角も丸くなり当時よりずっしりとした色合いになっていた。
とくに何をしたわけでもない。ただ髪を梳かそうとしていただけだったのに。
「お前の髪は癖があるから手で解して、それから櫛で、ほら、上からではなく毛先から……」
面倒を見てもらっていた頃、じぶんで朝の支度をするようになってまもなく髪の毛が結えないといけないと他の人から注意された。その時も引玉はどうすればいいのか優しく丁寧に教えてくれた。
大切に扱ってきた。
引玉が居たときも、居なくなってからも、ずっと使い続けてきた。
@rio_danmei
MOURNINGツイートの画像と同一内容です。一真が一真が花城(とペイ)に恋愛指南受ける話の冒頭になるはずだったけど、多分書かないので冒頭だけ供養。権引。SSメーカーで遊んでたけど字小さすぎて読めないかもなのでこちらにも。殿下編もあったんですが…無念。花怜が一真の師匠になる話:花城編「相手が望むことを死ぬほど考えて、己に実行できる最大限で応えることが愛じゃないか?」
「そうするから裴茗は好きになった人に好きになってもらえたのか?どうすればいい?」
「だからそれは自分で考えなければならないことだ。私とお前が同じ行動をしたとして同じ感想をお前の思い人が抱くわけではないからな」
「裴茗はいつも考えてうまくいったから、何人も好き合った仲の相手ができた?」
「え?ああ、まあそうだな」
「じゃあなんで今は一緒に居ないんだ?」
「なんで坊やよ。飽きるんだよ。人は」
「俺は人に飽き足りしない」
「恋情が燃え尽きてしまうと言ったほうがいいかもしれない。飽きるは確かに酷いな。適切ではないかもしれない」
裴茗は苦いような笑いをしたが、それもあっさりとしたものだ。
1136「そうするから裴茗は好きになった人に好きになってもらえたのか?どうすればいい?」
「だからそれは自分で考えなければならないことだ。私とお前が同じ行動をしたとして同じ感想をお前の思い人が抱くわけではないからな」
「裴茗はいつも考えてうまくいったから、何人も好き合った仲の相手ができた?」
「え?ああ、まあそうだな」
「じゃあなんで今は一緒に居ないんだ?」
「なんで坊やよ。飽きるんだよ。人は」
「俺は人に飽き足りしない」
「恋情が燃え尽きてしまうと言ったほうがいいかもしれない。飽きるは確かに酷いな。適切ではないかもしれない」
裴茗は苦いような笑いをしたが、それもあっさりとしたものだ。
Utakise315
MAIKINGたつのこ学パロを見てつい勢いで……宝永学園に通う同級生の十六夜と一真が書きたかっただけですが、楽しかったので気が向いたらちゃんと書きたい
無題 私立宝永大学附属学園。
近隣では数少ない大学付属の高等学校。有数の進学校ということもあり校風はかなり穏やかで、昼休みの今も生徒たちの和やかな笑い声が校舎から聴こえてくる。
まさに理想的な学園風景とも呼べるものだったが、しかし。その校舎裏では和やかさとはまるで正反対の風景が広がっていた。
――そこにあるのは数十もの黒い、大きな塊。
正確にはボロボロになって気絶している、ここらでは珍しい学ランを着た少年たちだった。学園の制服はブレザータイプなので、恐らく別の学校の生徒なのだろう。
そしてその中心には一人。汚れ一つないブレザーを羽織り、つまらなそうに周りを見下ろしている金髪の少年がいる。
間違いなく、この光景を作り出した張本人である。
3413近隣では数少ない大学付属の高等学校。有数の進学校ということもあり校風はかなり穏やかで、昼休みの今も生徒たちの和やかな笑い声が校舎から聴こえてくる。
まさに理想的な学園風景とも呼べるものだったが、しかし。その校舎裏では和やかさとはまるで正反対の風景が広がっていた。
――そこにあるのは数十もの黒い、大きな塊。
正確にはボロボロになって気絶している、ここらでは珍しい学ランを着た少年たちだった。学園の制服はブレザータイプなので、恐らく別の学校の生徒なのだろう。
そしてその中心には一人。汚れ一つないブレザーを羽織り、つまらなそうに周りを見下ろしている金髪の少年がいる。
間違いなく、この光景を作り出した張本人である。
dvlthnxg
DONE※亜双義一真が髪を切る話。※本編バレ・捏造あり
髪を切る 父に憧れていた。高潔で聡明。名刀・狩魔を振えば悪をたちまち断ち切る腕。
そんな父の背中を亜双義一真はずっと見ていた。大日本帝国の警察として悪漢を捉える姿も、少ない休みを幼い自分のために使い稽古をつけてくれていた姿も、大好きだ。
