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    森林

    アロマきかく

    DOODLEこの物語にハッピーエンドは存在しない。

    先に4000字以上削り出しておいてまだ10万字制限ギリギリで戦うならもう別のとこ投げろよ!とは思う。でももう投げちゃったものは仕方ない。

    『木陰』・『月明かり』に続く、蛇足も蛇足。
    森林浴の約束見て勢いで書いて、それの補足であり蛇足。
    そして陰ながらDay49の応援。気が早い?

    この世界にハッピーエンドは存在しない。
    知らないからこそ目指そうと思える。
    夏の日差しに、ふたり『僕の話からしましょうか。たぶん、ダフネさんの話よりはずっと早く終わると思いますし』
     エックスが自らを落ち着かせるように深呼吸をしようとして、さっと悲哀を帯びた顔色になる。どうしたんだ。
     目を伏せ、視線を逸らすエックス。小さく肩を震わせながら胸に右手をあててシャツを握りしめ、じっと数秒。
     少し顔を上げ、話し始める。

    『僕は……皆さんを置いて、無責任に逃げ出してしまった、管理人失格な……ただのXなんです』
    『おい、そこからなのかよ。どうしようもなかったんだ、あんたのせいじゃない。そこらへんも含めて、色々話すからさ』
     すぐ終わりますから、”色々”はそのあとで。
     口を動かさずにエックスが遮る。直後、はっとなって口に左手を添えた。まだ口を動かさずに”声”が出せることに慣れていないんだろう。それでも、せめて口を動かして喋りたい。せめて人としての活動を忘れずにいたい。そんな意思が見て取れる。
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    コノツキナナセ

    DONEウェズンとアダーラのシリーズ2話目『揺るぎなき力』
    ……だけど今回はアダーラは出てきません。
    主人公とウェズンが出会う話。かなり捏造な話。
    時間軸でいうとリベリオン森林とセレーネ杜の間あたり。
    ストーリーが完全にうろ覚えだから間違ってたら目をつぶってください。
    2.揺るぎなき力 たまたま今日はみんなが忙しい日だった。サルガスもアルゴルもプロキオンも、みんなそれぞれやることがあるらしい。最近ずっと忙しかったし、たまにはそんな日があってもいいかな、なんて思っていた。
     あの日からメイサさんの姿をあまり見かけない。見かけても視線すら合わせてもらえない日々が続いていた。――リゲルさんにあんなことがあったあとだから無理もないけれど……。
     なんとなくボクはミッドガルドのなかを歩いていた。時間を潰す術が他に見当たらなかったからだ。部屋に籠っていても苦しいだけだし、それなら散歩していた方がマシだ。
     でも外は外でやっぱり良い気はしない。ボクを見てヒソヒソと話をする人々が視界の端に映る。でもボクは見て見ぬふりをするしかない。関わったって良いことは起こらないし、ボクにはボクを理解してくれる人がいるから。あの赤いアームを振り回して嬉々として笑うサルガスが脳裏に浮かんで、少し心が軽くなった。
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