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    体育祭

    きもいさん

    MOURNING支部より再録。2017年の自分が元気すぎる、9月の東京のブリデに行けず悔しくて
    当時関西在住だったなるみかのフォロワーさんと2人だけでエアブリデをした時に作った本?紙の束?です。
    体育祭2のお師ジャーにたまげましたねっていう…。
    支部ではどうでもいい感想が加えられてたので省きました😇
    ブリデにエア無配/なるみか「…………あ」
    「……んぶぅ、っ、……んぁ」
     ふと思い出した事があって足を止めたら、背中に『ぽすっ』という軽い音と共に痛くはない程度の衝撃があった。
     肩越しに振り返ると、鼻を押さえたみかちゃんがほっぺを膨らませている。
    「なるちゃん~、急に足止めんとって~」
    「ごめんなさいね。あぁもう、泉ちゃんに渡してって言われてたものがあったのに。さっき渡し忘れちゃったわぁ~……」
     体育の時間の前に、更衣室に向かっている途中だった。
     体育服への着替えは、更衣室でなくても別に良い。めんどくさい人は教室で着替えたり、部室で着替えたり。とりあえずは着替えさえできたらどこでもかまわない。
     男ばかりだからぶっちゃけどうでも良いなんて皆思っていたらしいけど。今年からは女の子が、転校生ちゃんが来たので、特に隣の2―Aはそういう訳にはいかなくなったみたい。普段からそういうデリカシーを持っていないからダメなのよね。この学院の男の子達は。
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    igarashi65

    DOODLETS🐶と姫、学パロ【tklz】
    体育祭の借り物競争に出るtκちゃん
    「ィゼ、いっしょ来て!」

     とこちゃんの、少し低めの声がそう言った瞬間、わたしは一瞬なんのことか理解が追い付かなかった。目の前にとこちゃんの、わたしより大きな手が差し出されている。
     いっしょ来て。だけど、どこに?
     五月の日差しは苛烈で、だけどわたしにはその日差しが当たらない。生徒が待機するテントにいるからじゃない、とこちゃんが、わたしを日差しから遮るように立っていたから。

     とこちゃんを見ていた。借り物競争に出ると言っていたから。トラックを走るとこちゃんは一緒にいた誰よりも脚が早くて、かっこよかった。あまりにとこちゃんがキラキラしてたから、柄にもなく「とこちゃんがんばって!」なんて叫んでしまったほど。
     学年は一つ上なのになぜかわたしの隣にいた笹木さんがにやにやしていて、だけど気が付かないふりをした。どうせあとから揶揄われるんだろうって思ったけど、きらきらしたとこちゃんを見ていたら、胸の内にせりあがってくる感情が抑えられなかったから。なんの感情だったんだろう、わかんない。わかんないけど、胸がきゅう、とした。

     そのきゅうって気持ちをわたしに与えたとこちゃんが、かっこいいとこち 1254