旭
小栗ビュン
DONE6話中6話目。東峰旭編。海獣のバラード~その果て~腕の中にいたあたたかい体温。西谷のものとはまた違って、肌の質感も大きも何もかもが違った。俺の子どもの頃とまったく同じ顔をして、俺の顔を楽しそうに触る。まるで父親にさせてくれたような錯覚を与えてくれる。
自分の手から離れていって、本当の父親と母親の元へ戻って行ったところを見て、自分の気持ちが収まるのもまた改めて知った気がした。
あの親子には、あの親子の時の流れがあって、覚悟があって、切望した後にある幸福があった。それはたとえ人ではなくても、人であっても、誰にも重ならないオンリーワンのものでしかない。俺と西谷では得られないものだし、俺と西谷が求めるものとはまた違ったものだと勝手に感じたものだった。
生まれてきた体は、本来の機能を働かせるために生きようとする。けれど、自分を受け止めて繋いでくれる相手の体は、必ず互いの本来の機能を求め合うとも限らない。だから俺達は、惹かれあった。相手が、自分達だったからこうなった。睡眠欲も食欲も、性欲もともに満たそうとする相手だ。
8851自分の手から離れていって、本当の父親と母親の元へ戻って行ったところを見て、自分の気持ちが収まるのもまた改めて知った気がした。
あの親子には、あの親子の時の流れがあって、覚悟があって、切望した後にある幸福があった。それはたとえ人ではなくても、人であっても、誰にも重ならないオンリーワンのものでしかない。俺と西谷では得られないものだし、俺と西谷が求めるものとはまた違ったものだと勝手に感じたものだった。
生まれてきた体は、本来の機能を働かせるために生きようとする。けれど、自分を受け止めて繋いでくれる相手の体は、必ず互いの本来の機能を求め合うとも限らない。だから俺達は、惹かれあった。相手が、自分達だったからこうなった。睡眠欲も食欲も、性欲もともに満たそうとする相手だ。
gomibakopoipoi
DOODLE「是は、世界を救う戦いである!」「卑王鉄槌、旭光は反転する!光を吞め」
「約束された勝利の剣!
(エクスカリバー)
(エクスカリバー・モルガン)」
戦うアーサーとアーサー・オルタ(ポーズ練習)
しおき
DONE大人にしあず続き旭さん動きます
大人にしあず(3) 物事が動くきっかけを作るのは、他人か自分か。
心に刻まれた言葉の意味は、ほんの数日後に思い知らされることとなる。
いつもの朝。いつもの面子。
定例会議の真っ最中、内ポケットからの短い通知音に滑らせる眼。
『明日の朝、日本に帰ります』
その短いメールを目にした途端、ひゅ、と喉から音が漏れ、デスクのコーヒーを盛大に零した。
危うく濡らしかけたサンプル生地を回収し、ごめんと慌てふためき自分の上着でデスクを拭いて後輩に絶叫され。
身内にご不幸ですか、とヘルプで来てくれている女の子に心配され、そうじゃないんだと言い訳しながら、自分の手が震えていることに初めて気がつく。
「ごめ、ちょ・・・トイレ」
よろける脚で、必死にお手洗いへ駆け込みへたり込む。
5585心に刻まれた言葉の意味は、ほんの数日後に思い知らされることとなる。
いつもの朝。いつもの面子。
定例会議の真っ最中、内ポケットからの短い通知音に滑らせる眼。
『明日の朝、日本に帰ります』
その短いメールを目にした途端、ひゅ、と喉から音が漏れ、デスクのコーヒーを盛大に零した。
危うく濡らしかけたサンプル生地を回収し、ごめんと慌てふためき自分の上着でデスクを拭いて後輩に絶叫され。
身内にご不幸ですか、とヘルプで来てくれている女の子に心配され、そうじゃないんだと言い訳しながら、自分の手が震えていることに初めて気がつく。
「ごめ、ちょ・・・トイレ」
よろける脚で、必死にお手洗いへ駆け込みへたり込む。
しおき
DONE両想いなのにすれ違ったまま大人になってしまった西谷と東峰の話原作が完結したのでゆっくりじっくり進めていこうと思います
※旭さんはやっちゃんと東京で仲良し
大人にしあず(2) 自宅へ戻ったあとの習慣はいつも決めている。
窓を開け、簡単なコーヒーを入れ、私用パソコンでメールチェックする。
一通り目を通したら、軽くシャワーを浴びてベッドに入る。