だから、大英帝国へ旅立つ、そう決まった日は誇らしい気持ちの奥底に寂しさが潜んでいた。
「一時の別れだ、一真。また会える日を楽しみにしている。達者でな」
父を笑顔で見送ったあと、一筋、大きな瞳から涙が溢れてしまって、母上に慰めてもらったのだ。
離れ離れになっても亜双義の憧れは絶えず続く。いつか狩魔を身に帯びるその日、恥じぬことのないように日の出前に起きて鍛錬を始める。稽古は刀にとどまらず、弓道、柔術も身につけた。
3539そんな父の背中を亜双義一真はずっと見ていた。大日本帝国の警察として悪漢を捉える姿も、少ない休みを幼い自分のために使い稽古をつけてくれていた姿も、大好きだ。
だから、大英帝国へ旅立つ、そう決まった日は誇らしい気持ちの奥底に寂しさが潜んでいた。
「一時の別れだ、一真。また会える日を楽しみにしている。達者でな」
父を笑顔で見送ったあと、一筋、大きな瞳から涙が溢れてしまって、母上に慰めてもらったのだ。
離れ離れになっても亜双義の憧れは絶えず続く。いつか狩魔を身に帯びるその日、恥じぬことのないように日の出前に起きて鍛錬を始める。稽古は刀にとどまらず、弓道、柔術も身につけた。
mocimarubbetc
PAST2021/12/15権一真と引玉のネタバレ含むらくがきです
古代中国のことが何にもわかっていない者がふわっとした情報から描いた衣装および小物類ですので、参考にしないでください。
@rio_danmei
DOODLE天官賜福日本語訳一巻のパラレル。鬼市に千秋じゃなくて一真が同行メンバーだったら?と言う話です。地下闘技場で一真が瞬殺されます。以前shuten(@shutenkou)さんが一巻の郎千秋の紹介文が東方武神ではなく西方武神になってますけどこれ千秋じゃなくて一真が鬼市来てても面白いですよね~!って言ってたことにメチャ触発されて書きました。
千秋じゃなくて一真が来てるのもそれはそれで見たいっていう。鬼市、鬼賭坊。
「あ、あの巻き毛!一真だ」
傍らの青玄の言葉に謝憐は彼の視線の先へ顔をむける。そこには確かに巻き毛の少年が居た。
少年はこちらに気が付くことがなく、ふっとそのまま鬼の群れの中に姿を消してしまった。
謝憐と風師は人も鬼も入り乱れるこの鬼賭坊で、共に行動するはずの西方武神・権一真と落ち合うこととなっていたのだ。
噂通りの男である一真は奔放で、なかなか合流できずにいたのだが、ようやく見つけた途端にまた見失った。風師は「どこに行った!?」と驚愕と悲痛を混ぜた声をあげて、頭を押さえていた。謝憐は軽く彼の肩を叩いて「風師大人、私は右から貴方は左から坊内を手分けして探してみましょう」と声を穏やかに声をかけた。
5978「あ、あの巻き毛!一真だ」
傍らの青玄の言葉に謝憐は彼の視線の先へ顔をむける。そこには確かに巻き毛の少年が居た。
少年はこちらに気が付くことがなく、ふっとそのまま鬼の群れの中に姿を消してしまった。
謝憐と風師は人も鬼も入り乱れるこの鬼賭坊で、共に行動するはずの西方武神・権一真と落ち合うこととなっていたのだ。
噂通りの男である一真は奔放で、なかなか合流できずにいたのだが、ようやく見つけた途端にまた見失った。風師は「どこに行った!?」と驚愕と悲痛を混ぜた声をあげて、頭を押さえていた。謝憐は軽く彼の肩を叩いて「風師大人、私は右から貴方は左から坊内を手分けして探してみましょう」と声を穏やかに声をかけた。
3k89737169
PAST2019...? 年頃に書いた亜双義一真の夢小説です亜双義一真様へ亜双義一真様へ
倫敦への御留学、おめでとうございます。何の関係もありませんはずの私も、とても誇らしい気持ちでございます。私には貴方のくださった学しかありませんから、多少の文章のおかしさや文字の書き損じは、お許しください。文字は、一真様と、一真様の貸してくださった書物でお勉強しただけなのです。少々私の思い出話に付き合っていただけますでしょうか。
