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    mix_skt

    MOURNING※ドラマCD「ファーストラブ」のネタバレ

    【一鶴主】
    1主ちゃんが一鶴の初恋を知る話
    彼がいくら一途な性格とはいえ20年も同じ人のこと考え続けるって相当ショックだったんだろうし今でも彼女に救いの言葉ひとつかけられなかったことをずっと心の奥底で悔やみ続けているのだろうと私は解釈しています
    ときめき状態になると1主に己の感情を晒す(=彼女と絆を深める)事を怖がるのもいつか失うのが怖いからなのかも
    未投函の懺悔 しとしと、ぽつぽつ、と書斎の窓ガラスを打ちつける雨音が醸し出す湿った空気が、まるで時間の流れさえ鈍らす錯覚をもたらすような。そんな雨の日のことだった。
     一鶴さんから頼まれて書斎で探し物をしていた時、彼がいつも座っているデスクの引き出しの奥の方に、紙の角が覗いているのが目に入った。
     何の気なしに引き出してみると、それは封蝋のなされた手紙のようで、封筒の隅に遠慮がちに書かれた「天之橋一鶴より」の文字を見れば、一鶴さんが誰かに送り損ねたものだと気づくには容易かった。

    「見つかったかい?」

     見つけたことを秘密にするか思案する間もなく聞こえてきた一鶴の声に、美奈子はハッとして振り返る。

    「あっいや、そうじゃないんですけど。これ、たまたま見つけちゃって……」
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    Renri_NED

    DONE今更ながらにバレンタインお話。
    現パロかつ大学生設定割に、卿とか言っちゃってます。
    ロイは本来一学年上ですが、一年の時に長期の停学処分を受け留年して、翌年入ってきたミッタマと同学年に。
    パパエンタールは生きておるけれど、ロイは一人暮らし。ミッタマは実家暮し。
    ざっくりそんな設定です。

    恋愛初心者ミッタマと、ミッタマにだけ甘いロイです。
    それでも大丈夫な方は、どうぞ。
    初恋の途中 バレンタインを終えたばかりの冬のある日。冬の冷たい澄んだ空気と、まだ幾許か残る午後のやわらかな日差しの中、俺とロイエンタールは校門までの石畳の並木道を二人で歩いていた。
    四限目の授業が終わり、バイトに向かう生徒やサークル活動に勤しむ生徒が行き交う道は俄に活気づき、見知った顔にも幾度となくすれ違う。
    そんな慌ただしい喧騒の中、俺が声を掛けられないのは隣にいる男のせいだろう。
    オスカー・フォン・ロイエンタール。成績優秀、眉目秀麗で名を馳せ、大学のミスターコンテストでも毎年優勝している美丈夫だ。加えて運動神経もよく、読んで字の通り貴族様でもある。
    本人は名ばかりの下級貴族だというものの、父親はこの国でもそこそこ名の知れた有名投資家で、その財産と言えばかなりのものだ。
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