一人暮らしが長くなった東峰なりの、自己管理のためのルーティンだ。
「あぁ、・・・涼しい」
窓から吹き込む風は、すっかり秋の気配に変わった。
ほどよく冷えた空気を胸いっぱい吸った後、やかんに火を入れる。
『西谷さんが好きなんでしょ』
ぼわ、と音を立てて立ち上がるガス火と共に、先ほどの言葉がよみがえる。
「・・・簡単に言わないでくれよな・・・」
人前で見せない苦々しい表情を浮かべつつ、お湯が沸くまでの間にパソコンを立ち上げるため、モニターの主電源に指を伸ばした。
3396窓を開け、簡単なコーヒーを入れ、私用パソコンでメールチェックする。
一通り目を通したら、軽くシャワーを浴びてベッドに入る。
一人暮らしが長くなった東峰なりの、自己管理のためのルーティンだ。
「あぁ、・・・涼しい」
窓から吹き込む風は、すっかり秋の気配に変わった。
ほどよく冷えた空気を胸いっぱい吸った後、やかんに火を入れる。
『西谷さんが好きなんでしょ』
ぼわ、と音を立てて立ち上がるガス火と共に、先ほどの言葉がよみがえる。
「・・・簡単に言わないでくれよな・・・」
人前で見せない苦々しい表情を浮かべつつ、お湯が沸くまでの間にパソコンを立ち上げるため、モニターの主電源に指を伸ばした。
しおき
DONE両想いなのにすれ違ったまま大人になってしまった西谷と東峰の話原作が完結したのでゆっくりじっくり進めていこうと思います
べったーに以前上げたものを加筆修正しています
※専門学校時代の捏造後輩(男女)が出ます
※旭さんの東京行った後の経歴は想像です
大人にしあず(1)フォン。
暗闇に響く、小さな通知音。
「・・・ん、ぅ」
頭上のスマホへ手を伸ばす。
午前5時36分を示したホーム画面に目がくらんで、東峰は思わず顔をしかめた。
送り主は予想が付く。通知画面をタップした瞬間、群青色とオレンジの混ざった星空が画面いっぱいに広がった。
『トルコです!』
たった6文字のメッセージと、1枚の写真。
「・・・ははっ」
エネルギーの塊のようなショートメール。
何年経っても、何も変わっていない。
未だ慣れない眼をしぱしぱさせながら、とんとん、とゆっくり文字を入力する。
『キレイだな』
即ぽこんと返る笑顔のスタンプに、ほんの僅か、鼻の奥が痛くなった。
西谷の連絡はいつも突然で、突拍子もなくて、簡潔だ。
3338暗闇に響く、小さな通知音。
「・・・ん、ぅ」
頭上のスマホへ手を伸ばす。
午前5時36分を示したホーム画面に目がくらんで、東峰は思わず顔をしかめた。
送り主は予想が付く。通知画面をタップした瞬間、群青色とオレンジの混ざった星空が画面いっぱいに広がった。
『トルコです!』
たった6文字のメッセージと、1枚の写真。
「・・・ははっ」
エネルギーの塊のようなショートメール。
何年経っても、何も変わっていない。
未だ慣れない眼をしぱしぱさせながら、とんとん、とゆっくり文字を入力する。
『キレイだな』
即ぽこんと返る笑顔のスタンプに、ほんの僅か、鼻の奥が痛くなった。
西谷の連絡はいつも突然で、突拍子もなくて、簡潔だ。
kmchi78
DONE旭郁Webオンリー「朝日のあわいに幾夜を思う」の展示作品の後日談です。こちらは郁弥の告白をきっかけに『郁弥の片思い』から両思いになる話のその後です。
郁弥が片思いしてた旭郁が両片思いになったその後の話「ずるくないか?」
いつかそんなこと言い出すんじゃないかと思ってたけど、予想よりも早かった。
「ずるいってなにが?」
本当はその先に続く言葉は分かっていたけど、旭の口から聞きたくてわざととぼけてみる。
「先に好きになった方が勝ち、みたいなやつ」
口を尖らせて不満そうな表情を浮かべているけど、僕のことを恋愛対象だと認識したのはつい最近のはずなのに、随分と横柄な態度だ。
「別に勝敗があるわけじゃないでしょ、こういうのは」
そう言いつつも僕はちょっとだけ優越感を覚えている。
旭がこれまで友達として呑気に過ごしていた間も、僕にとっては好きな人と過ごす特別な時間だったから。
楽しいことばかりじゃなかったけど、恋をしているってだけでこんなにも景色が変わるんだって驚いた。昔、猿みたいだとバカにしていたあの旭が相手なのに。
