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    回想

    kasyaken

    TRAINING真→桐。
    きりゅ〜がテディベア。書きたいシーンや要素を入れたらこの回想シーンいるかあ?ってなってしまったけど考えないことにします。まじまはきりゅ〜が毛玉になっても速攻正体看破しそう。どさくさに紛れて同居に持ち込んでます。
    ブラッシングするまじま「桐生ちゃん」

    ソファに腰掛けた真島が足の間を軽く叩く。桐生は真島の右手がブラシを握っているのを認め、鼻に皺を寄せた。

    「朝やったばかりだよな」
    「んー?せやな」
    「そんなまめにしなくていい。そもそも必要ないと思うんだが」

    くまなんだし。そう、桐生は今、なんだかよくわからないが突然くまになってしまったのだった。くまといっても猛獣の熊ではなく、綿が詰まったふかふかのテディベアの方だった。


    ***


    自分でも信じられないのに、他人なんて尚更だ。俺はどうしたらいい…。茫然自失としていたとき、不思議がる声が桐生の大きくなった耳に届いた。

    「桐生ちゃんこっちにいると思たんやけどなあ?」

    桐生は咄嗟にその声のする方へ飛び出したが、自分の今の姿を思い出して足が止まった。真島は喧嘩好きでしつこくて、たまに面倒くさい。しかし、困った時には真っ先に頭に浮かぶ頼れる兄貴分なのだ。自分は桐生一馬だと主張しても、真島に胡散臭いモノを見る目で見られたら…そう思うと恐ろしかった。真島の前に出てきたものの、桐生は口を開けなかった。けれど、目を丸くした真島は「なんやオモロイことになっとるな?桐生ちゃん」と、いつものあの特徴的な笑い方をした。
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    ga0843936214415

    DONE「不仲もどき暁if」の軸
    書きながら、これが両片思いか・・・と思いました。
    本編には回想でちょろっとしか出てこなかった場面を書きました。
    オビトの内面描写を増やすとどうしても両片思いになってしまいます。困ります。
    できればⅡも書きたいと思い希望的観測でⅠとつけています。
    不仲もどき暁if おまけ過去エピソードⅠ
     カカシは今、暁のアジトから少々離れたところにあるボロ屋で一人寝込んでいた。理由は単純で、いつも通りの暗殺任務でしくじって、負傷してしまったことが原因だった。
     ターゲットは小国の忍で、カカシも暗部時代に噂を一度や二度聞いたことがあるという程度の、いわゆるそこそこの忍だった。だが、ターゲットが強敵ではないというだけで油断してへまをするようなカカシではない。どんな難易度の任務でも手は抜かないのが、カカシのモットーだった。
     しかし、その任務である一つの誤算が生じた。ターゲットの忍が、オビトに、カカシが忠誠を誓う主に、瓜二つだったのである。情けないことに、ターゲットの外見がオビトに似ているというだけでカカシは酷く動揺してしまった。動揺したカカシの雷切は数ミリ標的の心臓からずれ、結果相手からの反撃を許してしまった。
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