五条
rinka_chan_gg
DONE現パロ夏五。社畜サラリーマンの夏油がある日見つけた喫茶店のマスターを営んでいる五条に恋をして…?というハートフルでほのぼのしたお話(当社比)の続編です。
前作をご覧になっていない方は是非そちらからどうぞ→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19005270
後ほどピクシブにておまけの話もつけて再掲します。
イベント開催おめでとうございました!
ハニーミルクの恋ー2ー■■■
夕陽が、都会の街を橙色に染め上げている。
閑散とした住宅街。どんどん幅が細くなっていく道路。利用者のいない静かな公園。
すっかり見慣れた風景を、夏油傑は今日も歩く。お気に入りの、あの店に行く為に。
チリンチリン。ガラス張りのドアを開くと入店のベルが鳴り響く。音に気付いたアルバイトの青年が「いらっしゃいませー!」と元気よく駆けてきた。夏油の顔を見るとハッとして「お疲れ様です、お好きな席どーぞ!」と一言付け加えた。彼にはすっかり顔を覚えられていることに気恥ずかしさを感じながらも、夏油は奥のテーブル席へと向かった。
少し前までは、窓際のカウンター席の方が外の景色も見られるし良いと思っていたのだが、最近はもっぱらテーブル席が夏油の定位置となっていた。その理由は単純に、ここだと店内を一望できるからだ。
4841夕陽が、都会の街を橙色に染め上げている。
閑散とした住宅街。どんどん幅が細くなっていく道路。利用者のいない静かな公園。
すっかり見慣れた風景を、夏油傑は今日も歩く。お気に入りの、あの店に行く為に。
チリンチリン。ガラス張りのドアを開くと入店のベルが鳴り響く。音に気付いたアルバイトの青年が「いらっしゃいませー!」と元気よく駆けてきた。夏油の顔を見るとハッとして「お疲れ様です、お好きな席どーぞ!」と一言付け加えた。彼にはすっかり顔を覚えられていることに気恥ずかしさを感じながらも、夏油は奥のテーブル席へと向かった。
少し前までは、窓際のカウンター席の方が外の景色も見られるし良いと思っていたのだが、最近はもっぱらテーブル席が夏油の定位置となっていた。その理由は単純に、ここだと店内を一望できるからだ。
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DOODLE5×ネームレス女主高専時代の5と婚約者な彼女の甘酸っぱい青春書きたかったので頑張った。
不器用に伝え合う「今日からお前俺の婚約者な」
幼いあの日、家族で挨拶に行って突然と言われた。
分家も分家で弱小な我が家で大した術式もない私に数百年ぶりの六眼と無下限術式の抱き合わせを持った次期当主様直々の言葉。
「なー」
「はい」
「俺任務続きだったんだけど、最近研究してるのもあって無敵状態!」
とある任務を境に悟様は最強の名に相応しい方により成られて1つ下の私は悟様が高専に行ったからと高専に入学して彼の婚約者で後輩となってる。
「ってか俺ら久しぶりに会うんじゃね?」
「1週間と2日ですね」
今年は呪霊が多い、去年起きた災害が原因なんだろう…階級関係なしに術師は任務に宛てがわれて私も同期の七海さんや灰原さんとあちらこちらと行ってる。
3356幼いあの日、家族で挨拶に行って突然と言われた。
分家も分家で弱小な我が家で大した術式もない私に数百年ぶりの六眼と無下限術式の抱き合わせを持った次期当主様直々の言葉。
「なー」
「はい」
「俺任務続きだったんだけど、最近研究してるのもあって無敵状態!」
とある任務を境に悟様は最強の名に相応しい方により成られて1つ下の私は悟様が高専に行ったからと高専に入学して彼の婚約者で後輩となってる。
「ってか俺ら久しぶりに会うんじゃね?」
「1週間と2日ですね」
今年は呪霊が多い、去年起きた災害が原因なんだろう…階級関係なしに術師は任務に宛てがわれて私も同期の七海さんや灰原さんとあちらこちらと行ってる。
