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    校則

    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE学パロ?
    必ずどこかしらの部活に入らなければならない系の校則で、サボれそうだからという理由でびじゅつぶを選ぶ傭と一般部員(?)のリ。
    サボり目的で入った部活だが、最初くらいは一度部室を見ておいても良い。そう思って開いたのは、美術室の扉だ。そこに居たのは、大きな画板に向き合う細い背中だった。画板が美しい絵画なのは歴然として、その部員の姿含めて、作品かと思った光景だった。だもんで。「新入部員の方ですか?」その作品から声がかかって、一拍反応が遅れた。「あ…ああ」部員は筆を止めることも、それどころか振り向く気配も無く続けた。「見たところ、美術部への関心では無く、サボり目的ですね」こちらをちらとも見てないくせに。その言葉の通りで、何も返せなかった。不思議な印象の部員だった。「まあでも何か描いてみては?」せっかくですし。部員が慣れた様子で絵を描く用意をする。その時初めて立ち上がった相手は、描いて居る画板がとても大きなものであるにもかかわらず、その部員自身も随分背が高かった。「さ、どうぞ」準備を終えて仕舞えば、やはり部員は自分の絵に向きながら、お座なりに言った。ただその仕草だけは、舞台の上にこちらを手招くように爪の先迄動かすものだから、やっぱり作品のようだった。惹かれ導かれて、部員の隣に置かれた、まだ真っ白な画板に体を向けて座る。だが顔は部員の方を見た儘だった。画板を埋める
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