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    実質

    新月の本棚

    DOODLEあんスタホラー
    廃病院から脱出するやつ
    第一話だけ投げます

    ※注意事項(兼メモ)
    ・あんず≠原作&アニメで個性が強い(実質オリジナルキャラ)
    ・時間軸は謎(ズ! の返礼祭が終わったあたりの春休み)
    ややこしくなるからメインストーリー考慮してません。
    キャラクターの呼び名はwikiの呼称表を参照
    ・メインキャラ兼被害者は【あんず、明星スバル、氷鷹北斗、遊木真、衣更真緒、朔間凛月、鳴上嵐、影片みか】
    Still Unforgiven(サンプル)第一夜 廃病院へようこそ①                                   

      
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     1人でこんな遠くまで来るなんて、記憶している限り初めてのことではなかろうか。
     早朝から電車に揺られ、ビル群から春めいた自然に変わっていく景色に感嘆したり、どこか感傷的な気分に浸ったり。
     そんな時間を二時間以上過ごした後に、乗り継いだバスを後にしたあんずを出迎えたのは少し寂れたバス停だった。
    「……すごい……。こんな景色、初めて……」
     眠い目をこすりながらバス停に降りたあんずは、目の前に広がった光景に思わず吸い寄せられるように歩き出した。
     映画の中に入り込んだような錯覚の中、あんずは広大な自然と、そこに存在する古い茅葺の日本家屋に魅入る。
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    水月 千尋

    DOODLE参謀🎈×将校🌟。(モブ参前提)
    単話調にタイトルついてますが、実質4話目。

    まだ完結してませんが、以降の話は作成中。


    ========


    【前話】
    →https://poipiku.com/599411/10134333.html
    【すれちがいの午後】
     暖かな陽気。穏やかな風に、やわらかい日射し──。前日の肌寒さが嘘のように、今日は朝から春めいた良い天気だった。屋敷前の木々へ羽を休めに来たらしい小鳥のさえずりも、心なしか賑やかだ。
     そんな変化は窓の外だけにとどまらない。普段は日当たりが良いとはいえないこの執務室にも陽光が射し込んできていた。ささやかな恩恵程度ではあるが、窓際に飾った一輪挿しの花瓶越しの光が今座っている机の所まで届くのは初めて見る。もう少し暖かくなってきたらこの部屋のまた違う一面を見られるのかもしれないと思うと、それはそれで楽しみだ。
     一方で、机の端に積んだ要望書の量は昨日や一昨日と何ら変化はなかった。放置しているのではない。処理出来た分と同じくらいの枚数が翌朝に届く為、一向に減っていかないのだ。作業自体は一枚一枚に目を通して可否のサインをしていくだけではあるものの、その可否を決めるのに手間取る案件も当然混在していて気も抜けない。
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    しくㅤ

    MOURNING自創作ストーリー冒頭です。不穏に見せかけたド平穏モノです。ですか不穏好きなので不穏ちゃんとあります
    以下の内容が含まれておりますので苦手なものがあった場合、閲覧を控えることを強くおすすめします。

    NL/実質死ネタ/天国などの描写

    G表現含むR18表現はありません。なんならR15すらありません。NLと言っていいのか分かりませんが、何はともあれこの人と居れるだけで幸せというNLがすきです!!!!!
    ブルー・トゥー・スユー(0)電車の外の景色は、いつだって真っ白な空だった。
    どこからが雲か、どこまでが空か分からない背景と、そこら中に建てられた都会の景色。そのどれもを見渡しても、色らしい色はついていない。確かに、彩度の低い赤や青はある。あちらこちらについている信号機が機能していないというわけではない。周りの人を見渡しても、身に纏う衣装のワンポイントに色がついていたりしている。ただ、全体的に見渡してみると、ここは随分と白と黒が多い世界だなと俺は身に染みて感じる。ここは「コード240」と周りの人が勝手に名付けた、いわゆるあの世とこの世の狭間みたいな場所と言うべき世界である。だが決して死して時が経たない者がここへやって来る訳ではなく、死して時が経ちもう生まれ変わることをしないと決断した者だけが立ち入ることを許可されている場所で、天国で何かしらの活動していた者と地獄で更生した者が交わりながら暮らしていると最初に全てを司る神は教えてくださった。ちなみに名前の由来としては決して詳しくはないが、この世界で1番高い建物240mあることと、その建物が音楽の聖地となっていることから段々とその名前が定着していったらしい。
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