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    事故

    南に北上

    DOODLE弟が事故でも何でも、死ぬ時に兄の記憶は戻る。
    その時まで記憶は戻らない。

    弟は何度も世界線を生きていたけどどの世界でも寿命迄兄弟が揃っていることはなく、また兄の平穏もそのせいで無かった為今世の穏やかに安堵している。思い出して貰えないことは少し寂しいけどそれまでの記憶が戻り苦しむ兄は見たくない。
    どうにもなれない兄弟「そうさなぁ…」

    ドア一枚隔てた先でクラスメイトに囲まれ頭を悩ませる肉親がいる。

    「“ 前 ”に酷い別れ方しちまったから、罰なんだろうなぁと思うよ」

    なんでもないような顔で笑って言いたい事を全て丸め、嚥下して心配そうに覗き込むクラスメイトの頭を優しく撫でた。

    「その時にな、酷い言い方もしちまったから。」

    「でもだからってお前がそんなに無理する事はないじゃないか」

    ず…と短く鼻を啜った少年は多分、泣いている。
    肉親に撫でられながら俯き泣いている。

    「ね、もう諦めちゃったの…?御兄弟が“ 前 ”を思い出すこと」

    「そうだな。…今世こそ穏やかに、幸せになって欲しいから、もう思い出して欲しくないな。」

    眉を八の字に下げて水膜をきらりと輝く瞳に張る少女に困ったように笑いかけて小さく「ありがとう」と謝礼を口から転がす。
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    10scapturebook

    REHABILI現パロエルリヴァハンでリヴァイ視点
    可もなく不可もなくな仲のエルヴィンとハンジさんがルームシェアしてる事故物件の天井裏に宿無しリヴァイが住みつく話
    リヴァイの妹がミカサちゃんでエレミカ設定あり
    *毎日15分ずつ書く練習です
    設定も何も決められなかったので、継ぎ足して書いていくので前後で矛盾したり飛んだりすると思います
    まとまったら手直ししてpixivに再upする予定です
    天井裏より愛を込めて 四月一日、ついに帰る場所がなくなった。
     多少の所持金と残高もカードもあるが出来るだけ温存したい。
     身内はいるが年内の式を前提に同棲しているので、そこへ間借りする訳にもいかない。有り難い事に義弟になる男も学生時代から慕ってくれているので、そのまま同居の形で居座っても妹も安心するだろう。しかし兄の見栄がある。見栄を張って早々に家を出たが、良い歳して実家ではなく妹夫婦の新居に転がり込むなんて、例え太陽が西から昇ってもあってはならない。
     その太陽が昨日と変わらず西へと沈もうとしている。昨日アパートの契約が切れた自分は今夜からの寝床を決めかねていた。いつもより早く桜の舞う季節が来たとはいえ、星が輝く頃になると芯まで冷える。
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