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    博物館

    とらくた

    MAIKING12/24にクリスマス漫画をできたところまで展示予定だったのですが、予定を変更して🔥🎴小説の進捗を載せたいと思います。こちらは長めに展示しておきます。
    漫画がったように仕上げられず、すみません。
    展示予定だったものは25日以降に上げたいと思います!

    以前Xで呟いた博物館に🔥さんの羽織が展示されている転生現パロです。
    🔥さんは博物館学芸員で前世の記憶あり。🎴は学生で記憶がありません。
    展覧会の炎その博物館には炎がある。
    厳密には、博物館の外れに建つ鬼狩りの資料館に展示されている。

    炎は羽織の形をしていた。
    真っ白な羽織の裾には、燃え盛る炎の如き朱色の紋様があしらわれている。
    薄暗い展示室で照明を浴びたそれは、淡い光を帯びて静かに佇んでいた。
    まるで絶えず炎が爆ぜているような、力強さを内に秘めて。

    そんな羽織をガラス越しに熱心に見つめる少年の姿があった。
    竈門炭治郎。幼い頃から足繫く博物館に通い、今年17歳になる。
    6人兄弟の長男で、毎朝早くから家業のパン屋を手伝っている。しっかり者の高校生だ。
    キャプションに「炎柱の羽織」と記された展示物は、炭治郎にとって縁もゆかりもない誰かの私物らしかった。けれど、幼い頃にそれを見て以来、炭治郎の心には確かに炎が宿っている。
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    氷輪(ひょうりん)

    DONE金カ夢ark
    誕生日用に書いていたものだけど、X(旧Twitter)でのイベント知って、飛び入り参加させていただきます。
    有古くんなら、博物館や美術館に誘っても、興味なくても付き合ってくれそうだなぁ、という妄想から出来たお話です。
    有古くんと博物館へ行く話「退屈じゃない?」

    私は黙ってついてくる有古くんを振り返る。けれども有古くんは小さな声で、そんなことない、と首を振った。

    「これとか、装飾が細かくて綺麗だ。あそこにあったのも形が変わっていて面白かった」

    博物館内だからか、大きな体を折り曲げて私の耳元に顔を寄せる有古くん。ヒソヒソと話す姿は強面なのに可愛らしく見える。でも思った以上に顔が近くて、なんとなく落ち着かない。

    「あ、私はこれがいいな。なんか可愛い」

    指差したものを見た有古くんは、それから私を見て、

    「確かに……好きそうだ」

    と笑った。
    ……あ、なんかいいな。このやり取り。
    普段は、美術館や博物館には一人で行くから、こうして誰かと話しながら見て歩くのは新鮮だ。映画もそうだけど、興味のない人に一緒に来てもらうのは正直申し訳なくて。お互いに気を遣ってしまうなら、正直一人の方が気が楽だと思ってしまう。でも今回、こうしてその場で感想を言い合うのも楽しい事だと気付いた。
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