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    決戦

    akanekokinoko

    涂鸦いただいたコメントに刺激されて浮かんだ風景を文章にしてみたもの。
    何気ない日常の一コマ。




    最後の一行、決戦前の時間軸だと思って読むと、少し違った見方ができるかもしれません。
     ちり、と小さな音がした。
    その音に促されるように目を開けば、ちらちらと踊るように揺れる梢が見える。
     休憩がてら心地良い木陰で寝転んでいたら、そのまま眠ってしまったらしい。暖かい陽気、心地よい風。絶好の昼寝日和なのだから仕方ない。
    ざあっと音がして、木の葉が数枚飛んでいく。
    少し風が出てきたようだ。先程の小さな音は、幹に立てかけておいた儀礼剣の紐の色石が立てた音だったのだろう。
    「スレイ?」
    風のようにそっと呼ばれ、スレイは声の主を見上げて微笑んだ。
    「あ、おはよ、ミクリオ」
    「おはようって、昼寝してたのに」
     呆れたように言って、ミクリオは立ち上がる。
    華奢な手が差し出され、その手を握って立ち上がれば、ミクリオがくすりと笑って手を伸べた。
    「髪。葉っぱがついてる」
    「え、うそ、どこ?」
    「じっとして」
    細い指が耳を掠め、髪に絡まった葉を掬う。ミクリオはそれをくるりと一度指で回して、柔らかく吹いた風に手を離した。
     ふわり、と舞った葉と揺れた浅葱色の服、木漏れ日を受けてきらきらと輝く銀青色の髪。
    現実離れした美しさ。それはまるで――青い青い空に、溶けて行こうとしているように思えて。
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    甘味。/konpeito

    训练本日の800文字チャレンジ
    クロリン/Ⅳ決戦前夜ミシュラムにて
    星降る夜にキスをして
    「マキアス、無事に戻れたかな」
     先に失礼すると去っていった背中を思い出し、リィンは眉を曇らせた。
    「どうだろうな、かなり酔ってたからな。お前もあんま飲みすぎるなよ」
    「分かっている」
     最初は困った様子を見せていたクロウが途中からからかうような口振りになり、つっけんどんな返事をしてしまう。からから笑う彼を横目に、ため息をついた。
     そうしていくらか酒を飲み交わした頃、そろそろお開きにしようとホテルへ向かっていた時だった。
    「少し、酔い醒ましに歩かねえか」
     そう言ったクロウに連れられてやってきたレイクビーチはすっかり静まり返っていた。窓から見上げた、星の数ほど空に浮かんでいたスカイランタンはなく、花火さえ上がっていない。
     ただ、寄せては返す波の音だけが辺りに響き渡っていた。
    「ほれ、リィンの分」
     こよりを差し出され、思わず受け取ったリィンは暗闇のなかでそれをじっと見つめた。
    「手持ち花火、にしては細くないか」
    「これは線香花火。ま、試しにやってみな」
     クロウの手で先端に火をつけられたそれは、派手なものではないが、粘り強く火花を散らしている。柔らかな炎に浮かび上がったクロウの輪郭 822