司、本当に頼んだからね　暑い。ただひたすらに暑い。
　太陽の光が直接当たり、肌がジリジリと焼かれている。日焼け止めを塗ってはいるが、こうも日差しが強いと意味を成していないのではないかと思ってしまう。

「もう駄目だ……」

　流れてきた汗をハンカチで拭う。しかし、すでに多量の汗を吸っているハンカチはびしょ濡れで、こちらもあまり意味を成していない。これからは替えの分も鞄に入れておくようにしよう。と、考えたところで、オレは鞄の中にあるものを入れておいたことを思い出した。

「あったぞ！」

　手にしたのは、小型扇風機。今朝、咲希からもらったものだ。可愛らしいピンク色をしたそれは、小型ながらも涼しさを提供してくれるらしい。この暑さでどこまで効くのか分からないが、試しにスイッチを入れてみる。

「魏無羨、女体事件」 初夏。
じんわりと汗ばむのを感じながら魏無羨は、雲深不知処の麓周辺をぶらついていた。藍忘機が仕事だった為、暇潰しをしていたのだ。荷車がやっと通れそうな道をすたすたと歩いていると、前から人がやってきた。
その人は鼠色の外套を纏い、頬がこけているのが見え、痩せぼそっているような印象を受けた。魏無羨が危うい気配を感じながらも、その人に道を譲ろうとした時だ。
「あっ、すみません……」
「おっと……」
なんと外套を着た者は、魏無羨の前を通った瞬間、身体がふらつき彼にぶつかってしまったのだ。魏無羨はすぐに反応し、身体を支えてやった。
「怪我はないか？ 行き先は？ 案内するよ」
「親切にありがとうございます。大丈夫です」

アホすぎる犯人美術館にある５０億の価値があるダイヤモンドが無くなり、３人の従業員が疑われた。
刑事「皆さんはどこにいました？」
Ａ氏「私はお客様の案内のため受付にいました」
B氏「俺はダイヤモンドがある部屋の隣りにいました」
C氏「俺は犯人じゃない！！！！」
刑事「ちゃんとどこにいたか言ってください」
C氏「俺はダイヤモンドがない別エリアにいた！！！！！だから違う！！！！」
B氏「え、お前俺と一緒にいただろ」
ポロッ
C氏のポケットからダイヤモンドが落ちた
C氏「これは別のところから盗んだので」
C氏「………あ」
ピーポーピーポー