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SPUR ME7/30の新刊サンプル第3話。当主×呪専の五夏、呪専唯一の1年生すぐるくんが五条家のご当主様に気に入られる話。
最終的にR18になります。
前→https://poipiku.com/532896/9042692.html
次→https://poipiku.com/532896/9061882.html
イカロスの翼 第3話 また来る、と言った言葉の通り、五条はその後定期的に高専を訪れるようになった。
初めこそ慌てて対応に走っていた教師陣も、三度目になるころにはすっかり慣れ。校内放送で夏油を呼び出し、その間応接室に一人で放置しておく、なんて、以前ではありえないような雑な対応になった。
「僕がほっといて、って言ったんだよ」
応接室の黒いソファーに、ずいぶんカジュアルなシャツとチノパンのスタイルで現れた五条は言った。一般科目の授業中に放送で呼び出され飛び込んだ応接室、五条が一人で座っていることに仰天した夏油に対する言葉である。
先生たちは、と尋ねたところ、彼はけらけらと笑った。
「まあ、別に公的に視察に来てるわけじゃないしね。ただの卒業生の母校訪問なら、こんなもんじゃない?」
6372初めこそ慌てて対応に走っていた教師陣も、三度目になるころにはすっかり慣れ。校内放送で夏油を呼び出し、その間応接室に一人で放置しておく、なんて、以前ではありえないような雑な対応になった。
「僕がほっといて、って言ったんだよ」
応接室の黒いソファーに、ずいぶんカジュアルなシャツとチノパンのスタイルで現れた五条は言った。一般科目の授業中に放送で呼び出され飛び込んだ応接室、五条が一人で座っていることに仰天した夏油に対する言葉である。
先生たちは、と尋ねたところ、彼はけらけらと笑った。
「まあ、別に公的に視察に来てるわけじゃないしね。ただの卒業生の母校訪問なら、こんなもんじゃない?」
xxshinopipipi00
SPUR ME7/30新刊サンプル。当主×呪専の五夏、呪専で唯一の1年生すぐるくんが五条家のご当主様に気に入られる話。最終的にR18になります。
次→https://poipiku.com/532896/9042692.html
サンプルでは途中まで掲載、最後にまとめて支部に掲載します。
イカロスの翼 第1話 敷地内に漂う不思議な雰囲気に夏油が気づいたのは、寮を出てすぐのことだった。
いつもなら笑顔でにこにこと見送ってくれる用務員のおじさんも、校舎へ向かって教員寮から出勤する先生たちも、どこか落ち着かない雰囲気で。いつもはもっとゆるい――もとい、動きやすい服装をしている先生たちが、みな黒いスーツに身を包んでいて。誰も彼もが心なしか緊張した面持ちで。
いったいどうしたことだろうかと、夏油は首をかしげる。
何か行事でもあるのだろうかとも思ったが、それにしては、夏油には何も連絡がない。大人にだけ関係のあることなのだろうか。
校舎内に満ちる妙な緊張感と落ち着かなさ。それを肌に感じながら、夏油は始業の五分前に、教室にたどり着く。
9315いつもなら笑顔でにこにこと見送ってくれる用務員のおじさんも、校舎へ向かって教員寮から出勤する先生たちも、どこか落ち着かない雰囲気で。いつもはもっとゆるい――もとい、動きやすい服装をしている先生たちが、みな黒いスーツに身を包んでいて。誰も彼もが心なしか緊張した面持ちで。
いったいどうしたことだろうかと、夏油は首をかしげる。
何か行事でもあるのだろうかとも思ったが、それにしては、夏油には何も連絡がない。大人にだけ関係のあることなのだろうか。
校舎内に満ちる妙な緊張感と落ち着かなさ。それを肌に感じながら、夏油は始業の五分前に、教室にたどり着く。