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    @t_utumiiiii

    DOODLEリッパーとヘレナアダムスのお茶会 リッパーがヘレナアダムスのことを獲物認知してるので狭義のリパヘレです ※日記のないキャラの言動を捏造 ※実装されたハンター・サバイバーが荘園で生活をしており、試合外でハンターとサバイバーの交流もある程度ある荘園設定
    mouseion(リパヘレ) 午前中は降り続けていた小雨が午後になってあがり、窓の外からは明るい日差しの差し込む程の穏やかな天気になったことを、ヘレナは雨音がなくなった代わりに鳥の飛び立つ音が聞こえてきたことや、室温が僅かに暖かくなったことから知る。それと同じように、盲目のヘレナは「見ればわかること」を感じ取ることができない分、他人の纏う気配や臭いというものから多くを読み取ることができた。
     彼女は、失った視界の代わりに聞き取る音の反響を起こす白杖を脇に置いているときも、聞こえてくる足音や近づいてくるそれが纏う気配、そのにおいによって、誰がどこから近づいてきているか程度のことは、話しかけられるよりも先に、難なく察することができる。しかし、自らも文学者を志す読書家でもある彼女は、指先で文字をたどりながら本の内容に熱中しているとき、晴眼者と同じように、常に周囲に向けている意識というものが、疎かになることもある――今は「その時」だった。
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    sheep_lumei

    DOODLE狭い場所に二人で入っているサン星で、サンポがちょっと勃っちゃったりしてる話 ⚠️R-15くらいの描写というか、サンポが煩悩に悩まされているのでね……
    以前相互さんに差し入れしたものです~
    台詞と展開の原案:もさん(@ momori0055) おまけIF部分は私の捏造
    不可抗力「おや、あれは」

    鉱区の外れを歩いていた時、前方に見つけた後ろ姿にもしやと思ったサンポが声をかけると、見間違える筈もない灰色の髪をした少女は紛れもなく星本人であった。

    「星さん? こんな所で何を……」
    「っ!?」

    別に足音を消していた訳でもないというのに、サンポが近付く気配に気付いていなかったらしい星は大袈裟なくらいに肩を跳ねさせる。その拍子に星の足が傍にあった木箱にあたり、誰かが捨てたらしいコーラの空き缶がカーン! と落ちた。

    「!?」
    「おい、誰かいるのか!?」

    「来て!」

    まずい、と星が蒼褪めてサンポの腕を掴む。なるほど何かに集中しているとは思っていたが、張り込み中だったのか。それは些か申し訳ない事をした、とサンポがわざとらしく眉を下げた事にすら気付かないまま星は駆け出す。角を曲がった所でドンッと突き飛ばされた事に抗議する暇もなく、気付けばぎゅうぎゅうと押し込まれたサンポは星の下敷きになる形で狭いゴミ箱の中に入っていた。
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