Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    犯罪

    すすき

    DOODLE囚人のブラッドリーと刑事のカイン♀のブラカイ♀
    よくわからん現パロっぽい話
    カインが警察官だけどパラロイじゃないです。
    よくある感じの、捜査のために犯罪者に協力を求める警察みたいな図式。
    こういうのって浪漫じゃん……???
    一回やってみたかったんよ……
    扉を開いて中に入る。意外に普通なんだな、とカインはそう思ってしまった。
    相手の希望に沿って設けられた面会場所は、小さな会議室のようだった。ブラインドのかかる窓からは、外からの太陽の光が差し込んでいる。白い壁にストライプ模様が出来上がっていた。
    飾り気のない机と、パイプ椅子が二脚。部屋にある物はそれだけだった。それでも殺風景に見えないのは、目の前に座る男のせいだろう。
    ブラッドリー・ベイン。
    世紀の大悪党とも言われた犯罪者。顔の傷はある犯罪シンジケートを一人で潰した時に負ったものだとか、さる国の国宝をも盗んでみせただとか。本当か嘘か分からない噂はよく耳にするが、今重要なのはそんな不確かなものじゃない。
    警察を長年出し抜いて逃げおおせていたその頭脳と、裏の事なら知らぬものはないと言うその情報網。男と持つその力を、正義の為に使って貰わなくてはならなかった。
    1863

    IB6G2_kabe

    DONE【モブブラ】過去ワンライ参加作そのまま(全年齢)
    第11回 「束縛」
    ※ブの外見年齢がまだ止まっていない若い頃の話。大捏造、暴力・犯罪表現アリ
    第11回 「束縛」 捕まった後に男はこう言った。彼を一目見て、衝動がむくりと首をもたげた。抑えきれなかったんだ、と。
    男の処遇をブラッドリーは知らない。ただ、魔法使いだって条件さえ揃えば人間に負けることもあるのだと学んだ。それだけだ。

    ぞわりと肌が泡立って、ブラッドリーは反射的に首元に手を伸ばした。
    まただ。ここ数日、外出するたびに肌をじっとりと舐められているような不快な視線を感じていた。立ち止まってきょろきょろと眺めても、姿が特定できないのもまた同じ。このあたりは長い間親父の縄張り下にあるが遂に狙うやつが出てきたということだろうか。親父を石にする材料を探ってやがる?
    否、と自分でそれを否定する。仮に俺なんかを人質に取る策を講じるような魔法使いが動いているなら親父が知らないはずがないだろう。北の国は魔法使いに頼って生きる人間も多い。このあたりでは面倒を見てやる代わりに、見知らぬ人物を見かけたらずぐさま子分たちが親父に報せにいくこともその対価のひとつだった。
    1327

    _n_y_g_t

    DONE前に書いた、℡さんの絵から派生した妄想の完全版。それなりに長いし、なんでも許せる方向けです!

    沖縄に行って龍に会う話とかも書きたいなって思ったけど、沖縄に行ったことがないから書きようがないし、絵面が完全に犯罪なので断念しました。
     この世には非科学を前提とした宗教的支柱がある。単純で非情な本能的反復に精力を与えるためのギミックだ。それは誰も見たことがないからこそ成立している。猫の死体が隠されてるからこそ保たれている均衡なのだ。誰であろうと蓋を開けるのは許されない。死なれていたら困るし、生きていられたらもっと困る。前世も来世も運命も、いうなれば宝くじドリームみたいなものなのだ。叶わないくらいがちょうどいい。
     大真面目にこれらを語った場合、世間から貼られるレッテルは良くてカルト教祖、悪くて精神異常者だ。かくいう楽も例外ではなかった。楽は生まれたときからいまに至るまで前世の存在を主張し続けている。九歳までは夢見がちなオカルトボーイで済んだけど、年齢が二桁になると同時に周囲の目は一変し、十二歳でカウンセリングに連れて行かれた。十四歳で処方された向精神薬とは二十二歳になった今でも付き合っている。楽の病気は一向に治る兆しはない。当たり前だった。だって病気じゃない。
    11007