806いつかそんなこと言い出すんじゃないかと思ってたけど、予想よりも早かった。
「ずるいってなにが?」
本当はその先に続く言葉は分かっていたけど、旭の口から聞きたくてわざととぼけてみる。
「先に好きになった方が勝ち、みたいなやつ」
口を尖らせて不満そうな表情を浮かべているけど、僕のことを恋愛対象だと認識したのはつい最近のはずなのに、随分と横柄な態度だ。
「別に勝敗があるわけじゃないでしょ、こういうのは」
そう言いつつも僕はちょっとだけ優越感を覚えている。
旭がこれまで友達として呑気に過ごしていた間も、僕にとっては好きな人と過ごす特別な時間だったから。
楽しいことばかりじゃなかったけど、恋をしているってだけでこんなにも景色が変わるんだって驚いた。昔、猿みたいだとバカにしていたあの旭が相手なのに。
kmchi78
DONE旭郁Webオンリー「朝日のあわいに幾夜を思う」の展示作品の後日談です。こちらは郁弥の告白をきっかけに『両片思い』から両思いになる話のその後です。
両片思いの旭郁が両思いになったその後の話 最近、旭が甘い。
みんなといるときは今までどおりなのに、二人きりになると豹変する。フワフワとした空気をまとい、ゆるい笑みを浮かべ、眩しいものをみるかのような視線を注いでくる。
部屋でとなり合って座るときは肩を抱かれ、空いている手は指を絡めるような形で繋がれる。
気持ちを自覚しただけでこんなにも態度が変わるなんてちょっと意外だった。それにベタベタしてくる旭というのも新鮮だ。今までも顔が近いと思うことはたまにあった。でもすぐに離れていくのでそこに他意がないことは分かっていた。
「旭って甘えん坊だったんだね」
今日はとなりではなく後ろから抱きかかえられるような体勢になっている。
胸の辺りに回された腕をポンポンと叩きながらそういうと、ぎゅっと力がこもる。
897みんなといるときは今までどおりなのに、二人きりになると豹変する。フワフワとした空気をまとい、ゆるい笑みを浮かべ、眩しいものをみるかのような視線を注いでくる。
部屋でとなり合って座るときは肩を抱かれ、空いている手は指を絡めるような形で繋がれる。
気持ちを自覚しただけでこんなにも態度が変わるなんてちょっと意外だった。それにベタベタしてくる旭というのも新鮮だ。今までも顔が近いと思うことはたまにあった。でもすぐに離れていくのでそこに他意がないことは分かっていた。
「旭って甘えん坊だったんだね」
今日はとなりではなく後ろから抱きかかえられるような体勢になっている。
胸の辺りに回された腕をポンポンと叩きながらそういうと、ぎゅっと力がこもる。
ttmtrpg
DOODLE眞白くんと蒼空くん先日遊んだ時のおもろかったところ描いた!ネタバレない!
写真撮るの下手くそな蒼空くん解釈一致だし、その隣で2クリ出した眞白くん
(この下手な写真は天ケ瀬くんや旭佳くんに送ってる)
きょむ
DONE旭と郁弥、大学3年生。ふたりとも各々の大学で部長をし、個人では選抜選手権大会や国際レベルの大会に召集されたり、忙しくしているんじゃないかな、と。そういうふたりにつかの間の休息をあげたいなと思いながら描きました。 7
Ikuyakungasuki
DONE9/24 旭郁Webオンリーエアスケブ
「ハイスピ旭と郁弥くんでケーキを食べてるシーン」
メフィスト801世さん、
リクエストありがとうございました🎈
真ん中バースデーおめでとうございます🟧🟪 2
5_lego5
DONE旭郁webオンリー「朝日のあわいに幾夜を想う」開催おめでとうございます!!両片思いの旭郁漫画描きました(旭くんは無自覚)
旭くんが郁弥くん家に泊まりに来た次の日の朝の設定です。
勘違いに勘違いをする2人の様子です。
短い漫画ですが参加出来て嬉しいです! 5
kmchi78
DONE旭郁Webオンリー「朝日のあわいに幾夜を思う」の展示作品です。こちらは郁弥の告白をきっかけに『郁弥の片思い』から両思いになる話です。
※旭が不誠実にみえる描写があります。苦手な方は避けてください
きっかけはなんでもいいよ それは、ある日の帰り道だった。
