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    機関

    Souka_R9

    CAN’T MAKE未来機関if・年齢捏造(成人済)・捏造多めの多分義手アイ(要素ないです)狛日(狛)です。狛枝が風邪ひいて日向クンが看病します。「あー……風邪、だな。」

    ピピピ、と警告を鳴らす赤外線式の体温計と、
    いかにも風邪をひいていますっていうようなボクをしかめっ面で交互に睨みながら日向クンはそう言った。

    身体中に鉛でも流し込まれたのかと錯覚するほどの倦怠感に治まらない鼻水に頭痛。
    めまいも酷く、立っているだけでもフラフラするしなんなら今すぐ目の前の日向クンの胸にダイブする勢いだ。

    ただの風邪じゃない、随分と悪化してしまった風邪だと言うことは誰の目にも明らかだ。

    「ズビッ……ひいてないよ……ボクはほら!この通り元気だよ」

    それなのにボクが風邪だと認めない理由、

    それにはとある事情がある。


    丁度先週頃だろうか。
    あれは仕事が一段落した祝いに、とボクと日向クン、左右田クンとかとボク達の家で呑んでいて……
    そのあとの事だ。


    「……おい、……!!……きろって……!」

    「ん……あと5分……」


    暖かいコタツの温もりとほろ酔い気分の幸福感に包まれる中、ボクは微睡む視界を渋々と開けた。

    部屋のLEDが眩しくって、それから遠ざかるように寝返りをうった。
    これまで床……というかコタツで寝ていたせいか、身体中が 2656