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    日中

    ya_rayshan

    PROGRESS萌芽のおまけ、その②
    娘たちが寝静まった後の夫婦の会話。
    多分今日中に今まで書いた小話を纏めて支部に上げられるはず………
    夜が深まり、月がとっくに中天を過ぎた頃。
     傑は上層部のゴリ押しで入れられた任務から帰ってきた。
     疲れ切った体で自室に向かえば、そこには天使の顔が三つ。どうやらうまく仲良くなれたらしい。
     寄り添って、穏やかな寝顔を晒す三人は可愛い。例え自分のベッドを占領していても。

     少し軽くなった体でそっと浴室に移動しながら、夕方届いたメールを思い出す。

    【美々子と菜々子にクソジジイが接触した。】
    【怪我はない。けど、怖い思いはさせちまった。】
    【ごめん。】

     簡素な文面から滲む後悔を汲み取れぬ傑ではない。
     あの五条悟が、不器用ながらもきちんと双子の少女の“親”になろうと藻掻いている様を知っていれば尚更に。

     熱いシャワーを被りながら、腹の底からじわじわと湧き出てくる怒りを懸命に呑み下す。

     金と権力で肥え太るばかりの老害が、懸命に生きようとする幼子と、若者の努力を踏み躙ろうとした。
     それも自身の無二の親友、最強の半身が、人であろうと足掻いた結果をだ。

     どうにも人間味の薄かった悟が、自分以外の、それも圧倒的な弱者に対して興味を持ち、あまつさえ庇護しようと行動する成長を、傑はいつ 2537

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    DOODLEまだ全然書けてない、五と夏の立場逆転if2話目〜。明日のはほぼ予定がないから、明日中に書き上げれたらいいな。「これから沢山歩くから、抱っこするよ」

     旧◼︎◼︎村から双子を保護して一晩経った今日、午後3時過ぎになってやっと高専最寄りのバス停に着いた。双子は長距離の移動と人混みに疲れたらしく、抱っこすると言えば大人しく両手を差し出してきた。そのまま二人を抱き上げて、高専へと歩き出す。もとより戦闘の為に体は鍛えているし、呪力を補助で使えば二人抱えていても苦ではなかった。

     寝てしまった二人を起こさないようにのんびり歩きながら、昨日のことを思い出す。補助監督も居らず携帯も使えなかったから、そのままビジネスホテルに宿泊した。財布を持っていたのが不幸中の幸いだろう。今日は朝から双子の服を一式揃えて、公共交通機関を乗り継いでここまで来た。術式の応用でトばなかったのは、きっと、他の皆に会いたくないと思ってしまったから、なのだろう。今ゆっくり歩いているのだって、双子が寝ているからと言いながら、皆に会うのが憂鬱で足が重いだけだ。

     どんなに高専にたどり着きたくなくても、会いたくなくても、足は勝手に動き、高専にたどり着いた。結局自分の帰る場所はここなのだ。高専のグラウンドをゆっくりと突っ切って、教室を目 2387