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    L_tw_sl

    MOURNING緊縛師のエミヤさんが最終的に槍に縛られる槍弓(タイトル)を読みたくて書きはじめてみたら、それで満たされてしまった導入部。弓が和服着てモブ女を吊るだけ。槍は存在の匂わせすらありません。
    自分に縛られて徐々に蕩けてゆく女を見て、自分が縛られたい欲や羨ましさを押し殺して禁欲的に振る舞うエミヤさん良いな〜って…そのあたりは書かれてませんが。
     光量を落とした白熱灯の下、体を折り畳むように女が座している。緋襦袢に白い半襟。裾から覗く足首が酷くなまめかしい。俯いた貌は幼さを残しながらも美しく整い、不安と、隠しきれない期待の色を浮かべている。
     毎度どこで見つけてくるやら、佳い表情をする女だ。思うと同時に背後でシャッター音が響き、まさにその面がファインダーに切り取られたことを知る。
     エミヤは自身の着物の裾が女の視界に入るよう、わざと正面を横切って背後に回った。暗色の紬は、養父が舞台用に仕立てて愛用していた品物だ。今ここにスポットライトはなく、観客もいないが、受け手に与える印象を思えば必要な演出だと割り切って身につけている。
     所在無げに床に置かれていた手頸をとる。ぴく、と小さく揺れた薄い肩を、反対の手の指先でそっとおさえる。触れあう場所の面積が極力小さくなるように、そっと。怯えさせてはいけない。だが安心させすぎてもいけない。初めてこの手技を受ける、その意味を殺してはならない。
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    sikabaneruirui

    DONE推しイメージパラコードブレスレットでぎだ!
    ゆるキャンでパラコードブレスレット紹介されてたの見て作りたくなっちゃってェ
    海外ではわりかしメジャーな手芸ジャンルなのか、レクチャー動画がたっくさんあってド素人はたいへん助かりました。編み込みガタガタだけどまぁ手前味噌愛着フィルター

    ☆各自己満足ポイント☆
    陸奥守吉行・紺に白パラコードのステッチで袴の波模様(または頭から背中へ流れる竜の背中のようにも)、中心に通したダイヤ模様の青いパラコードは青海波イメージ。すごくきれいな色でキラキラしててすき
    同田貫正国・Dragon`s teethという編み方が刀の柄っぽかったので、そのもののイメージで極力シンプルに。(瞳のイメージで金色を少しだけ差してる)規則正しくぎゅっと詰まった編み方だからか、厚みも凹凸もほどよく、着けていてなんだかとても「守られてる」感がある
    御手杵・一番デザインと色味に悩んだ。大身槍なので二重の平編み(キングコブラ編み)でほかの子より幅広に。腰ベルトをイメージした黒と金。ラインが真ん中を貫くデザインはどうしても入れたかった
    にっかり青江・緑と金を合わせて結んだ叶結びで胸のブローチ。水とか、揺れる柳の葉とか、そんなかんじで流れるようなイメージの編み方に(celtic barという編み方らしい)
    編み終わりに緑のパラコードを長く残してポニーテールを表現してみたのがお気に入り

    細い紐で編むミサンガとかよりも工程が少なく比較的短時間で編めるので、みんな軽率に推し概念パラコード編めばいいと思った
    推しポケモンのイメージとかでも良さそうよね…
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    L_tw_sl

    DONE夜の自由時間て貴重だよね、という槍弓。
    元ツイと、それをこねこねしたのが↓で、そこにちょっと付け足しました。まだヤりはじめてねーので全年齢だよ😉
    https://x.com/L_tw_sl/status/1811065736485556625
     ランサーが帰宅したのは、食事も入浴も、歯磨きまですっかり終えてしまって、いよいよもう寝てしまおうという頃だった。
     玄関ドアの開く音を耳ざとく拾ったセタンタが、ピクンと顎を跳ね上げリビングを飛び出す。アーチャーはその獣めいたしぐさに笑いを堪えながら、セタンタを追って一緒にランサーを出迎えた。
     はしゃぐ息子に纏わりつかれ、苦労しながら靴を脱ぐランサーから、鞄と土産らしき紙袋を受け取ってやる。ランサーはひょいとセタンタを抱き上げてしまうと、疲れを感じさせない軽い足取りで廊下を進んだ。
    「いい子にしてたか?」
    「うん」
    「アーチャー怒らせてねぇか?」
    「うん」
    「……なんだ、ずいぶん眠そうだな」
     時刻はようやく夕方から夜へ移ろうという頃だが、それにしては問いかけに返る声がぼやけていると気付いたらしい。ランサーがセタンタを抱えなおし、彼の幼少期にそっくりな顔をのぞきこむ。するとセタンタは小さくあくびをしながら、やはり眠気の滲む声で答えた。
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