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    土方

    和花🌼

    DOODLEワードパレットを使ったリクエストSS

    ワードパレット3
    以下の言葉を使用しています。
    ・出店
    ・あれもこれも
    ・楽しくて
    ・おいしく感じる
    ・ついつい

    九尾狐(銀時)に拾われた烏天狗(土方)が大きくなった設定の『ふぉっくろ』で書いています。
    背後にふわっと、この設定もあります。
    蛟(水神):高杉
    化け猫:神楽
    化け狸:新八
    夏祭り(ふぉっくろ) 道の両側に並ぶ出店の眩い光が闇を照らす。近くの山車からは威勢の良いお囃子が聞こえ、声を張らなくては隣にいる相手の話し声すら聞こえない。
     出店が並ぶ参道のあちこちは、ただでさえ人でごった返しているというのに、山車で道の中央が塞がれているため、それを避けようとする人々で路上はさらに混雑する。
     カランと下駄を鳴らしながら土方が隣を見ると、人混みに疲れてきた自分とは対照的に、楽しそうに目を輝かせている銀色の狐がいた。狐と言っても、今は人型をとっているのだから、白い毛並みを彷彿とさせるのは自由に跳ねまわる髪くらいで、常であれば九本もある尻尾も今はなく、頭の上にちょこんと出ている狐耳もない。その代わりに、形の良い人の耳が左右にある。土方はその耳に唇を寄せて狐の名を呼んだ。すると、すぐに狐の腕が土方の腰に回される。
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    sakisaka_kanon

    MAIKING付き合ってる銀土で嫉妬する土方さんの話。
    自己完結して暴走していく土方さんが大好きで書き出した話です。本当は先日のイベントで無配にするつもりでしたが未だに終わってません。
    お手すきの際に見てやってください。
    (フォロワー限定にしてありましたが、思い直し誰でもにしました)
    鬼だって不安になる 女が男の耳に顔を寄せ何やら言葉を吹き込む。
     それを聞いた男が今度は女の耳に顔を寄せ、言葉を返す。
     昼間だというのに薄暗い路地裏で繰り広げられるその光景は、十人見たら十人全員が恋人の逢引だというだろう。少なくとも土方にはそう見える。まるで恋愛映画でも見せられている気分だ。その二人が知らない男女なら『真っ昼間からいちゃつきやがって』などの適当な感想で終わっただろう。正直ここかぶき町ではよく見る光景だ。目くじらを立てるようなことでもない。
     だが、今回はそうもいかなかった。両方顔見知りでしかも片方が自分の恋人なのだ。甘酸っぱい恋愛映画ではなく、ドロドロの胃もたれするような苦さの昼ドラだ。
     しかし、土方にとってこの昼ドラは今までも何度も見たことのあるものだった。恋人になる前もなった後も。いやというほど何度も……。
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