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    犯罪

    IKEA__dog

    DONEドラマCD「ヴィンウェイより愛を込めて」のネタバレ及びストーリーの捏造が含まれています。大きな犯罪事件の解決で過労しているルークが不眠症で、誰かに助けてもらうという話です。M2のことも少し出てきます。何でも許せる方向けです。
    Blue hour身の毛がよだつほどの肌寒い空気に、男は体を震わせながら目を開けた。何だか明るいと思ったらブラインドの隙間から眩しい日差しが差し込んでいて、ブラインドが元の機能を果たしてない状態で窓にぶら下がっているだけだった。ソファにうずくまって寝たせいか体中の関節も悲鳴を上げていた。痺れる膝を揉んでいたルーク・ウィリアムズは顔を上げて時計に目をやった。時針が5と6の間を指していた。2時間も寝たのか。二度寝するにはあまりにも明るかった。光に慣れた目は閉じる気配がなかった。


    備品のグレー色ブランケットを畳んで休憩室のソファの上に置いたルークは、ふらふらとトイレの中に入り込み顔を洗った。疲労を洗い流すためにわざと冷たい水にした。しかし綺麗になるどころか頬骨まで降りてきたクマはさらに濃くなるだけだった。なぜ疲労は水溶性ではないのか。鏡を見ていたルークは顎に汚く生えてきた髭が目障りだったのか目を細くした。この状態で髭を剃ると顎まで何グラムか剃ってしまうのではないか。無駄な想像力が後を続く前にさっさとトイレから抜け出した。
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    すすき

    DOODLE囚人のブラッドリーと刑事のカイン♀のブラカイ♀
    よくわからん現パロっぽい話
    カインが警察官だけどパラロイじゃないです。
    よくある感じの、捜査のために犯罪者に協力を求める警察みたいな図式。
    こういうのって浪漫じゃん……???
    一回やってみたかったんよ……
    扉を開いて中に入る。意外に普通なんだな、とカインはそう思ってしまった。
    相手の希望に沿って設けられた面会場所は、小さな会議室のようだった。ブラインドのかかる窓からは、外からの太陽の光が差し込んでいる。白い壁にストライプ模様が出来上がっていた。
    飾り気のない机と、パイプ椅子が二脚。部屋にある物はそれだけだった。それでも殺風景に見えないのは、目の前に座る男のせいだろう。
    ブラッドリー・ベイン。
    世紀の大悪党とも言われた犯罪者。顔の傷はある犯罪シンジケートを一人で潰した時に負ったものだとか、さる国の国宝をも盗んでみせただとか。本当か嘘か分からない噂はよく耳にするが、今重要なのはそんな不確かなものじゃない。
    警察を長年出し抜いて逃げおおせていたその頭脳と、裏の事なら知らぬものはないと言うその情報網。男と持つその力を、正義の為に使って貰わなくてはならなかった。
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    IB6G2_kabe

    DONE【モブブラ】過去ワンライ参加作そのまま(全年齢)
    第11回 「束縛」
    ※ブの外見年齢がまだ止まっていない若い頃の話。大捏造、暴力・犯罪表現アリ
    第11回 「束縛」 捕まった後に男はこう言った。彼を一目見て、衝動がむくりと首をもたげた。抑えきれなかったんだ、と。
    男の処遇をブラッドリーは知らない。ただ、魔法使いだって条件さえ揃えば人間に負けることもあるのだと学んだ。それだけだ。

    ぞわりと肌が泡立って、ブラッドリーは反射的に首元に手を伸ばした。
    まただ。ここ数日、外出するたびに肌をじっとりと舐められているような不快な視線を感じていた。立ち止まってきょろきょろと眺めても、姿が特定できないのもまた同じ。このあたりは長い間親父の縄張り下にあるが遂に狙うやつが出てきたということだろうか。親父を石にする材料を探ってやがる?
    否、と自分でそれを否定する。仮に俺なんかを人質に取る策を講じるような魔法使いが動いているなら親父が知らないはずがないだろう。北の国は魔法使いに頼って生きる人間も多い。このあたりでは面倒を見てやる代わりに、見知らぬ人物を見かけたらずぐさま子分たちが親父に報せにいくこともその対価のひとつだった。
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