貴方は私のような学もなく金もなく、みっともない格好をした女である人間を、見下すこともなく構ってくれ、更には書物ですらいくつもいくつも貸してくださいましたね。私はありがたくて気後れする心持ちがしたことだってございます。ありがたいことでした。おかげさまで、貴方への手紙をこうしてなんとか書くことができます。あの日。ええ、はっきりと覚えています。あの日私が一真様に「文字が読めないのです」と恥も知らずに申し上げた時に「ならば教えます」と、何もかもが覚束ない私に筆を持たせ書を開き教鞭を取ってくださった貴方の、なんと格好良かったことか。毎日厚かましく貴方の御家のご本の沢山ありますお部屋へ通う私を、嫌な顔一つせず迎え入れてくださったことの、なんとあたたかかったことか。すべてあの日から変わらずに私の中で温度を持ち続けています。貴方はその時私と同じくらいに背が小さく、ええ、幼い頃は女子の方が成長が早いのだそうです。貴方の方がいくつか歳が上だったと記憶していますが、私は数もうまく数えられませんで。とにかく、背の高さばかり貴方と同じで頭の中身がすっからかんであった私に文字という、とても尊いものを詰め込んでくださいました。貴方は五十音順に平仮名を教えてくださりましたので、最初に覚えた文字はやはり「あ」であり、「亜双義」の「あ」でございました。私は物覚えの悪い馬鹿頭で、習ったばかりの「あ」だとか「お」だとか「め」などを、とても識別などできない程ののたくった字でいくつもいくつも書きましたが、それを貴方は笑って「いい文字だ」とばかりおっしゃられました。私は貴方にそう褒めていただけると胸がいっぱいになり、ずうっと貴方のそばで、貴方の教えてくださるだけ文字を練習していたくなりました。「一真さま、一真さまの『あそうぎ』でございます」「ああ、良い字だ。お前は腕がいい」などと、何度も何度もあさましく、貴方のお言葉で私の中に渦巻く承認欲求を満たしては、貴方のお勉強
4057倫敦への御留学、おめでとうございます。何の関係もありませんはずの私も、とても誇らしい気持ちでございます。私には貴方のくださった学しかありませんから、多少の文章のおかしさや文字の書き損じは、お許しください。文字は、一真様と、一真様の貸してくださった書物でお勉強しただけなのです。少々私の思い出話に付き合っていただけますでしょうか。
貴方は私のような学もなく金もなく、みっともない格好をした女である人間を、見下すこともなく構ってくれ、更には書物ですらいくつもいくつも貸してくださいましたね。私はありがたくて気後れする心持ちがしたことだってございます。ありがたいことでした。おかげさまで、貴方への手紙をこうしてなんとか書くことができます。あの日。ええ、はっきりと覚えています。あの日私が一真様に「文字が読めないのです」と恥も知らずに申し上げた時に「ならば教えます」と、何もかもが覚束ない私に筆を持たせ書を開き教鞭を取ってくださった貴方の、なんと格好良かったことか。毎日厚かましく貴方の御家のご本の沢山ありますお部屋へ通う私を、嫌な顔一つせず迎え入れてくださったことの、なんとあたたかかったことか。すべてあの日から変わらずに私の中で温度を持ち続けています。貴方はその時私と同じくらいに背が小さく、ええ、幼い頃は女子の方が成長が早いのだそうです。貴方の方がいくつか歳が上だったと記憶していますが、私は数もうまく数えられませんで。とにかく、背の高さばかり貴方と同じで頭の中身がすっからかんであった私に文字という、とても尊いものを詰め込んでくださいました。貴方は五十音順に平仮名を教えてくださりましたので、最初に覚えた文字はやはり「あ」であり、「亜双義」の「あ」でございました。私は物覚えの悪い馬鹿頭で、習ったばかりの「あ」だとか「お」だとか「め」などを、とても識別などできない程ののたくった字でいくつもいくつも書きましたが、それを貴方は笑って「いい文字だ」とばかりおっしゃられました。私は貴方にそう褒めていただけると胸がいっぱいになり、ずうっと貴方のそばで、貴方の教えてくださるだけ文字を練習していたくなりました。「一真さま、一真さまの『あそうぎ』でございます」「ああ、良い字だ。お前は腕がいい」などと、何度も何度もあさましく、貴方のお言葉で私の中に渦巻く承認欲求を満たしては、貴方のお勉強
アン子
DONEPost-canon mini comic when Asougi returns to Japan inspired by the fic written by Anna.DGS2後で亜双義一真日本にお帰るの話 4
雑食ゲーマー
MAIKING※残念な兄上のせいでバロックが襲われかける(アソバロ)このあと本当にやってしまったかはご想像にお任せします。続きました。クリムトだけ見えてしまう一真くん。更に続くかは不明 6