最初は何人かいた集団からポツポツと人が抜けていき、最終的に俺と郁弥のふたりきりになった。他愛のない話をしながら人通りの少ない住宅街を抜け、公園へと向かう。ここをまっすぐ抜けると駅への近道になるからだ。
あと数歩で公園の出口に差しかかるというタイミングで、突然郁弥が立ち止まった。
三歩ほど先に進んでしまってから隣にいたはずの気配が消えていることに気がつき、俺も足を止めて郁弥の方を振り返る。
「好きだよ、旭のこと」
苦しそうに吐き出されたその言葉は、友達への好意を伝える言葉としてはあまりにも重々しい口調で、「俺もだぜ」なんて簡単に返事をしてはいけないと頭の片隅で警報が鳴り続けるような、そんな緊張感を孕んだ一言だった。
2782最初は何人かいた集団からポツポツと人が抜けていき、最終的に俺と郁弥のふたりきりになった。他愛のない話をしながら人通りの少ない住宅街を抜け、公園へと向かう。ここをまっすぐ抜けると駅への近道になるからだ。
あと数歩で公園の出口に差しかかるというタイミングで、突然郁弥が立ち止まった。
三歩ほど先に進んでしまってから隣にいたはずの気配が消えていることに気がつき、俺も足を止めて郁弥の方を振り返る。
「好きだよ、旭のこと」
苦しそうに吐き出されたその言葉は、友達への好意を伝える言葉としてはあまりにも重々しい口調で、「俺もだぜ」なんて簡単に返事をしてはいけないと頭の片隅で警報が鳴り続けるような、そんな緊張感を孕んだ一言だった。
kmchi78
DONE旭郁Webオンリー「朝日のあわいに幾夜を思う」の展示作品です。こちらは郁弥の告白をきっかけに『両片思い』から両思いになる話です。
無自覚だったくせにタチが悪い それは、ある日の帰り道だった。
最初は何人かいた集団からポツポツと人が抜けていき、最終的に俺と郁弥のふたりきりになった。他愛のない話をしながら人通りの少ない住宅街を抜け、公園へと向かう。ここをまっすぐ抜けると駅への近道になるからだ。
あと数歩で公園の出口に差しかかるというタイミングで、突然郁弥が立ち止まった。
三歩ほど先に進んでしまってから隣にいたはずの気配が消えていることに気がつき、俺も足を止めて郁弥の方を振り返る。
「好きだよ、旭のこと」
苦しそうに吐き出されたその言葉は、友達への好意を伝える言葉としてはあまりにも重々しい口調で、「俺もだぜ」なんて簡単に返事をしてはいけないと頭の片隅で警報が鳴り続けるような、そんな緊張感を孕んだ一言だった。
1600最初は何人かいた集団からポツポツと人が抜けていき、最終的に俺と郁弥のふたりきりになった。他愛のない話をしながら人通りの少ない住宅街を抜け、公園へと向かう。ここをまっすぐ抜けると駅への近道になるからだ。
あと数歩で公園の出口に差しかかるというタイミングで、突然郁弥が立ち止まった。
三歩ほど先に進んでしまってから隣にいたはずの気配が消えていることに気がつき、俺も足を止めて郁弥の方を振り返る。
「好きだよ、旭のこと」
苦しそうに吐き出されたその言葉は、友達への好意を伝える言葉としてはあまりにも重々しい口調で、「俺もだぜ」なんて簡単に返事をしてはいけないと頭の片隅で警報が鳴り続けるような、そんな緊張感を孕んだ一言だった。
KANIUWA
INFOCoC【 NOBODY*2 】
KP - 相生さん
HO1 - かにみそ / 真汐 暁
HO2 - ぱろしさん / 桃莉 夾
HO3 - 旭七さん / 小鷹 隼紲
HO4 - しまさん / 朱鳥 篠
ㅤ
◣ END A-1 全生還 ◥
ㅤ
ウワーーーーッッッ‼️💥💥🤯 NOBODY*2⁉️⁉️
全員抱きしめて離さないからね……ハグ………… 4
Ikuyakungasuki
DONE𓂃 𓈒𓏸 𓋜 . *旭郁Webオンリー(9/24)で展示していたイラストです
1:旭郁graduation!
2:旭郁wedding!
3:サークルカット
4:アクキー画像サンプル 5
iyoiyoku_game
DONE身内オンリー参加作品うちよそキス部屋4ページ よっつめ
~イ旭の場合~
アンサーを参考にしたつもりがそうではないのでは? と描いた後でめちゃくちゃ思いました。まあ、雰囲気をね…。 5