Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    XkMhgTmnD8p6f3O

    DONEまだ付き合っていない両片思いの魚仙。
    インターハイ予選、海南との試合の数日前の2人。

    2月に出す予定だった2冊目の魚仙本に収録予定だったものです。けっこう前に書いたものなのでおかしな箇所や誤字脱字あるかもしれません‥
    天気雨のち虹(わっ‥マジかぁ‥)
    自主練習を終え体育館を出た途端に聞こえ始めた音に思わず眉を寄せた。雨だ。これから帰ろうかと思っていたタイミングになんと運の悪い。いや、地面の濡れ具合から考えればおそらくずっと前から降っていたんだろう。ボールの弾む音とバッシュが鳴らすスキーム音にかき消されていただけで。
    徐にその場にしゃがみ込み、ザァザァと雨が降っている割に明るい空を見上げた。空には薄い雲しかかかっておらず隙間から日差しも差し込んでいる、おかしな天気だ。こういうのを天気雨と言うんだったか。
    しかしどうしたものか。東京からやって来たオレは今神奈川のアパートに1人下宿をしており、家にテレビがなく天気予報を見ることがない(テレビがあったら見るのかと言われれば微妙なところだが)ため翌日の天気の情報源といえば友人やチームメイトとの世間話くらいだ。彦一と魚住さんは気を使ってわざわざ教えてくれたりもするけど。ありがたいことに。しかし昨日は今日と同じく遅くまで残って自主練習をしていて1人で下校したため、誰からも天気の話を聞くことがなかったのだ。まさか雨の予報だったなんて。頼みの綱の置き傘もこの間使って家に置いたまま。仕方がない、今日は走って帰るか。
    12350

    杜蘭―とらん―

    MAIKING現パロのひぜなんです

    大学図書館職員の南海先生と、猫の肥前くんの出会いのお話です 続くかは分からない…

    ▶南海 朝尊(なんかい ともたか)
    28歳 私大の図書館司書。 本の虫で人付き合いが悪い。
    ▶ひぜん
    ?歳 猫。食欲旺盛でじゃれて遊ぶのは好きではない


    ※フィクションです。ペット禁止の集合住宅でペットを飼ってはいけませんしまたそれを推奨する目的はありません。
    猫も雨天に夢を見る.






    ここ最近、家に居着き始めた黒猫。

    僕が仕事から帰る時間を見計らったかのようにアパートの扉の前で待っているその黒猫は、夕方頃に僕が階段を上がってくるのを見つけると足元へやってきて一つも鳴くことなく目だけで訴える。

    中に、入れろと。

    扉を開ければ家主である僕を先導するように悠然と室内へ入り、すっかりお気に入りになったらしいソファの隅を我が物顔で陣取る。寝ようとしたところで毛布をめくるとベッドの真ん中へやってきて僕のことをお構い無しに伸びて寝ることもあった。すっかり自分の家のように振る舞ってはいるし夜寝ていると枕元へ来ることもあるのだが、何故か彼は、朝には忽然と姿を消している。
    初日こそご飯を食べて満足したのだろう、飼い主の元へ帰ったのだろうと思ったが、その日もまた前日の時のように、僕が帰宅すると玄関の前に行儀よく座って彼は僕を待っていた。
    4500