Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    世界

    huwasao

    PROGRESSバレンタインに上げる予定だった、ライヤン前提の皇帝+双璧他の途中。pixiv連載中のたまゆら〜でライヤンEndの先のイメージですが、皆生存してて反逆も起きてないIFの世界線話として、生暖かい目で見て貰えると助かります。この先ビッテンやミュラーが出て、最後にライヤンのR18のつもりです。書けたら頑張ります。本編がまだヤンが帝国に着いてすらいないので、こちらも頑張ります。
    たまゆら〜ライヤンEnd後のバレンタインIFこんな喜びを隠さない陛下、初めて見たな。

    実に珍しい光景に、皇帝首席副官のアルツール·フォン·シュトライト中将は、暫し逡巡する。手元の紙の束を、今渡すか渡さないかである。非常に迷ったが、渡さないことには話が始まらないので、当初の予定通り、執務机に座す皇帝の前に書類を差し出した。
    いつもなら直ぐに目を通し始めるラインハルトだが、条件反射で受け取りはしたものの、全く視線が動いていないことに、シュトライトはやれやれと内心溜息を吐く。 

    「ーーー陛下。私は暫し席を外した方が良うございますか?」
    「っ!?何だ突然?」

    いや、何だと言われても。
    さも意外と見上げてくる若き皇帝だが、手に取った書類はくしゃりと悲しい音をたててるし、明らかに動揺しているのが見て取れる。
    15590

    nami730730

    DONE冷静になると書けなくなる思い、勢いで書ききったので変な所あるかもしれません…
    強火幻覚の同時空のさらに同時空の世界で、一部のセリフをお借りしました🙇‍♀️
    黄昏時の泡沫の夢広い日本庭園、テレビや教科書でしか見たことのないような趣のあるお屋敷、薄暗い室内から見える空の色は黄昏時で、地平線の黄金色から徐々に宵闇の濃い青色へとグラデーションを織り成していた。
    夏の終わりの夕方のようなまだ熱気が残る風が吹いたかと思えば、今度は秋の夕暮れのように目が眩むような西日と共にどこか物寂しい風が吹き抜ける。
    どこか、何か、説明しようのない違和感が、ここが人間の居るべき世界ではない常世と現世の狭間の世界である事を直感的に感じさせていた。



    その日、鳥月は神野悪五郎の邸宅に招かれた。招かれたと言っても半ば強引に、人さらいと間違えられてもおかしくないような状況だった。
    いつもと変わりなく西東京妖怪公園での日勤を終え、帰宅の途につこうとしていたまさにその時、神野の配下である武者髑髏達が装飾の施された立派な駕籠を担いで現れたのだ。呆気にとられた鳥月をよそにあれよあれよと駕籠に押し込められ気がつけば空の上。ともに退勤し、すぐ間近に居たはずの同僚達の慌てふためく騒がしい声がはるか下の地上から聞こえてきたが、それもだんだんと聞こえなくなっていった。
    3412